前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

schola スコラ ~坂本龍一 音楽の学校~ 「古典派編」第2回目

2011-10-09 07:51:58 | テレビ番組
坂本龍一『スコラ~音楽の学校~』第2シーズン、「古典派編」の第2回目です。

今回はハイドン先生が(一応主役で)取り上げられました。
題して「ハイドン(先生)の功績」。


ただ番組冒頭、「ハイドン(先生)とはどんな作曲家だったか」という解説が
某出演者からありましたが、その"前半部分"の「紋切型」の説明は如何なものでしょう。

 永い間貴族のお抱え音楽家だったので(作品で)自己主張することは許されず、
 晩年になって(ザロモンセットの頃)ようやく自由に曲を作ることができた云々・・・
 百曲以上の交響曲のうち大半は食事時のムード音楽のようなもの・・・

確かに事実かもしれませんが、
こういう、あまりにも"単純な"解説が、ベートーヴェン以降の作曲家に比べて「お抱え作曲家」は・・・
というイメージを植えつけてしまうのではないでしょうか。

解説の後半部分

 チケットを販売するコンサートのために曲を書く、というのは音楽史上初めてのこと
 (ロンドンで行われたザロモン主催のコンサートのこと)

というのは素晴らしいのですけど。
(こんなところにツッコミを入れるのは私ぐらいか)


バロック時代の作品との違いについては、弦楽四重奏曲第39番『鳥』が
ソナタ形式の第1主題、第2主題の対比としては、交響曲第101番『時計』が
例として使われていました。

解説しやすい曲を選んだのでしょうが、弦楽四重奏曲第39番『鳥』とは結構渋い選曲です。
(曲は明るいですけど)


まあ、なにはともあれ、ハイドン先生が取り上げられるのはうれしいことです。