前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ROSAS 『FASE』 (ローザス 『ファーズ』)

2009-11-22 18:38:35 | そのほか
ベルギーのコンテンポラリー・ダンス・カンパニー、
ローザスのDVD『FASE』を買いました。


タワー・レコードでCDを物色中、
聴き覚えのある曲が流れてきました。
スティーブ・ライヒの「ピアノ・フェイズ」
という曲です。

現代音楽のコーナーでかかっているのかな、
と思ったら、冒頭のDVDの映像でした。


  スティーヴ・ライヒは1936年生まれの
  アメリカの作曲家で、
  ミニマルミュージックの先駆者の一人です。

現在のライヒの作品は、
ミニマルミュージック(あるいは「現代音楽」)
と呼ぶのは相応しくないと思いますが、
大好きな現代作曲家の一人で、
結構作品を聴いています。


ローザスの『FASE』という作品は
ライヒの初期の代表作、
「ピアノ・フェイズ」
「ヴァイオリン・フェイズ」
といった曲に振り付けしたものです。


「ピアノ・フェイズ」という曲は
2台のピアノが12音の旋律を
ユニゾンで弾き始めますが、
1台が弾くスピードを上げて行きます。

徐々に音の重なりがずれていき
1音ずれたところでまた重なりますが、
すでにユニゾンではなくなり
最初とは違う響きになります。

単純な操作ですが、リズムも響きも
普通の(伝統的な)音楽にはない
複雑な姿を現します。


二人の女性ダンサーがこの曲に乗り、
シンプルな振り付けを踊ります。
飾り気のないスカートの翻り、
壁に映る影、タイミングを合わせる息など
非常に計算された作りで、
一目で魅了されてしまいました。

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