前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」 (N響定期公演)

2011-01-15 21:14:36 | NHK交響楽団
N響定期公演に行ってきました。

曲目は

 ムソルグスキー(リムスキー・コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
 ラヴェル:組曲「クープランの墓」
 ムソルグスキー(ラヴェル編):組曲「展覧会の絵」
 指揮:イオン・マリン

です。

指揮者のイオン・マリンは1960年生まれ、ルーマニア出身。
20代でウィーン国立歌劇場の常任指揮者を務め、
その後各地の歌劇場、オーケストラに出演。
現在はフリーで活躍する若き俊英だそうです。



個人的にはちょっと"消化不良"気味の演奏会でした。
演奏し辛そうな感じ・・・というのでしょうか。

金管楽器に、一つの旋律を吹いている途中で
微妙に音量を変えるよう指示しているみたいで、
それはそれで新鮮なのですが、演奏者にとっては難しそうですね。
(プロに対して失礼かもしれませんが)

結構音を外していたのはそのせいかと・・・。


ラヴェル編曲の「展覧会の絵」の見せ場(というか聴かせ場?)の一つは、
第4絵<ブイドロ>でのテューバソロだと思うので楽しみにしていました。

このテューバソロにはかなりの高音が出てくるため、
この部分だけ通常のバス・テューバからテナー・チューバ(ユーフォニアム)に
持ち替える場合もありますが、
演奏者がステージに上がる際、テューバ奏者の池田さんは
バス・テューバしか持っていなかったので「これは!」と思いました。

まあ、実際には別にいたユーフォニアム奏者がソロを吹いたのですが・・・。


第10絵<キエフの大門>のクライマックスもテンポがかなり遅めで
ティンパニ、大太鼓がタイミングを合わせるのに苦労していました。

そんなこんなが"消化不良"の原因でしょうか。



今日の演奏では第1ファゴットとコントラ・ファゴットが女性でしたが、
N響のファゴット隊はいつ聴いても安定感抜群でいいですね。

あと、第2絵<古城>にはサクソフォーンのソロが出てきます。
同じくラヴェルの「ボレロ」にもサックスソロがありますが、
何度聴いてもサックスの音はオーケストラに馴染まないなあ、と感じます。

やはりサックスはジャズのための楽器ですね。



余談ですが、私が自分で初めて買ったクラシックのLPが
おそらくこの「展覧会の絵」だったと思います。
小学校5、6年生の時でしょうか。

ショルティ&シカゴ響の演奏で、ジャケットが大変美しいLPでした。

↓これです。

(写真だと周りが灰色に見えますが実際は銀色です)

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