前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調 (N響定期)

2010-09-12 15:43:38 | NHK交響楽団
N響定期公演に行ってきました。

曲目は

 ベルリオーズ 『ベアトリスとベネディクト』序曲
 シベリウス ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 ベートーヴェン 交響曲第7番イ長調

です。

指揮はアカデミー室内管とのコンビでおなじみの巨匠、
サー・ネヴィル・マリナー氏です。


演奏は、シベリウスのヴァイオリン協奏曲が良かったです。
テンポはかなり遅かったと思います。
重厚、というのとはちょっと違いますが、
あまり派手さの無い、渋いシベリウスに感じました。


ソロは、ロシアの若手、ミハイル・シモニアンです。
シベリアのノヴォシビルスク生まれとありますので、
私の好きなレーピンと同じ出身地ですね。
まだ24、5歳です。

素晴らしく上手い、というわけではありませんし、
レーピンのような迫力もありません。
ただ、ところどこと非常に印象に残りました。


第1楽章に顕著でしたが、時折、
旋律やフレーズの最後を余韻を残さず "バチッ" と切ります。
弦を押さえている左指で音を止めるというか・・・。
若さが成せる「潔さ」とでもいうのでしょうか?

それともう一つ。
トリルが素晴らしく美しかったです。
ヴァイオリン協奏曲を聴いていて、トリルが美しいなどと
あまり感じたことがありません。

やはり第1楽章の中間部に入る前、その美しいトリルに魅せられ、
再度出てくる箇所を心待ちにしたほどです。


大きな感動ではありませんが、印象に残るいい演奏でした。

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