前略、ハイドン先生

没後200年を迎えたハイドン先生にお便りしています。
皆様からのお便り、コメントもお待ちしています。
(一服ざる)

ハイドン先生とモーツァルト

2009-09-18 18:38:23 | クラシック音楽
モーツァルトというと
映画『アマデウス』のイメージが結構大きいですね。
もちろんあれを鵜呑みにするわけではないですが。

時代を超越した才能を与えられた無邪気な子供
という感じでしょうか。


以前はなんとなく
ハイドン先生の次の時代の人、と思っていました。
でも実際は同時代なんですよね。

先生より24歳若いですが、
18年も先に亡くなっています。


ハイドン先生の音楽を聴くようになって、
初めて先生とモーツァルトの関係を知りました。
先生を父のように慕っていたこと、
心から尊敬していたことなどなど・・・。


  今、井上太郎さんの『モーツァルトのいる部屋』
  という本を読んでいます。

  その本の中に、
  モーツァルトがハイドン先生に捧げた
  6つの弦楽四重奏曲(通称「ハイドン・セット」)
  に添えられた手紙が載っています。

  そこには、実に誠実で礼儀正しい
  「大人」のモーツァルトの姿があります。

  天才が珍しく苦心惨憺して作り上げた作品を
  「自分の息子たち」と呼び、
  その価値をもっとも理解してくれる方に
  「6人の息子」を委ねます、という内容です。
  ”あなたのこの上なく誠実な友”
  という言葉と共に・・・。


ハイドン先生が1790年にイギリスに渡る際、
モーツァルトは、高齢に加えて初めての大旅行を心配し、
「二度とお目にかかれなくなるかも・・・」
と言ったそうです。そしてそれは現実になります。
しかし先に亡くなってしまったのは
モーツァルトの方でした。


長くなりましたので続きはまた後日・・・