感動としあわせの家づくり物語

岡山県倉敷市の工務店「林建設」の大工職人「林俊文」が仕事で感じた「感動としあわせの家づくり物語」を綴っていきます。

家づくりの裏側に見える人間模様に感動としあわせを・・・

2013-10-09 19:25:17 | 住宅リフォーム工事物語
今日も淡々と過ぎ去る時間に気が付けば夕暮れの時。

今夜は少し早めに帰宅しようとブログの更新をしながら一日を振り返ります。

今朝は倉敷市で某ゼネコンさんの依頼を受けて民家の改修工事への着手という事で大工の「まっちゃん」、「信くん」は朝から現場へ出発してくれています。

先ずは解体の工程からスタートですが今回も手際よく工事を進めてくれるものだと確信、複数の業者さんと協力しての工事はスタートが肝心、先行しておくことで後々の工事に余裕をもって取組みたいと努力をしてくれる彼ら。

私は別件で岡山市北区の民家へ床の間を押入れに改造したいとのお話をいただき現地の調査に向います。

こちらのお宅は何度も手を入れられているようで要所、要所はキチンとリフォームされている様ですが、今回は何故いままで付き合いしていた工事店から依頼先を代えたのかは一番気になる所。

私も今までに多くのお客さんから聞いたのが、「リフォームを何処に頼めばよいか解らない」という悩み。

昔から付き合いっていた大工さんが高齢で止めたので・・・

前回の工事ががさつだったので今回は違う会社を探していた・・・

大抵の場合がこうしたケースで工務店、大工探しに困っている人が大半。

「工事価格、商品価格が安い会社を探していた」と言われる方は殆どいないのが現実なのですが・・・

其れを「うちは安いですよ」と態々安売りを看板に受注を試みる工務店、リフォーム会社が後を絶たないのは何故なのでしょうか?

他社の会社の方針なので私がとやかく言う必要はないのですが、建築業界の平均販売価格を態々下げて数を追うような傾向に持っていく考え方は到底、理解できない所。

適切なものを適正な価格で、そして価格を少し上回る満足を提供するのが我々、「ものづくりの職人」の考え方。

自らの首を絞めるような経営方針を打ち出す会社が後を絶たない現実の中で、其れでも悲しくも欲を追う人間の性が見え隠れする事は「ものづくり」に生きる自分にとっては寂しい事でもあるのかも・・・

写真は先日の日曜日に住宅雑誌に掲載する為に先日、竣工を向えた真庭市北房の古民家を改修したお宅のワンカット。

今回の取材に快く協力してくれた上に、現地に着くや否やお客さんから「本当にありがとうございます。」と何度もお礼を言われ恐縮してしまいます。

最初はリフォームに反対だった「おばあちゃん」も大変気に入ってくれ、近所の友達を招いては家の説明をしてくれてるとの事。

工事中は苦労する事も沢山ありましたが、今と成ってみれば私たちにとっても、お客さんにとっても全てが良い思い出。

「家づくり」から始まった暮らす人とつくり手の私たちとの「絆」に只、竣工した現場に互いに喜びあった事は二度と戻らない今年の夏にこの「家づくり物語」に携われて本当に幸せに感じることと・・・

私にはこの写真の中に工事に明け暮れた日々の人間模様が鮮明に見えるのが何よりの幸せかも・・・

一本の木から始まる感動としあわせの家づくり物語 林建設 林俊文

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