山の頂から

やさしい風

そりゃ、そうだ!

2008-06-22 22:11:40 | Weblog
世間には、同年齢の人より数歳若く見られる人がいる。
義姉もそんな人である。

 昨日は、まるで申し合わせたようにツアーや一般客で混雑した。
平均して来て貰えたら有難いのにと、
贅沢にも皮肉な巡り合わせを皆でこぼしてしまうほどだった。

 うるう年に一遍と感じるような有様に、手薄な人数での応対は混乱を極めた。
そんな最中のこと、50歳代と思しき女性が「オバチャン、オバチャン~~」と、
盛んに義姉に呼びかけていた。が、義姉は一向に顔をあげない。
到着間近のツアーのオプションの数を集中してあたっていたのだ。
60余人ものそれを、各人づつに振り分け、
バスの到着と同時に手渡さねばならないから責任は重い。
どうやら一切が耳に入らない様子だった。

 私は、その女性に向い「オバチャンは10年前に亡くなりました」
「此処には今、おネエさん方しかいませんが・・・ごめんなさ~い」と言った。
すると、その女性「アラッ~~」という目をし「そう、そう、そうでしたわ~」と、
口に手を当てて笑った。

 高校生や二十歳の若者でもないのには、幾らなんでも気分のいいものではない。
しかも、年齢の近い女性から「オバチャン」呼ばわりはされたくはない。
それが女性の心理である。

 今夕、二階から下りてきた夫が、
「…尻尾を踏んじゃった」と言った。「何の?!」と咄嗟に私。
「家の中で尻尾のあるのはモモとブルーだけだろが」と呆れ顔で夫。
「尤も、角があるのはアンタだけだけど・・・」だって。

 「えっ?!・・・確かに、そりゃそうだ」
奈良公園のシカ同様、切っても切っても何故か生えてくるのだ・・・