家の明かりを見てホッとした。
母の正子は会社の役員でもあるのだが、今日は家に帰っていた。
麻紀は帰宅の挨拶もそこそこに自分の部屋に急いだ。
机の引き出しを開け友禅の小袋に入れてある祖母の石を取り出す。
「ああ~~、やっぱり同じ。」麻紀は確信していたものが現実であったことに
満足に似たような気持になった。
両の石とも「ぎょく」だった。
それはよく似た石で、彫られている字体も一緒だ。
片仮名ではあるが同じ人物が彫ったと思われる。
麻紀は泣きたいような興奮を味わった。
これって何?いったいどういう巡り合わせ?
次第に鳥肌が立つような感覚を覚えた麻紀。
すると階下から母の呼ぶ声がした。
「は~い」と返事はしたものの身体が動かない。
祖母ミツの穏やかに微笑む顔が思い浮かんだ。
母の正子は会社の役員でもあるのだが、今日は家に帰っていた。
麻紀は帰宅の挨拶もそこそこに自分の部屋に急いだ。
机の引き出しを開け友禅の小袋に入れてある祖母の石を取り出す。
「ああ~~、やっぱり同じ。」麻紀は確信していたものが現実であったことに
満足に似たような気持になった。
両の石とも「ぎょく」だった。
それはよく似た石で、彫られている字体も一緒だ。
片仮名ではあるが同じ人物が彫ったと思われる。
麻紀は泣きたいような興奮を味わった。
これって何?いったいどういう巡り合わせ?
次第に鳥肌が立つような感覚を覚えた麻紀。
すると階下から母の呼ぶ声がした。
「は~い」と返事はしたものの身体が動かない。
祖母ミツの穏やかに微笑む顔が思い浮かんだ。