小学2年生が遠足に来た。
昨夜の大降りの雨に今日の天気を心配していたが、
豈図らんや、ピッカピッカの朝に一安心。
この時期の天気予報には何時もドキドキさせられる。
11時半、先生に引率されて当店に到着した児童・90人。
店先に立って出迎えた際、「お母さんの美味しいお弁当が楽しみね」と、
女子児童に声をかけた。すると、その子は・・・
「何で知ってるの?」と目を見開いて聞く。 何でと言われてもねぇ・・・
「お母さんは、アナタを愛しているからよ」と言うと、
「愛してなくても弁当は作るよ」と彼女。 アッチャ~
弁当を食べ終えたら自由に買い物をしていいと先生は許可された。
500円硬貨を握りしめ、家族に買う土産を算段するのだ。
小さいハートを悩ましながら真剣に品定めをする児童達。
いつもの光景ながら、本当に愛らしい。
300円の物を買いたいが、500円玉しかないと、
少し残念そうに見上げる子。
昔は駄菓子屋で、買物の勉強をしたが今はスーパー。
買い物の要領が分からないのだ。 時代を感じる。
大概の児童は母親への指輪(2個で100円)を買う。
それを受け取った母親が嬉しい!と喜んで欲しいと思う。
数十年前に遠足で当店を訪れた子を持つ母親という方が先週みえて、
息子が小遣いで買った指輪を学校参観にして来てと言われたと、
懐かしそうに話された。母さんに買ってきた土産の≪ダイアの指輪≫と、
暫くの間言われたそうだ。微笑ましい後日談に気持ちが和んだ。
いよいよ、帰り支度をし一列に並んで手を振る児童達。
「儲かりましたか?」の声にはアングリ。
更に、「オバサン、美人だねぇ~」に至っては言葉も出ない。
大人の口真似をしているのだろうが、案外、子供って正直かも・・・
送り出してから、一同で大笑いをした。