山の頂から

やさしい風

サイボーグ五輪、間近か?!

2008-07-27 08:03:59 | Weblog
 オリンピズムは、肉体と意志と知性の資質を高揚させ、
均衡のとれた全人のなかにこれを結合させることを目ざす人生哲学である。
オリンピズムが求めるのは、文化や教育とスポーツを一体にし、
努力のうちに見出されるよろこび、よい手本となる教育的価値、
普遍的・基本的・倫理的諸原則の尊重などをもとにした生き方の創造である。

 オリンピズムの目標は、あらゆる場でスポーツを、
人間の調和のとれた発育に役立てることにある。
またその目的は、人間の尊厳を保つことに重きを置く
平和な社会の確立を奨励することにある。・・・・

オリンピック憲章・根本原則に書かれている言葉だ。

 英・スピード社の水着騒動で、北島選手が「水着が泳ぐのではない」と、
発言したが、真その通りで本来、競技は努力で磨いた技術を競い合うものだ。
ギリギリまで鍛えあげた肉体を使い、その技術の競り合いの妙こそ、
人々を感動に誘う。だから、必要なものは肉体と精神のみと思うのだが・・・

 遺伝子治療がスポーツ競技のドーピングに使われようとしているらしい。
赤血球を増やす「エリスロポエチン」をつくる遺伝子や、
筋肉を強くしたり、血管を太くする成長ホルモンの遺伝子を、
体内に導入するなどして運動能力を上げる方法が考えられるという。

 まるでサイボーグの世界ではないか。
人権問題で揺れた聖火リレー、水着騒動とお騒がせ北京五輪は、
間もなく蓋を開ける。
益々、五輪精神からかけ離れたオリンピックになってゆくのだろうか・・・
いっそ、別枠で≪サイボーグ五輪≫を作ればいいのかも!!