活動の日々

自閉症スペクトラム関連を中心とした、対外的な活動を綴っていきます。

30年度滝乃川学園~ABAを施設に根ざすため~

2018-04-23 | 滝乃川学園
当ブログをご覧いただきありがとうございます。尾串光康です。


早速ですが、今回は表題通り、滝乃川学園の児童入所施設部において、30年度も継続してケース会議座長に就任させていただきました。

26年度から担当させていただいていますので、今年で5年目です。あっという間ですね。当時小学校低学年だったお子さんも、今は中学生ですしね。当時高校生だったお子さんは、施設を退所された方もいますね。


幼児・小学校のお子さんに関しては問題行動への介入と机上での課題のプログラムがベースですね。

中高生のお子さんは問題行動への介入と机上での課題と就労を見据えたうえでの訓練です。

ちなみに、「机上の課題」は獲得したら「日常生活でもできるようにする」。これが「般化」です。そのための指導でもありますからね。机の上でしかできないってあんまり意味ないしね。
例えば、ひらがなも数も、日常で使ってこそでしょ?同じですね。てか、その辺のアカデミックスキルもプログラムの進行とお子さんの成長によって入っていきますが。


現状ケース会議で「出ている」お子さんは、私がプログラムを管理していますが、利用児童全員へABAが浸透していくことは、施設としてのミッションでもありますね。じゃなきゃ、施設単位でABAを取り組んでいる意味は半減しますよね。

一番大切なことは、一人一人のお子さんへの介入のプログラミングの背景にある法則を理解し、特定のお子さん以外へもABAの原理に則った介入を施設単位で行うための「基礎固め」を行うことですね。
そして、これが私がお伺いしている理由でしょうか。


そのためには、様々な取り組み、反省があります。
より指導者の技術を上げていく取り組みを行っていくことが大切。目標を作り、その目標のプロセスを作り、実践してみて、反省し、次のステップに進む、これは「誰かに何かを教える」にあたって最も大切だと思っています。それができるのがABAの強みだと思います。


ABAとは、「個々の学習の仕方を理解するためのツール」であると考えられます。個々の学習の仕方を理解しなければ、教えたことは「はず」「つもり」になっちゃうからね。

そうならないためにはデータをしっかりとり、より個々にあっているかを調べなければね何となくではなく。そして、個々を取り巻く環境に合わせたプログラム作りが大切。でなければ私の存在意義はないですね。学者の書籍で十分ってことになるから。

大切なのは、理想を話すだけではなく、環境にどのように合わせるか!です。どれは、各家庭も各施設も実は同じです。あまり違いはないですね。

違いがあるとすれば…施設のほうが厳しくしても大丈夫ってことかな?(爆笑)


さて、今年度も、座長を全力でやります。




今週はこの辺で。


それでは、また来週に。

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