北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

第3000号記事:平成25年度築城基地航空祭(2013.10.27) PowerShotG-12撮影速報

2013-10-28 23:55:34 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆北大路機関第3000号記事

 北大路機関3000号の記事は、日曜日に撮影しました築城基地航空祭の速報記事を紹介しましょう。

Dtimg_9243 今回の記事は第3000号記事、2005年7月29日の第1号記事掲載以来、今回で3000回目の記事作成となりました。この節目となる記事が九州での航空祭の記事、2999号記事が神戸での護衛艦くらま夜景、その前が700万アクセス記念記事、ここ数日間は北大路機関の節目となる日々です、今後ともよろしく。

Dtimg_9246 さて、日曜日、福岡県の築城基地にて行われた航空祭へ行ってまいりました。築城基地には第8航空団が展開、F-15戦闘機を運用する第304飛行隊とF-2支援戦闘機を運用する第6飛行隊が隷下にあり、戦闘機と支援戦闘機を各一個飛行隊有する航空自衛隊唯一の混成航空団です。

Img_9538 航空祭は色々とまわりましたが、当方にとり実戦部隊のF-2配備基地へ展開するのは今回が初めて、観艦式と富士総合火力演習以外で実戦部隊のF-2支援戦闘機が編隊飛行しているのを撮影するのも今回が初めてです。個人的にF-2は好きな機体なのですが、配備されている実戦部隊は三沢基地と築城基地、なかなか行き難いという印象もありましたが、今回初めて展開してみた、というわけ。

Dtimg_9247 第8航空団は同じ福岡県の芦屋基地にて1957年、草創期の航空自衛隊における防衛力整備計画の一環として創設された臨時築城派遣隊が第16飛行教育団、臨時築城航空隊等を経て1964年に第8航空団へ拡大改編され誕生しました。創設当時は第6飛行隊、第10飛行隊を以て編成され、共にF-86F戦闘機を運用していました。

Dtimg_9309 築城基地そのものは1942年に海軍築城飛行場として創設された航空基地であり、海軍航空隊の基地の多くの基地と共通し周防灘、海に面しています。なお、海に面した基地ですが周防灘は九州の国東半島と四国の佐多岬半島により太平洋から守られ、津波に対しては一定の安全性を確保しているもよう。

Dtimg_9252 この築城基地は第二次大戦中、艦上戦闘機である零戦や陸上攻撃機銀河の基地として活躍したのち、戦後は米軍に接収されましたが、1955年には創設間もない航空自衛隊に返還され、我が国初の実用ジェット戦闘機操縦教育課程を開始、ジェット戦闘機部隊発祥の地としても知られている、とのこと。

Dtimg_9541 航空祭ですが、福岡市から特急ソニックで一時間少々の距離にあり、加えて山陽新幹線小倉駅からも30分と少しという立地にあるほか、JR九州は特急の臨時停車や普通列車臨時増発、航空祭割引往復切符など全力で輸送を支援するため、開門から飛行展示までの間に多くの来場者が集まります。

Dtimg_9543 基地で開放される入口は一か所のみであるため、帰りの駅までの経路はかなり混雑し、このため駅での入場制限を緩和するべく、基地からの出場制限が行われます。このため、混雑を最小限とするべく、一度の多くが帰らないように航空祭のプログラムへ様々な工夫も行われていました。

Dtimg_9343 さて、航空祭ですが当方は運よく最前列を確保することが出来ました。G-12での撮影は、G-12を携帯小型三脚にて地上設置し、レリーズで一眼列の撮影と共に同時操作します。機動飛行など同時操作で追随できる訳が無いので、地上の誘導路を進む機体しか撮影できないため、この撮影位置確保はかなり大切です。

Dtimg_9383 芦屋基地からT-4の編隊が飛来、編隊を組みかえ航過飛行を展示です。芦屋基地は前述の通り築城基地の生みの親というべき基地ですが、こちらの航空祭は11月17日におこなわれます。しかし、芦屋というと、どうしても阪急沿線を思い出してしまうのですよね。なお、この芦屋レッドと呼ばれる塗装の四機編隊を観たのは今回が初めてかもしれません。

Dtimg_9500 第8航空団の飛行展示は、編隊飛行、模擬対地攻撃、模擬緊急発進、機動飛行などなど、盛り沢山でしたが、こちらはEOS-7DとEOS-50Dの独壇場、G-12は機動飛行の撮影に同時撮影では追随不能です。一部、ストロボ装着部分に搭載する器具があるようですが、それではちょっと。

Dtimg_9476 そんなわけで、新田原基地第5航空団の第301飛行隊40周年記念塗装機の機動飛行は、一眼レフではF-4凄い、F-4頑張る、と唸らせるような理想的な写真に仕上がりましたが、G-12ですと、高速飛行にシャッター速度の自動設定が対応しきれず、せっかくの一コマもこんな感じの仕上がり。

Img_9528 さて、前述の通り初の実戦部隊F-2飛行隊の基地へ展開したわけですが、この第6飛行隊は今年度三年ぶりに実施された航空総隊戦技競技会F-2部門で見事優勝、気合を入れて第6戦術戦闘飛行隊の表札が掲げられ、日本最強F-2飛行隊の表示がありました。対地攻撃展示では爆発も再現されるほどの凝りよう。

Dtimg_9545 その航空祭は見事なまでの快晴、聞けば戦闘機部隊の基地は本年、千歳基地航空祭を除けば百里航空祭と三沢航空祭は豪雨で多くの飛行展示が中止となり、特に百里航空祭では救難飛行展示以外ほとんど飛べなかったのだとか、小松航空祭も晴天とは言い難く、青空が欲しかった、とは足を運ばれた方から築城で聞いた御話し。

Dtimg_9608 二つの台風接近、しかも巨大な台風が列島に大きく折り返し低速で接近した際には少々航空祭はもちろん、その被害へ不安を感じましたが、台風27号は太平洋上を往く台風28号に勢力を奪われ、そして列島直撃を回避し洋上に転進、航空祭当日は台風一過を絵に書いたような快晴、ブルーインパルスも冴えていました。

Dtimg_9487 築城航空祭は前述の出場時、帰路の混雑を避けるべく、ブルーインパルスが飛行展示を行ったのちに第8航空団がF-2とF-15の飛行展示を実施、実はブルーインパルスが航空祭の〆という展示内容では、ブルーインパルス飛行前に基地を出て外から撮影するのですが、そののち展示があるならば、と基地に残る方も多く、実は混雑緩和にならなかったのかな、と思ったりもしましたが。

Img_9549 こうして航空祭を満喫し、その後いったん日豊本線宇島駅まで南下し、新幹線さくら号指定券最後の一席を確保、ソニックで小倉に向かい、さくら号乗り換えで500km先の新神戸に向かい、そして神戸港ポートターミナルにて、ヘリコプター搭載護衛艦くらま夜景撮影を行いました次第です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする