◆日米桜寄贈百周年、米英戦争二百周年行事参加
平成24年度海上自衛隊米国派遣訓練の概要が出されました。明日護衛艦しらね、舞鶴出港。本年はリムパック2012が行われると共に日米桜寄贈100周年、米英戦争200周年記念行事への参加となります。
こうした行事ということもあり、派遣される護衛艦には第七艦隊旗艦ブルーリッジとの姉妹艦を長く務めた護衛艦しらね、が筆頭に挙げられ、弾道ミサイル追尾などで実績が多い舞鶴のイージス艦みょうこう、の名前もありました。護衛艦部隊は第3護衛隊群司令北川文之海将補以下護衛艦しらね、みょうこう、人員600名が筆頭です。
派遣掃海部隊には、掃海母艦ぶんご、で指揮官横澤浩之2佐以下人員130名。そして派遣航空部隊は、第11飛行隊よりP-3C哨戒機3機が派遣され、指揮官は松浦幸一2佐以下70名。日米桜寄贈100周年、米英戦争200周年記念行事はそれぞれ五月中旬と五月下旬に行われるとのことでした。
主なものとしては、米海軍の協力を受け米国および周辺海域空域において洋上訓練を実施し戦術技量の向上を図る、そして日米桜寄贈100周年行事参加による日米関係の強化への寄与、米英戦争200周年記念行事参加を通じての各国海軍との相互理解増進などが目的とのこと。
しらね、は4月3日に舞鶴基地を出港します。15日にはパールハーバーへ入港、19日まで寄港し、29日から5月1日までマンサニーヨ、5月7日から9日までパナマシティ、16日から20日までボルチモアへ寄港し、23日から30日まではニューヨークへ入港。6月7日から9日まで再度パナマシティ入港、19日から21日までサンディエゴに入り、6月28日から8月7日までパールハーバー、8月19日に舞鶴へ戻る予定です。
みょうこう、は5月29日舞鶴出港、6月11日から8月7日までパールハーバー、8月19日に護衛艦しらね、と共に舞鶴帰港。掃海母艦ぶんご、は6月13日横須賀出港、6月27日から8月6日までパールハーバー、8月20日から24日までアプラに寄港し8月29日に横須賀帰港とされていました。
P-3Cは6月17日に鹿屋を出発、17日から18日までアンダーソン、18日から8月7日までカネオヘ、そして8月8日から17日までアンダーソンを経て8月17日に鹿屋へ戻ってくるもよう。リムパックは報道公開のみですがハワイ周辺の入港が見える場所では各国艦船が多く通行するようです。
リムパック、今年は潜水艦が参加しないようで。かつては、一個護衛隊群護衛艦8隻と哨戒ヘリコプター8機を中心となる部隊を派遣していたことを考えれば、せめてミサイル護衛艦一隻と汎用護衛艦三隻、もしくはヘリコプター搭載護衛艦、ミサイル護衛艦、汎用護衛艦二隻の一個護衛隊4隻をまとまった部隊として派遣し、各国に自衛隊の能力を示したいところ。
しかし、近年、南西諸島への警戒監視任務の増大と共にアフリカソマリア沖での海賊対処任務という新しい任務に加え、護衛艦数は年々減少傾向にあり旧式化した護衛艦を延命している実情、狩りにも一刻を代表する、ということではあるのですが、もう少し護衛艦定数をはじめ部隊を何とかできないものか、と考えるのは当方だけではないでしょう。
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