北大路機関

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新2900トン型潜水艦 12月5日三菱重工神戸造船所にて進水式

2007-12-03 16:14:35 | 北大路機関 広報

■海上自衛隊初のAIP潜水艦が明後日進水式

 海上自衛隊ニュースリリースで、平成16年度潜水艦の命名・進水式について()が掲載されていたので、お知らせしたい。呉地方総監杉本正彦海将が執行し、防衛政務官寺田稔氏や海上幕僚長吉川榮治海将が出席するとのこと(詳しくはリンク先を参照願います)。

Img_7409  写真は既出だが、公試中の潜水艦“もちしお”を呉地方隊大阪湾展示訓練において撮影したもの。基準排水量2750㌧、満載排水量3500㌧の大型通常動力潜水艦である。しかし、原子力潜水艦以外の潜水艦は、ディーゼル発電機にて発電し、蓄電した電力をバッテリーに蓄積し、航行するため、バッテリーの残量が0になれば浮上しなければならない。

Img_9045_1  写真は「やえしお」。これも「おやしお」型である。しかし、この次の潜水艦、明後日進水式を迎える潜水艦は、スターリング方式機関というAir Independent Propulsion、つまり大気に依存せず航行に必要なエネルギーを調達できる機関を有し、これにより潜行時間と水中航続距離を大幅に延伸することができる。

Img_5944  進水式がおこなわれるのは三菱重工神戸造船所で、5日の1100~1110時から、招待状の無い人は敷地の外から望見するしかないが、進水式というくらいなので海に出てくる(絶対に見えるかは保証できないが)。三菱重工神戸造船所は1968年に日本最初のコンテナ船を建造するなど、高い技術で内外に知られる造船所である。艦名がどうなるのか、艦番号はSS501となるようなので、海上自衛隊の意気込みが垣間見える名称となるやもしれない。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
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