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アメリカ海軍横須賀基地(横須賀海軍施設) グランドイルミネーション速報

2007-12-09 12:13:22 | 在日米軍

■キティーホーク一般公開

 12月8日、真珠湾攻撃という歴史的な日に横須賀アメリカ海軍施設の一般公開が行われた。今回は、恐らく原子力空母ジョージワシントンと交代し、1961年以来の栄光の歴史に撒くを降ろす空母キティーホークの一般公開が注目。今回から新カテゴリ、“在日米軍”を新設しました。

Img_0983  キティーホークは、フォレスタル級に続く戦後第二世代通常動力空母として建造されたキティーホーク級の一番艦で、二番艦コンステレーションは2003年に、三番艦アメリカは1996年に退役しており、最終の四番艦ジョンFケネディが2018年まで近代化改修を受けて現役に残る計画であったが、キャンセルされ今年三月に退役したので、キティーホークはアメリカ最後の通常動力空母である。

Img_1141  キティーホークは全長323.6㍍、満載排水量83960㌧で、280000馬力、蒸気タービン四基の主機による四軸推進により最高速力は32ノット。搭載機は固定翼航空機56機、ヘリコプター15機で、乗員は2930名、加えて航空要員2480名、司令部要員70名により運用されている。

Img_1192  CG67シャイロー、CG63カウペンス。タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦で、イージスシステムを搭載。満載排水量は9957㌧。

 本級は現在、アメリカ海軍唯一の巡洋艦で、順次スタンダードSM-3ブロックIAを搭載し、弾道ミサイル迎撃能力の付与を進めている。

Img_1004  DDG82ラッセンと、DDG85マッキャンベル。ヘリコプターの運用能力を有するアーレイバーク級フライトⅡAで、満載排水量は9200㌧。従来のアーレイバーク級と比べヘリ運用能力が付与された他、コスト低減の為SSM発射筒や搭載艇を搭載せず、再装填装置を除去しミサイル搭載数を6発増加させた96発を搭載。手前は海上自衛隊の“おやしお”型潜水艦。

Img_0982  DDG54カーティスウィルバー。アーレイバーク級の四番艦で満載排水量は8315㌧。ドックにて整備中である。

 本級が就役当初問題とされたのがヘリコプターの運用能力が無いことであったが、前述のフライトⅡAから運用能力を得た。他方、本級の就役により米海軍の艦隊防空能力は飛躍的に向上している。

Img_0994_1  第七艦隊旗艦ブルーリッジ。イオージマ級強襲揚陸艦をベースとして開発された揚陸指揮艦として開発され、一番艦が第七艦隊、二番艦が第六艦隊の旗艦として運用されている。満載排水量は19648㌧で、司令部要員の他700名の揚陸部隊も収容でき、揚陸艦としての機能も有している。

Img_1092  今回最も驚かされたのはキティーホーク艦内で展示されていたAGM-154JSOW(Joint Standoff Weapon)。航空機から投下後、翼を展開し、目標まで滑空、GPSにより自己位置を把握し、照準された位置に正確に命中する。航空機が目標に接近せずとも攻撃できる、つまりスタンドオフ攻撃能力を有している。

Img_1027  一通り撮影した後、“たちかぜ”の撮影に向かう、が、時間がなく途中で断念。撤収中に撮影したのが横須賀地方隊の“はつゆき”型護衛艦と向こうにみえるのは、マストの形状と後部格納庫の形状から掃海隊群直轄艦の“うらが”。“たちかぜ”撮影は二回連続で失敗。

Img_1039  横須賀から横須賀中央駅までのタクシー待ち時間を利用し、夜間電飾を撮影。ISO感度1600に上げたとはいえ、三脚なしで撮影。少しブレているが、まあまあの出来。キティーホークの電飾も撮影しようか考えたが、時間がないので最初から断念。

 最後になりましたが、現地でお世話になりました皆さんありがとうございました。あと、とんぺい殿、OFF会遅れてしまい申し訳ありませんでした。

HARUNA

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