今月末に沖縄の人と東京で取引があり
上京してきますので
せっかくですから
翌日ゴルフでもしようと思い電話を入れると
残念ながらお盆の時期ですから
一旦戻って
またゴルフをしに改めて来ます
と言われました。
この話の含む意味
沖縄の人とこれから付き合おうと思ったら
しっか理解したら良いと思いますね
私はうっかり旧盆を忘れていましたが
沖縄ではお盆は特別の日です。
各地でエイサーが行われたり
綱引きが行われたりして
先祖供養の大切な行事がたくさんあるのです。
沖縄はお盆だけが特別ではありません。
沖縄の文化が大きく本土と違うのは
祈りをその生活の中心に据えてる事です。
本土でもお盆やお彼岸には先祖に手を合わせますが
沖縄ではそれが特別ではなく
日ごろの生活にしっかり根付いてるのです。
例えば
旧暦の1日と15日は必ず仏壇に手を合わせますし
台所にはどこも火の神様を祀って
毎日祈っています。
また年に何度かは
各家庭から
にあるたくさんの御嶽にお供え物を持って祈りに行きます。
この祈る事をウガンと言いますが
悪い事が起こると
まず沖縄の人は
ウガン不足
これを考えるのです。
琉球王国時代は
国王は朝起きると
まず東にある久高島に向かい祈る
これから一日が始まったのです。
また各には
ノロと呼ばれる祈祷専門の人たちが必ずいて
の安全を祈ってたのです。
この沖縄の祈りの文化
これを理解しないまま沖縄の人と付き合っても
本当の沖縄を知る事は出来ないと思います。
特に不動産や住宅建設に関わる仕事であれば
これはしっかり頭に叩き込まなければいけません
仏壇がある家の設計は家の真ん中に大きな仏壇を据えて
それから残りの間取りを考える
これが沖縄の人たちの発想法です
日当たりや通風はその後の話になります。
また
土地については
どんな良い土地であっても
ユタに見てもらい
思わしくない話になると
まず契約する事はありません。
沖縄の不動産の取引には
ローン特約と同時に
ユタ特約も入る
そんな冗談を沖縄の不動産屋はしますが
いずれにしても
ユタは
不動産の決定に重要な役割を果たすって訳です。
にも関わらず
迷信だとして
バカにしたような態度を取ると
逆に沖縄の人からは蔑まれれる訳です。
実際に迷信かも知れませんが
しかしたくさんの人が信じれば
その迷信も不思議な力を持つ
そんな風に思える出来事が
沖縄ではたくさん起こります。
私の村でも
家を建ててはいけないと言われてる場所がいくつかありますが
迷信だとバカにして
そんな場所に家を建てた人たち
本当に不思議なくらいに悉く不幸になって行きます。
自殺したり火事になったり
ってのが100%の確率で起こるのです。
それと
お盆の時期に海に行ってはいけない
これは海人の人たちは昔から言い伝えて来てますが
にも関わらず
それも迷信
だと言って海に行き
そのまま信じられない位の浅瀬で溺死
私の近い身内に起こった事です。
私は
東京ではそんな話しは迷信だとして信じませんが
沖縄に戻れば
しっかり恐れる物は恐れます。
理屈では割り切れない何かがこの世にはある
これも沖縄で育った私には
しっかり心に焼き付いています。
私が宗教を信じないのは
そのほとんどが
人間が人間を操る目的で作られてるからです。
終末思想で脅し
救済の名の下に信者をタダでコキ使って布教
このワンパターンだらけです。
この構造があれば
私は宗教を信じる事はありません
ただ
沖縄の祈りは
そこには組織は存在しません
沖縄にはお寺の檀家も神社の氏子もいません
人間が
一人一人それぞれの気持ちで祈っています
自然とつながる事によって
何かを感じてるのです。
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