沖縄戦の時に
私の母親は日本が負ける
なんて想像もできなかったそうですが
その予想は見事に裏切られ
米軍が上陸してしまい
兵士が目の前に迫った時に
小さな娘二人を殺して自分も死ぬ
そんな覚悟を決めたそうです
理由は
当時日本軍からは
米軍の捕虜になれば
男は鼻と耳を削がれて殺され
女性は強姦したあと殺す
そう教えられたそうです。
でいよいよ米軍が
隠れてる場所のすぐ前まで来た時に
思いがけない事が起こったそうです。
それは
米軍が拡声器で呼びかけたのです
日本語で・・・
多分日系アメリカ人だと思いますが
“皆さん出て来てください、私たちは決して危害は加えません、水も食べ物もあります。”
って
実はこれは当時隠れてる住民にどこでも米軍が発した言葉ですが
この言葉をどう捉えるか
これが住民の生死を大きく分けています。
具体的には
その言葉を米軍の謀略だとして
信じなかった人たち
これは
出て来なかったために
隠れてた壕に
米軍が
火炎放射器を放ったために焼き死んだり
住民は捕虜になって苦しんで死ぬよりは手りゅう弾で自殺
これを選んだ人もたくさんいるのです。
母親は私が子供の頃
いつも言っていました
国際法があって
住民の殺害は禁じられてるのに
アメリカ軍は住民の捕虜を苦しめて殺す
こんな話を撒き散らした日本軍の責任者は
一番の犯罪者だと・・
愛国者だった私の母親は
この体験で
一気に国の言う事も疑って
自分で考える
この大切さをいつも語っていました。
その影響だと思いますが
私もすっかり
人の言葉を
そのまま信用する
なんて事は無くなりました。
ですから
私はセミナーだとか宗教
盲目的に信じる事を求める
なんてのは全く性に合いません。
ただ
私のこの性格
意識して封印しないと
本当に世間が狭くなりますね。
理由は
世の中は
素直に言葉を受け止める
そんな人が多いからです。
最近も投資詐欺の被害の話がニュースで流れましたが
私は何でたくさんの人があんな単純な話を信じるのか
理解できません。
理解できませんが
そんな人がたくさんいるのは間違いない訳で
いちいちそれに口を挟んでは
疎まれてしまうのです
特に最近のコロナ騒ぎでは強く感じましたね
私の話しはデーターを見て自分で考えた事ですから
マスコミの話とは逆
なんて事もよくあります
が
周りには
私の話よりマスコミを信じる
そんな人だらけですから
私が口を開いた段階で
私の考えはおかしい
だけなら良いのですが
人格まで疑われる
そんな危険もある訳です。
ですから
今は
もう相手が間違った情報を信じていても
それはそれでその人の勝手
そう理解してあれこれ口を挟む
なんて事は無くなりました。
まぁ外部の人に対してはそうなんですが
社員とか家族
これは放置できませんよね。
ですから
今でも社員や息子たちとは
少し熱く議論になる事があります。
そんな訳で
私が少し素直で無いのは
元をたどれば
母親が米兵に捕虜になった時の話
ここに行きつきますから
もうこの性格は
私の心の奥深くに浸み込み
直す事もできないのです。