駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

堅固なRC擁壁もいずれは玉石と同じ運命

2021年12月19日 | 不動産業界

私は沖縄に行って

少し時間があると

城跡に行きます。

狭い島ですが沖縄にはたくさんあります。

日本本土と違って

建物は残っていません

すべて石垣だけです

私が好きなのはこの石垣なんです。

美しくて壮大で

いくら見ていても飽きません

と同時に

手作業でこれを造った昔の人たち

今の人間より優れてた

そんな風に感じて

謙虚になる事もできます。

他府県の城跡もすべてそうなんですが

石垣は斜めに積まれてますよね

逆に直壁にすれば

高い石垣は崩れてしまいます。

この斜め故に美しい

そうも言えるのです

いくら美しくても

今の時代一般の人は中々石垣を積むことはできませんが

擁壁自体は必要ですから

間地ブロックや

コンクリート擁壁が今大半です。

昔は玉石も結構ありましたが

耐震基準が厳しくなった今

玉石の出番はありません

この玉石の衰退を見てきましたので

私は

次の時代も気になります。

今不動産屋は

構造計算をした堅固なRC擁壁は安心

そう思ってますが

果たしてそうでしょうかね?

コンクリートは永遠ではありません

劣化します。

ですから

いずれ玉石と同じ運命を辿る

私はそんな気がしています。

50年後は

コンクリート擁壁の上に建ってる家は

再建築の際は

全てやり直し

そんな事になるかも知れません。

莫大な費用がかかりますよね

もしかしたら

土地代より高い

なんて事になるかも知れません。

ただ私が一番気になるのは

施工ですね

例えば分譲地は

境界ギリギリで擁壁を造ってますが

それをやり直して同じ位置に造り変える

って事になれば

隣地を掘らせてもらわなければできませんからね。

隣地の方が寛大であれば良いのですが

自分の土地には一切入るな

って事になれば

その分下がって擁壁を造る事になります。

ですから土地の有効面積は

減る事になります。

そうやって考えると

間地ブロックは

今でもお城の石垣と同じで

斜めに積んであるので安心?

かも知れませんね

ただこの間地も

実際には

分譲地だと

問題がある場合があります

それは地上の見た目に境界が打ってある場合です

これだと

一見境界内にあるようにみえても

地下は越境してる

これがほとんどです。

ですから

造り変える時には

やはりお隣にお願いして掘らせてもらう事になります。

そんな感じで

擁壁のある土地は

今現在の安全性だけ見るのではなく

将来造り変えできるのか?

そんな事も考えて買うべきでしょうね。

いずれにしても

不動産屋は

今のしっかりした擁壁も

年数が経過すれば

問題が起こる

これは頭に入れて

お客様にも説明すべきでしょう。

そのためには

今の構造だけ見て

安心です

とだけ言うのではなく

将来の施工まで想定すれば

またより良いアドバイスがお客様にできる

そんな風に思います。

境界ギリギリに造った擁壁は

法律が許しても

施工が許さないのです。

 

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