駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

どうせ説明するなら少し掘り下げて

2020年09月12日 | 不動産業界

8月28日から

不動産取引の際は洪水ハザードマップについて

説明義務が出来ましたので

改めて見て見ました。

良く見ると

驚くような内容ですね。

日ごろ浸水は考えられない

と思われる地域でも

最大5M~10Mの高さの水に浸かる

そんな内容です。

これではたくさんの人が死にますよね

もう少し詳しく見ると

想定雨量が1時間に170mm

24時間雨量が772mm

って事になっています。

これでもピンときませんので

これがどんな物か

調べて見ました。

すると

過去に日本で降った1時間当たりの最高雨量の記録は

1974年に静岡市で記録した153mm

だそうです。

その時に24時間総雨量も記録していて

508mmとなっています。

つまり

私たちの市のハザードマップは

今まで日本のどこにも降った事がない大雨が

私たちの地域に降って大きく記録を更新する

この前提で作られています。

ちなみに町田市の1時間当たり降雨記録は

115mmです。

それに対して想定雨量は170mmですから

想定外を想定して作った

そうも言えますね。

まぁ人命に関わる事ですからね

それで良いのだと思います。

ただ不動産屋としては流域の方の地価

これが気になりますね。

過剰に想定したハザードマップで

住民の方の財産が価値を失う

そんな可能性もありますから

その辺は

不動産屋としては

ただハザードマップを事務的に提示するのではなく

その元になった想定雨量も説明して

しかり理解して判断してもらう

これが欠かせないだろうと思いました。

まぁ人命が関わると言われればケチのつけようもありませんが

しかし思いますよね

そんな洪水を想定するのであれば

川底を掘り下げるとかもっと治水工事をすれば良いのに

これも調べて見ました

どうして行政はもっと治水工事をしないのか?

調べると面白いですよね

私たちの地域を流れてる河川は

市町村が管理してる2級河川ですが

川は長いですから

下流は別の市町村です。

その下流の市は

河川改修が遅れてるそうです。

そんな状態で

私たち上流の市が

たくさんの水を流せば

下が氾濫する

だから

川を深くしてたくさんの水を流す事ができないんだそうです。

まぁなんとも納得できませんよね。

1級河川であれば

国の管理ですから

下から整備していくのでしょうが

2級河川は

下流の自治体に予算がなければ

整備が遅れますから

結果上流の市も

整備ができない

だそうです。

優秀なお役人たちが揃って

この程度の事も解決できないのか?

って不思議になりますね。

まぁしかしこれが役所なんでしょうね。

私たちに分からない世界です。

分からないのに非難するのもどうかと思いますから

この位にしますが

川と言うのは

人間の営みに大きく影響を与えて来た

これが歴史を見ればよく分かりますよね

古代文明は大きな川の周りで起こった

ってのは中学の歴史で習いますが

日本でも昔は水争い

ってのがあったようですし

橋がなければ

川で集落が分断されますから

違う気質が生まれるのです。

面白いことに

この名残は今でもあって

私たちはその2級河川を挟んで

神奈川県と接していますが

川向こうの人たちは

明らかに違う

そんな風に感じる事が良くあります。

今回のハザードマップも

同じ川でありながら

私たちの町田市の想定雨量は170mm

向かいの相模原市の想定雨量は

たったの96mmです.

町田市は115mmの降水に耐えた訳ですから

相模原の基準では

どこも浸水しないって事になります。

こんな感じで

地域が違えば

同じ川でも違うハザードマップができるのです。

そんな行政の本質も語りながら

説明すると

よく理解できるでしょう。

不動産屋はまた負担が増えて大変ですが

頑張りましょう。

コメント (2)
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