井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

日高富川オコタン川畔の春4

2014年05月24日 | 日記


カラハナソウの芽だし。アサ科カラハナソウ属。
つる性の多年草。茎にも葉柄にも刺があって他の植物などに寄りかかって伸びていく。
雌雄異株で果実や苞葉に腺点があり香りをだす。ビールに使われえるホップに近い。(ホップは西洋カラハナソウの果実)。
葉の多くは3~5裂し異形葉性が強い。幼葉には先祖返りする傾向があるというから、カラハナソウの先祖は切れ込みの無い葉をもっていたのかもしれない。



フッキソウ。ツゲ科フッキソウ属。
木のようでもあり草のようでもある、中間的な存在。
上部には雄花が集まる。雄しべが4本、白い花糸に黒褐色の葯がつく。下部には数少ない雌花がつく。白い花柱が2本、ヤギの角状に開く。
常緑であるところから「富」の字をあて、果実が真珠のように見えるところから「貴」の字をあて、「富貴草」と名付けたという。



ウメノキゴケ。ウメノキゴケ科ウメノキゴケ属。
「コケ」の名がつくが菌類と藻類とが共生する地衣類の1種。
梅の木の樹皮につくことが多く「梅の木ごけ」と呼ばれる。
サクラの木にもつくが大気汚染に弱いので札幌辺りのサクラに見られない。大気汚染の指標にも使われる。
コメント
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