オオバクロモジの芽吹き。クスノキ科クロモジ属。
クスノキ科の仲間は熱帯から温帯にかけて分布し、オオバクロモジも図鑑には「渡島半島以南」と書かれている。ただ余市・然別林道には自生種が見られる。この辺が北限なのかもしれない。
オオバクロモジの雄花序。
基本種のクロモジより葉が大きいので「大葉クロモジ」と呼ばれる。
雌雄異株で葉の展開と同時に開花する。
花被片は6個、雄しべは9個。この雄株は然別林道のもの。
オオバクロモジの雌花序。
雌花の花被片は雄花より少し大きい。子房の周りを黄色い腺体が囲む。
クスノキ科の仲間には茎や葉に芳香のある揮発成分を含む精油細胞がある。基本種のクロモジは枝に独特の香気があるので削って楊枝がつくられる。クロモジの楊枝は人気が高く、「クロモジ」が爪楊枝の」別称にもなっている。