井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

室蘭・幡守公園の春2

2014年05月14日 | 日記


カタクリの蕾。
カタクリは雪融けを待ちかねたように芽をだし、葉を拡げながら蕾を見せる。
始めは蕾を上向きにして出てくるが、花茎を伸ばした後蕾を下向きにして開花準備が整う。



カタクリとフクジュソウ。
カタクリもフクジュソウも春一番に芽をだす。
どちらも虫媒花で、フクジュソウは花弁をパラボラアンテナのようにして太陽の熱を集めるので太陽光に敏感に反応する。
カタクリにはそのような特技がないから、昆虫の活動できる気温に上昇するまで開花を待つ。
フクジュソウはすでに結実していてカタクリはこれから。雪融けは早かったのにその後の気温上昇が遅れたことは影響しているのだろう。



ヒナスミレ。スミレ科スミレ属。
地上茎をもたないスミレで、葉の基部ははっきりした心形である。
小型のスミレで透明感のある淡紅紫色の花が魅力的。
サクラスミレが「スミレの女王」と呼ばれるのに対して、小型のヒナスミレは「スミレのプリンセス」と呼ばれる。距がやや太いの特徴の一つ。
コメント
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