井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

余市・円山公園の春1

2014年05月15日 | 日記


エゾエンゴサクの群落。ケシ科キケマン属。
真性他殖型のエゾエンゴサク、確実に子孫を残していくためにはこの位の大きな群落が望ましいという。
エゾエンゴサクの大群落には同じ春植物のカタクリが混生することが多いが、ここの群落ではキバナノアマナと混生している。



ニリンソウ。キンポウゲ科イチリンソウ属。
キクザキイチゲやヒメイチゲなど「イチゲ」の仲間は文字通り茎の頂部に1輪の花をつける。
標準和名の「イチリンソウ」は北海道には自生しないが、これが属名になっている。
一輪草属でありながらニリンソウは2~4個の花をつける。3個の花をつけても「3輪草」とは言わない。ニリンソウの茎葉(苞葉)には柄がないが、サンリンソウの茎葉には柄があり、全くの別種である。



レンプクソウの蕾。レンプクソウ科レンプクソウ属。
地下茎を掘っていったら福寿草につながっていたというので「連福草」の名がついた。地下茎の先端に小さな球根をつくり増えていく。
レンプクソウはこれまで1科1属1種の独特な存在とされてきたが、最近のAPG分類体系ではレンプクソウ科にスイカズラ科のガマズミ属やニワトコ属が含まれることになったという。遺伝子的には近縁ということなのだろうが、全くしっくりこない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする