井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

星置緑地の春3

2014年05月01日 | 日記


エンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
エンレイソウは3数性の花、属名(学名)は3数性の意味だという。
日本のエンレイソウの仲間、このエンレイソウと白花のオオバナノエンレイソウとミヤマエンレイソウの3種が基本種とされる。
エンレイソウの染色体は大型で数が少なく、細胞学的に扱いやすいことから北大植物園の一角にエンレイソウ園がつくられ、研究が進められている。



コジマエンレイソウ。ユリ科エンレイソウ属。
渡島小島で発見されたことから「コジマ」の名がつく。
古いタイプのオオバナノエンレイソウとエンレイソウとの種間雑種とされる。
エンレイソウには花弁(内花被)がないがコジマエンレイソウには0~3枚赤紫色の花弁がつく。
エンレイソウとミヤマエンレイソウの種間雑種である「ヒダカエンレイソウ」に良く似ていて見分けるのは簡単ではない。



オオウバユリの葉。ユリ科ウバユリ属。
オオウバユリの実生は細いヘラ形で3~5年は1枚葉で過ごす。次第に葉の数を増やし根茎への蓄積量充分たまったところで初めて花をつけ、その根茎(鱗茎)は枯れる。「1回繁殖型多年草」と呼ばれる。ただし茎の基部に2~4個の子の鱗茎をつくり命をつないでいく。実生から開花まで最低でも7~8年、十数年かかることが多いという。
単子葉類の葉は平行脈が多いがオオウバユリの葉は網状脈で、血管のように赤く色づくのが特徴の一つ。
コメント
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