井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

道南・浮島公園の春2

2014年05月06日 | 日記


キクザキイチゲ。キンポウゲ科イチリンソウ属。
イチリンソウ属の学名は「アネモネ」、園芸の世界の人は学名を多く使う。
花茎の頂部に1個の花をつけるので「一花」「一華」でイチゲと呼ばれる。イチゲの仲間には大型の花をつけるグループと小型の花をつけるグループとに分けられる。
「キクザキ」は大型のグループ。地下茎から出る茎には花をつける「有花茎」と花をつけない「無花茎」とがあり、葉の形が異なる。有花茎につく葉は茎葉とも呼ばれるが、花を包む葉ということから「苞葉」とも呼ばれる。その小葉の柄に翼がつくのがキクザキの特徴。



ヒメイチゲ。キンポウゲ科イチリンソウ属。
イチゲの仲間のうち小型の花をつけるタイプ。小型なので「姫」の名がつく。
大型花のキクザキイチゲの無花茎の葉は2回3出複葉であるのに対して小型花のヒメイチゲの場合は1回3出複葉。
この写真では無花茎の葉は見られないが苞葉のような細い葉ではなく丸っこい小葉となる。



ニリンソウ。キンポウゲ科イチリンソウ属。
イチリンソウ属であるが茎頂には2~4個の花をつける。2個の花をつけるから「2輪草」と名付けられたのだが、3個の花をつけても「3輪草」と呼ばない。ニリンソウの苞葉では小葉に柄がつかないが、サンリンソウでは柄がつき、それで見分けられる。
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