井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

森林総研の春1

2014年05月17日 | 日記


ミツバアケビの花。アケビ科アケビ属。
本州のアケビは5小葉の掌状複葉、北海道のアケビは3出複葉なので「三つ葉アケビ」と呼ぶ。
アケビのことを「木通」とか「道草」と書く。木通の方は漢方の生薬の名前であるが、道草の方は何故これがアケビなのかよく分からない。
花は雌雄異花で下の小さい花の集まりが雄花序で、上の大きい方が雌花、花弁はなく、花弁状の萼が3個で中心に棒状の雌しべが見えている。



キタコブシの花。モクレン科モクレン属。
モクレン属の花は被子植物の中で最も古いタイプと言われる。雄しべも雌しべも多数あってラセン状に並んでいる。
蜜を出さず花弁と香りで昆虫を誘い、花粉媒介の報酬は花粉である。
雌性先熟の花で雌しべが先に活性化し(雌性期)、両性期を経て雄性期に移っていく。
花被片は9枚で内側の6枚が花弁状で、外側の3枚はごく小さい。



ハクモクレンの花。モクレン科モクレン属。
キタコブシに似ているが、9枚の花被はほぼ同大の花弁状になる。
キタコブシが平開するのに対して、ハクモクレンは平開しない。
キタコブシの花の下に葉がつくがハクモクレンにはつかない。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする