井伊影男の植物観察

植物の生き方の不思議さ、彼らのたくましさ、したたかさに触れる。しかし、観察者が井伊加減男だからなあ。

樹々の春色2

2014年05月03日 | 日記


カツラの赤色。カツラ科カツラ属。
カツラは雌雄異株。雄花も雌花も「蕊(しべ)」だけの裸花でともに赤い。
花だけでなく、花のあと開く葉も赤く山を赤くいろどり「春紅葉」と呼ばれる。
札幌・円山の山紅葉の主役はカツラである。



キタコブシの白色。モクレン科モクレン属。
自生種の中で花らしい花をつける樹としては一番早く開花する。(バッコヤナギやケヤマハンノキはより早く開花する。)
キタコブシなどモクレン属の花は蜜をださない。白い花の色と良い香りで昆虫を誘い、花粉媒介の報酬は花粉である。



エゾヤマザクラのピンク。バラ科サクラ属。
サクラの開花宣言はソメイヨシノを標準木として行われる。ソメイヨシノは接ぎ木で増やすクローンであるからすべてが白っぽい。
エゾヤマザクラは実生でも増やすことができ、花の色はピンクで薄いものから濃いものまで変化に富む。
ソメイヨシノは開葉より早く開花するが、エゾヤマザクラは開花と開葉とが同時になる。
コメント
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