My Style

今日あった事、感じた事を自分の言葉で自然体で

『 オリバー・ツイスト 』

2006-01-30 01:44:50 | entertainment
1月28日は『オリバー・ツイスト』を。
期待しすぎた・・・かも。
というか、自分の思っていたものとはちょっと違った。

それでも、観終わって印象に残っているのは、なんといっても
当時のロンドンの街並みの映像。見事だ!
これがセットとは思えない。さすがロマン・ポランスキー監督。

19世紀のイギリスを舞台に孤児であるオリバー・ツイストの
これでもかという様な苦難の数々に遭いながらも、まっすぐに
生きる物語・・・でいいのかな。

でもね、でもね~、オリバーはただ運命に流されているような
感じを受けた。それは、彼が今まで天涯孤独で“愛”を知らないから?
彼の感情がよく分からなかった。
そんな中、2回ほど彼の強い意志をみた。
自分の亡くなった母親を侮辱されたときと、親切にしてくれた
紳士ブラウンロー氏の家に盗みに入るのを拒むとき。

ブラウンロー氏の家から連れ戻されたとき、窃盗団に連れ戻されたとき、
そしてこれからはここでスリなどをして生きていくしかないのかって時
でさえオリバーはそれを静かに受け入れているようにも見えてしまう。
次々に押し寄せる苦難のわりに、淡々と話はすすんでいく。

ところが最後、再びブラウンロー氏に引き取られ幸せになった彼が、
囚われの身となった悪党フェイギンに会いに行くシーンはジーンときた。
そうか、この少年は、生まれて初めて楽しく笑わせてくれたフェイギン
に感謝の気持ちを持ち続けているんだぁ。たとえ窃盗の仲間に入れられても。


そうして、オリバーは幸せに暮らしましたとさ。(昔話風)
一番の、本当の悪党はビルだよねっ。



最新の画像もっと見る