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本:『 絲的メイソウ 』

2007-05-10 07:12:42 | entertainment
『 絲的メイソウ 』 絲山 秋子:著 を読んだ。

絲山秋子さんの小説といえば、『袋小路の男』で初めて知って、
独自の世界観が面白くって、その後何冊か手に取ったりもした。

が、このエッセイは別物ですな。
面白過ぎ。
この方は、なんて男らしくって、気持ちのよいほどの物言いかしら。

自虐ネタを交えながらも、ふむふむと思わず頷くところもあり、
それにしても、こんなに大胆に正直に書いてしまってイイのかい?
と思うところあり、ついつい笑ってしまう内容に、すっかりハマル。


「禿礼賛」・・・これほどまでに、禿をいとおしく思っている人は
そうそういないのでは?でもでも、それを物件と呼んだり、傍にいて
禿げゆく過程を見守りたい的願望には、恐れ入った。

「喫煙党」・・・なんだか、妙に納得してしまった。
私はタバコを全く吸わないけれど、友人やら会社の上司の大半は
喫煙者というか愛煙家。世間では喫煙=良くないみたいな言われよう
だけれど、(氏曰く、それは最近の健康ブームも手伝って健康が善と
されることに多少なりとも起因するのでは・・・と。)私のまわりの
愛煙家の皆さんはいたってマナーを心得ているし、携帯灰皿を常に
持ち歩いているようだし。と、そんなところへ彼女の話は~~~
喫煙可の喫茶店かどこかでタバコを吸っていると、近くのテーブルの
客から「妻が風邪気味なのでタバコを吸わないでもらいたい」と言われ、
自分こそ風邪の菌持ってウロツクなよと思う絲山さんに私的には拍手!
風邪なのにマスクもせず、咳をするときに手で口を覆いもしない人に
いつも不快感を抱いてしまう私。駐車禁止のところに自転車を放置する
人や、自動車のルール違反、ポイ捨てする人などなど、他にも多数。
なのに、マナーを守って吸っている人たちのほうが悪い言われよう。
だから喫煙者ではないけれど、これは何度も頷いていしまった。


ステキ過ぎる絲山さん節に、スカッとする。
やっぱり少しくらい毒気のある人がちょっと好きな自分。
続編はでないのかなぁ?




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