10月3日 : 羽生選手のインタビュー入りニュース動画をさらに追加、「成功までの舞台裏」の動画を、一番下に追加しました。
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羽生選手が、今期初戦となるオータムクラシックのフリー演技を終えました。
こちらが、ジャッジスコア。→ https://skatecanada.ca/results/2016-ACI/CSCAN2016_SeniorMen_FS_Scores.pdf
初お披露目となった、フリーの演技「Hope & Legacy」の演技動画はこちらです。↓ UP感謝します。
http://www.dailymotion.com/video/x4vmqs5_161002-ac-fs-hope-legacy-y-h_sport
衣装がちょっと驚いた色だったというか、やや暗めで重たい色に見えたのですが、オータムクラシックのライブ映像とテレビ映像、また写真ではかなり印象が違いますね。光の加減によってはかなりキレイなグラデーションがかかっているように映っているのもあり、映像ごとにかなり印象が違うので、「天と地のレクイエム」の衣装のように、明るさや照明や映り方で、印象がかなり変わるのかもしれません。
ここ数年担当していた羽生選手の衣装の担当とはデザイン担当が変わったのかな?最近のは、他では絶対に見ないような、非常に創造性に富んだ感心するようなデザインの衣装が続いていたので私はかなり好きでしたけど、今回のは再び以前の時のデザイナーさんのようですね。
最初、なんとなく見ていて何かが落ち着かない感じがあったのは、手袋が今までにない「青」だったせいか、と気が付きました。片方ピンクだった「ノートルダム・ド・パリ」の時みたいに、見慣れれば感覚が変わるのでしょうか。
ショートもフリーも、観るほうが衣装が気になって演技に集中できなくなるような要素が出てしまう場合、身体能力が高くて、その動きこそが高評価のポイントになる羽生選手には、逆に不利になってしまうと思います。(あまり上手くない選手なら、衣装で演技をカバーするのもアリだけど。)
衣装のキラキラ度が低くなったように見えたのですが、これも画像や光の影響のようで、拡大映像や拡大写真で見ると、変わらずキラキラでしたけど、ただ遠目には、もう少し明るい配色を加えるか何かして、全身の動きが氷上で映える工夫をした方が良いように思いました。曲の美しさを視覚との相乗効果に活かすためにも。
肩回りが白で、そこだけ色が抜けているように見えてしまうので、止まっている時はキレイな衣装ですが、氷上で演技中に見ると、上半身の動きにインパクトが欠けてしまうようにも感じました。(悲愴衣装は肩回りにも青が強かったので、動きが良く見えて問題ありませんでしたけど。)
また、悲愴は、羽生選手のファンには衣装だけの人気は高くても、スケートとしての評価、得点は羽生選手のプログラムの中では高評価な方ではなかったので、そのイメージを変えるためにも、もうちょっとだけデザインか色に変更を加えて、イメージが被りすぎるのを避けた方が良いように私は思いました。
音楽が美しく流れて行ってしまう印象だっただけに、動きか音かに、昨年のSEIMEI並みに、もうちょっとどこかでメリハリを利かせたほうが良いように思いました。
後半バテなければ、きっと一つ一つの要素がもっと印象に残る演技になったと思うので、かなり変わっていくだろうと思いますし、盛り上がりも激変するでしょう。 頑張れ~!
6分間練習、最初は調子よさそうでしたけど、最後の数分でジャンプの感覚がやや不調になったように見えました。
しかし、本番のフリー演技では、最初の4回転ループと、4回転サルコウがどちらも難なく、軽やかに鮮やかに決まり、
怪我後、頑張ってきたであろう練習の成果がよく見えましたね。
前半は集中していて良い感じだったと思います!
羽生選手は、足を上げる時の上がり方で体調がわかりますけど、上がり方が普段よりかなり良くなかったので、
あまり調子が良くないと見えました。
後半にやはり疲れなのか怪我なのかの影響が見えましたけど、最後までよく頑張ったと思いました。
着氷時に力が入っていないかのような問題が見えたので、右足の怪我などではないと良いなと思いましたけど…
後半の4回転サルコウからのコンビネーションが3回転+2回転になってしまったのと、3連続ジャンプのラストの3回転が抜けたのがちょっと残念だっただろうし、得点としては痛かっただろうと思いましたけど、あとは一つ一つ丁寧にこなしていたと思います!
やはり、ショートの時もそうでしたけど、どこかが不調そうに見えました。ショートは緊張のせいに見えましたが、フリーは、緊張のせいという感じではなかったように見えました。
まだ体力が完全に戻っていないだけなのか、新たな怪我を負っているのかわかりませんが、(スピンも右足が軸の時が、今までと違ってあまり力が入っていないように見えるのですが)
足の怪我なのかな… と思うと、今後の試合は、無理せずにじっくりと判断していってもらえればと思います。
まずはとにかく、今回の優勝おめでとう!! 羽生選手の笑顔が見られて良かったです!!
羽生選手にとってはここでの優勝は本当は当たり前だろうけど、
でも、怪我から復帰しながら、そういう一つ一つをこなすことは、本当に大変なことだと思います。
表彰式では、とても良い、思わず見とれるほどにすごくキレイな(!)笑顔が見られていたので、
良かったと思いましたし、本当にホッとしました!
こちらでどうぞご確認を。↓
https://www.dailymotion.com/video/x4vmrwo_live-streaming-2016-autumn-classic-international-34_sport
きっと想像を超えるほど、大変なところを通ってきたからこその、今の輝ける笑顔ですよね!
ショートとフリー、ともにそろえることができた、世界初の4回転ループを、安定的に2度の成功させたことが、今回の試合の収穫でしょうか。
まずは良く休んで、また体調を整えて、今後の計画を立ててほしいと思います!
怪我からのここまでの復帰を何よりもまず感謝します!
羽生選手、おめでとう!!
さて、ここからは、羽生選手のコメントつきニュース動画です。
羽生選手は、なかなか面白いコメントを沢山残してくれました。(笑) 以下、太字は羽生選手の言葉です。
(多分演技直後で、まだ息を切らしています。)
「特に前半のステップの部分では、非常に自分も曲を感じながら滑ることができたので、ま、そういう点では、あのー練習ではなかなか、まあそこまで、なんだろう、音楽に乗って練習っていうことも今まであまりしてこなかったので、そういう点では本当に一部かもしれないけれども、成長したところではあったのかなと思います。」
課題はと問われ、
「もう全部です。全部、1から10までと言わず、本当に20でも30でも100でも 本当に全部全部、絶対変わって
この状態から… 一つとは言わず 本当に 10個くらい皮向けたなって 思えるくらい この1か月で追い込んでいきたいと思います!(笑)」
「もう本当に あのーもっと練習しなくてはと思いました。 もう次の試合でノーミスします!
やります、絶対。そのくらい…そのくらい練習していきます。
そうじゃないと…そうじゃないと、羽生結弦じゃないです。」
いえ、あの、羽生選手は羽生選手だと思います。大丈夫です。(笑)
相当悔しかったようですね。でも、やる気に満ちていらっしゃるようで…っていうか、逆に燃えてますね。
「次見た時に、一皮と言わず、10でも20でも 皮むけたなーって、
やっぱ、こういう羽生結弦を待っていた!…って いうような演技が出来るように、すごい 楽しみながら練習していきます!
そうじゃないと、羽生結弦じゃないです。」
NHKの記事によると、このコメントは、こんな感じだったとまとめられています。→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161002/k10010714681000.html
「こういう演技をして、ふがいないと思いますが、全然マイナスには感じていなくてむしろ、にやけが止まらないです。早く練習して一皮と言わず10も20でもむけるようにしたいです。
次の試合は絶対ミスなくやります。そのくらい練習します。そうじゃないと羽生結弦ではないです」
その前に出されていたコメントは、こちら。
「見てのとおり、かなりバテていたと思いますが、いい意味でバテる感じをつかめたと思います。
きょうのジャンプは、いろいろと体力を使ってしまったので力の使い方やフォームやスピードの出し方などもっと効率よくしないといけない。負けるのは嫌いなので。」
こちらのインタビューは、なかなか面白かったですね。まあ、非常に羽生選手らしかったというか、今までの発言と完全に一貫している発言ばかりでしたので、特に意外性はなかったですけどね。
インタビューの中から抜粋です。
「しんどいですよね。しんどいけど、楽しいし、やっぱり…うん、燃えますね。(笑)
負けるの嫌いなんで。(笑) 早く練習して、ホントに次見た時に、あの一皮とは言わず、10でも20でも皮向けたなーって、やっぱ、こういう羽生結弦を待ってた!っていうような演技ができるように、すごい楽しみながら練習していきます。」
(以下、公開練習時の、外でのインタビューより)
「立ち向かっていく時の快感っていうか、まあ、ハッキリ言ってドMだろうっていう話だけど」
「ルーティンをやっても (ジャンプを)出来ない時は出来ないんで、そういう意味では、それに囚われ続けるんじゃなくて、それすらも変える勇気であったり、そういったものが、時には集中するツールにもなったりする」
「プレッシャーをすごく嫌う必要もないと思いますし」
「緊張ってある意味、人間の本能的なものじゃないですか、それ(緊張)すらも、味方につけられればいいなって僕は思っていますし」
「努力はウソをつく。でも無駄にはならない。」
「努力の正解っていうのを見つけることが大事じゃないか」
(上の動画4分過ぎくらいから)
「そういう中で自分がこういう演技をして、すごく不甲斐ないなって思いますけど、でもその不甲斐なさっていうのが全然… 不甲斐ないっていう気持ちって本当はマイナスなんだろうけど、全然マイナスに思えなくて
むしろさっきからニヤケがとまらないくらい… えへへへ(笑)、早く練習して本当に次見た時に、一皮とは言わず、10でも20でも皮向けたなーって、やっぱり「こういう羽生結弦を待ってた」っていう演技が出来るように、すごい楽しみながら練習していきます!」
…それぞれが色々な部分をカットしてあったので、発言の流れと全体像がわかりにくかったですが、これでだいたいわかりました。
羽生選手の発言、面白すぎましたね。
以前も言っていた、「悔しすぎて、嬉しくなってきました」「プレッシャーはむしろ快感」等、羽生選手お得意の、まだまだ向上の余地が見える時に大喜びしちゃう発言とか、立ち向かっていく快感、っていう一連の発言に通じるものがあるというか、基本的には同じ心理でしょうね。
やる気に満ちて燃えているのは、良いことだけど…(笑)
でも、まあ、羽生選手は、そんなに焦らなくても大丈夫です。(笑)
今の体力、今の状態で出せるものが出せていければ。 ご自分でも仰る通り、今シーズンの目標、「一進一進」で良いのでは。
確かにハードなプログラムだから、これをこなすのは相当な体力がいるか、効率のよい力の使い方が必要になるのでしょうけれども、
転倒のマイナス点が今シーズンから増えたことを思えば、4回転+3回転を、とっさに3回転+2回転にした(なった?)のは、賢明だったと思うし、そういう戦略も、体調を見ながら、時には必要かと思います。
荒川さんは、そうやって金を取ったのだし、プルシェンコ選手もしたたかに戦略を練って試合をこなしていたし、歴代男子王者たちもやってきたことですし。
ハイリスク・ハイリターンな超高難度プログラムをやっているので、失敗すると失点が大きいけれども、それはファンも承知していると思います。
スタートが遅かった分、エンジンがかかるのが少し遅れているだろうけど、それでも、7月末にやっと振付終えたのに、9月末でこれだけできていればまずはO.K.
体操の白井選手が、リオ五輪で個人床が4位になっちゃったけど、見ていれば、圧倒的に跳びぬけて難しいことをやったということは、観ている側にもすぐに伝わります。 その姿勢や実力は、ちゃんと伝わりますから。
最後に、もう一つ、ニュース動画。
公式に、国際スケート連盟から、羽生選手が「4回転ループの初成功」として認定された報告を受けて。
「ショート、フリー、共に跳んでみて、ホントに練習のしがいがあるなっていうか、成長のしがいがあるなっていう風に思えたプログラムでしたけれども」
「やっぱり初ってすごく 魅力的な響きなので とにもかくにも良かったなと、とりあえず素直に喜べます、はい。」
2回連続で、きちんと成功させたので、文句なしの快挙でしょう。
良かったですね! おめでとう!!
Every で、4回転ループ成功までの舞台裏として、羽生選手が練習でループを跳び始めた2011年からの映像等を、紹介して下さっています。↓ こちら。
10月3日追加ニュース動画:
「最終的に、(4回転)アクセルまでたどり着けたら、まあ自分も嬉しいなーという風に思います。」
と語ったようです!
そうなったら、ファンも本当に嬉しいなーという風に思います!
計画的に、頑張れ~!!
どうやら、羽生選手は2週間前に、右足首の捻挫をしていた、との情報が入りました。 うーん、やはり…
怪我は治して、さらなる上のフロアを目指して、Let' go!
情報とコメントをどうもありがとうございます!
衣装は、ショートについてはスピンの時に足の横の模様だけが浮き立って見えてしまい、レイバック・ランジ(ズサーってやつね)の時に、氷に同化して見えてしまう点、ステップが見にくくなってしまう点が課題ですね。
見慣れれば違いますけど、一般人は、パッと見た時の印象で判断してしまうのでね…
スコアにも影響していると思いますが、確かに羽生選手は白が似合うから、この曲のイメージでも白だと思うし、そこは難しいところです。 濃い紫やキラキラなどを上手く使えるといい気もしますが、プリンスさんにこだわるのか、こだわらずに「ベスト羽生スタイル」を求めていくのかで、色々変わってくるでしょうね。
パリの散歩道は、ゲイリームーア衣装なわけではなかったからこそ、羽生選手そのもののイメージだったからこそ、あれだけの高評価になったとは思うのです。
何を重視したいのか、ですよね。
これが本当にエキシビションだったら、氷もライトアップされるし、これで良かったと思うのですけど。
フリーについては、イナバウアーとハイドロで両手を広げる時に、顔周りに色がなくて、手と胴だけが目立ち、顔だけが空中に浮いているみたいに見えてしまう点が、衝撃で笑激で、そこだけはなんとかしてほしい気がします。
せっかく一番カッコイイ、他の人には出来ない、羽生選手の個性あふれる見せ場なのに勿体なすぎる!と思いますね。
4回転ループは、私は期待していましたよ!絶対に決めてくるだろうと。
全体の曲かけがあまり出来ていなかったのですね?
でも、4回転ループを決めるほうが、今回は重要だったと思うので、羽生選手の戦略は間違っていなかったと思います。
おそらく、2週間前だという右足首捻挫が、オーサーコーチとしては予定外だったのでしょう。
直前まで、放送局も決まらずに何の情報もなかったのは、欠場が視野に入っていたからなのかな?
羽生選手だって、もしジャンプとの兼ね合いで無理だと判断したら、その時は色々と決断するでしょう。
シーズン最初から表現力だけ完璧、なんていうことは羽生選手は過去には一度もないから、私は問題ないと思っていますけどね。
羽生選手は、「勝つのが好き」「負けるのは嫌い」とはいっても、本当に勝つことだけにこだわっているタイプなわけではないですよね、今までずっと見ていると判りますが。
自分の理想の目標で妥協しないタイプですよ。
4回転ループが成功しないと、足を痛めている限りでは4回転サルコウだけが武器になっちゃうので、羽生選手は本気でこちらもやっているのだと思います。
ケガの功名で、4回転ループを試合に組み込むことに本気になったのなら、それも神様の采配でしょう。(笑)
足の痛みの本当のところは羽生選手にしかわからないので、トウループを避けるためにも、ループを少しでも完成させたかったのでしょうね。
羽生選手は開拓者タイプなんですよね。
未開の地、未知の世界を恐れない、怖がらない、リスクをとれる性格のタイプにしか、これは出来ない。
ジャンプの初ばかりが注目されているけど、羽生選手は、男子で初「レイバック・イナバウアー」だし。
プルシェンコ選手が「高難度」「史上初」連発でなおかつ絶対王者だった人なので、その憧れが原点だから譲れないのでは。
オーサーコーチや他の選手とは性格が違いますよね。
フェルナンデス選手は、どう見ても開拓者タイプではない。
何がいいのか、どちらがいいのかは、使命の違い、個性の違い、なだけかなと思います。
怪我している時には、現実的判断が必要になるので、
シーズン途中では、無難な選択をした演技で見た目の完成度を高め、勝利することがあっても、私は良いと思っています。
オーサーインタビューは、どこの情報でしたか?
書いて下さった内容を読んで、思わず笑ってしまいました。そうだったんだろうな…と、なんかすごくわかる気がします。
「不甲斐ない」と言いつつも、あんなに嬉しそうだったのは、練習すればずっと良くなると確信しているからだったのでしょうね。
神様は、そんな羽生選手の性格も、オーサーコーチの性格も、よくご存じだろうと思いますよ。(笑)
羽生選手が嬉しそうで楽しそうなら、私はそれでいいですよ。(笑)
とにかく、一歩一歩、両足もお身体も大事に、今シーズンを進めてほしいと思います!
オータムクラシックの記事ありがとうございます。
待ちに待った新プロの曲と衣装の初お披露目でまさかの4回転ループ成功で沸き立ちました。
さすが羽生選手やるときはちゃんとやるからすごい。
衣裳については最初衝撃的でしたが、SPもFSをかなりリピートしているうちに、いろいろネガティブに思った衣裳にも慣れて、どちらの曲も大好きになりました。
オーサーのインタビューで、遅れた練習のスタートでったことに加え、始めてからも、トーループは飛べないし、怪我の具合で練習ができる日もまちまちなのに、羽生は4回転ループばかり固執し、全体の曲を通する練習ができていない状態でのオータムクラシックだったといっていました。オーサーにとって羽生のスタイルにてこずっているようで、羽生は自分が何をやりたいかはっきりと意思をもっており、それに向かって突き進んでいくんだ。
高難度と難しいジャンプで全体の演技がぎこちなくなるのが心配だ。
ハビはどうすれば勝てるか知っている。
羽生のように高難度とか史上初のジャンプとかこだわらないで、勝てる演技に目を向けられる選手なのだ。 羽生とオーサーはお互いに忍耐で付き合わなければいけない。
という記事がありました。
羽生選手はアスリート、ハビエルのように無難な演技で勝利する選択肢はないというところが羽生選手の魅力の一つですね。
全体の練習希薄、両足不調で迎えたオータムクラシックでしたが、次の試合につながっていく大事な試合だったと思います。
スケートカナダ楽しみです!!!