プロ・アスリート羽生結弦 公式・広報サイト(Yuzuru Hanyu' s Official Site)花になろうよ!

フィギュアスケートのプロでプロ・アスリート、
表現者・羽生結弦の公式・広報サイト 
teamSirius広報

2018フィンランド大会・フリー後の羽生選手のインタビュー一問一答全文

2018-11-15 | プロアスリート羽生結弦と日本の未来を応援する!

 

いよいよ、羽生選手のグランプリ・シリーズの2試合目、ロシア大会が始まりますが、

その前に、スポーツ報知が、前回のフィンランド大会のフリー後の羽生選手のインタビューの一問一答の(ほぼ)全文(と思われる)を、わざわざ時系列を追って詳細に掲載して下さったので、

5つの記事にまとめられたその内容を、こちらに転載させてもらって、一気に読めるようにまとめてみました。

短く要点をまとめられることも、時と場合に応じてはとても重要ですが、つまらない行き違いや、ファンの誤解や暴走を防ぐためにも、全文掲載の方が今の羽生選手には益になって重要と思い、あえてここに載せて、記録に残しておきたいと思います。

前回の試合の時、羽生選手がどんな思いで何を語ったのか、

これを連続で読めば、少しはよくわかるのでは、と思います。

(※ スポーツ報知の丁寧な全文掲載はとても感謝した上で、記事の中の書き方、「えっとお」とか、「うんとお」、などの表記の仕方は、日本語の書き方として非常にバカっぽく見えるというのは確かです。それでもインタビュー内容を丁寧に書いて下さっていることと、「羽生選手が語ってくれた内容」が少しでも多くの人に伝わることを最重視して、 一部不快な表記部分は簡単に修正を加えて、あえて載せておきます。

「えっとお」「うんとお」「あのお」などの書き方は、「えっと…」「うんと…」「あのー、」等の表記に、一部を書き換えさせてもらいました。

 

 

特に後半の方は、今までは公開されていなかったように思うので、羽生ファンは必読!という感じですね。

 

以下、スポーツ報知記事・フィンランド大会フリー後の羽生選手の一問一答その1より

 

(その1・試合直後)

 ―高難度の構成を滑りきった。

 「とりあえず、やりきれたなというふうに思います。アンダーローテーション(回転不足)とか、ふらついているジャンプも多々あって、スピンの出来も自分の中ではうまくいっていないものがいっぱいあって。そもそも、集中しきれていなかったり、いろんな課題が自分の中でありますけど、全部(ジャンプを)立てたことは大きなステップになったと思います」

 ―冒頭の4回転ループは慎重に入った?

 「終わったから言えることですけど、ここのリンクはなかなかエッジ系のジャンプが入らずに苦戦していました。こっちに来る前までの練習で、ループはほとんど外さないでこれていたんで。まあ、はっきり言って、ちょっと、こっちのリンクに来て跳べなくてびっくりしていたというところもあって、なかなか調整できなかったです。その分、最終的に今朝の練習で、あ、スピードを出さなきゃ跳べるなってことを思っちゃったので、ちょっとスピードを落として。ループは特に、エッジ系ジャンプは慎重に行きました」

 ―4回転トウループ―3回転半の連続技を着氷。

 「いやあ、一応、成功っていうかたちにはなったと思うんですけど、アンダーもついていないですし。ただ、自分のなかでは加点をしっかりもらえてこその成功だと思っているので。この試合で終わらせるつもりはないですし、しっかりいいジャンプが出来るようにがんばります」

以下、スポーツ報知記事その2より (※一部「えっとお」「でえ」などの口語表記を、「えっと…」「で、」などの、より不快感の少ない表記に私の方で修正させてもらいました)

(その2・会見)

 ―4T―3Aを入れた理由は?

 「このジャンプに関しては世界初とかって色々言われるとは思うんですけど、やっぱり自分の中ではGOEが、ちゃんといい出来としてつかなかったのはすごい残念です。ただ、このジャンプを入れるきっかけとしてはダブルジャンプをなくして点数をもっと上げたいという思いが強くあったので、これを入れることにしました。ええ、ちょっと、挑戦的なことではあったと思いましたし、練習も大変だったんですけど、がんばりました」

 ―相性がいいフィンランドでGP初戦初優勝?

 「えっと…、まずグランプリ初戦で1位をとることが本当に出来なかったので。ジュニアグランプリを除いて出来なかったので、まずはそれがうれしいかなというふうに思うのと。ええと…、まあ、完璧な内容ではなかったかもしれないんですけど、とりあえず全部立った。大きなミスなく。ええ、全部まあ、ショート、フリーともに立つことが出来たってことは大きな収穫だと思います。もちろん得点とかも、まあ、いろんなこと言われるとは思うんですけど、まあ、まずはショートで100点超えることが出来たのと、まあ、フリーは本当は200超えられるようにしたいなというふうには思っているんですが、まず、ステップとして、ええ、抜けがない、こけがないっていうのは大きいかなと思っています」

 ―フリーはプルシェンコへのトリビュート。彼がどう思ってくれているとうれしい?

 「ええと…、もし見ていてくれて喜んでくれていたらうれしいなっていうふうに思うのと、あとは昨日のプログラムも、ええ、見てくれていたみたいなので、それもうれしかったなというふうに思っています。もちろんパーフェクトな演技ではないので、早くこのプログラムで、自分があこがれていたようなスケートが出来るようにがんばりたいと思います」

 ―プルシェンコを意識した振り付けはある?

 「えっと…うんと…、本当はもっと入れたい振り付けがたくさんあって、出来ていないところがたくさん今日はありました。イナバウアー、コレオシークエンの時のイナバウアーで手をいつもと違って変形させている時もあるんですけど、それは彼のプログラムのトリビュートをちょっとしたいなと思ってやっているのと、あとは、ううん… ふふふ… 色々あるんですが、見つけていただいたらうれしいです(笑い)。見つけていただけるように、そのクオリティーも上げたいなと思います」

 ―逆にオリジナリティーは?

 「オリジナリティーは、まず曲自体がちょっと違うので。彼のプログラムとは曲が全然、というか、曲の構成が違うので。だからそういう点ではオリジナルだと思っていますし、そのなかでオリジナルのなかで、彼への尊敬とか、そういうものが出るプログラムになっていたらななというふうに思います」

 ―プルシェンコ選手は3A―4Tを練習していた。その可能性は?

 「えっと… えっと…、練習では出来ています。やっています。ただ、それを、あのー、ま、最近やっているかっていわれたらやっていなくて。本当に2年前とか3年前だったと思うんですけど。ただ、それをこの今のルールの中で後半に入れる必要性がないというか、多分そんなにコンスタントに入れることが出来ないっていうのが大きな理由として、練習すべき必要はないかなと思っていますし。まあそれが練習できるようであれば、4回転アクセルを練習する方が自分にとっては有意義な時間になるかなと思います」

 ―フリーが4分になったことについて?

 「いや…ううん…、そうですね。まず4分になったことについて、いろんなスケーターに話を聞いているのは、やっぱり大変になったよねっていう話はみんなでしています。ただそれによって、大変になったから、これを抜くとかあれを抜くとかいうことはしたくないと自分は思っているので。ルールがこういうふうになるのであれば、自分はそのルールの中で最高の演技を、最高の記録をまた取れるようにがんばりたいなというふうに思っています」

 ―構成から3回転がなくなる可能性は?

 「トリプルを抜かすという話なんですけど、いやあ、自分の将来として考えたら無理かなというふうに思っています。もちろん今自分のクラブに、ええ、ジュニアのスケーターでスティーブン・ゴゴレフっていう選手がいるんですけど、その子はもう4回転ほぼ全種跳べていますし、とても未来のあるスケーターなので、そういう意味ではすごく楽しみかなと思います」

 ―4回転アクセルへの取り組みについて。今季の予定は?

 「ううん…今シーズン中にはやりたいと思っています。で、オータムクラシックの前まではけっこうアクセルの練習はしていて、オータム・クラシックの結果を受けて、ああ今、こんなこと練習している場合じゃないなって気づかされたっていうのもあって。やっぱり、試合で勝たないと意味ないっていうのが自分の中ですごく大きなスケートをやる意味になったので。今はとにかくフリープログラム、ショートプログラムを完璧なクオリティーでやることが一番かなと思います。もちろん4回転アクセルに関しては練習はしたいなというふうには思うんですけど、まあとりあえず、近々の状況として、もう「さ来週」には試合があるので、その間に練習をすることはないかなと。で、その後、ファイナルまでまた滑り込みをしっかりやらなきゃいけないと思うので、それもちょっと無理かなというふうに考えると、まあやれても全日本後かなというふうに考えています」

 
 以下、スポーツ報知記事続きその3より (※一部口語表記を私の方で修正を加えさせてもらいました)
 

(その3・会見後囲み1)

 ―オータムで勝たなきゃ意味がないと燃えた炎。今この結果をもってどのように?

 「まあ、あの…、確実に、いい練習をしてこれたっていうのが、まあ演技としては出たかなあというふうには思います。ただ、アンダー、アンダーローテーションはやっぱり自分にとっても悔しいところはあるので、そこはきれいに決めたいなっていうのと、まあ、ううん…そうですねえ…大きなステップは踏めたとは思っているんですけど、まあこの後あと1週間しかないということを考えると、まあまずは、この出来、か、プラスアルファーほんのちょっと、ぐらいが、試合でまた出来るコンディションを作ることが最優先かなというふうには考えていて。まあ、やっぱり、1回試合に勝つだけじゃだめなので。しっかりと、この出来、これ以上の出来、が、試合で出来るようにということを考えながら、この先やっていかなきゃいけないかなというふうに今思っています」

 ―力を出し切れなかったもどかしさみたいのはある?

 「ないです。ただ、しっかりやれたとは思っているいんですけど、うんと…。しっかり、しっかりやれたとは思っているんですけど。ただ、なんて言えばいいんですかね…。今思う気持ちが、すぐロシアに向けてもうたかぶっている状態なので、まあ、ロシアに向けて今からどういうことをすべきかとか、ええ、どういうふうに演技をしていくべきか、まあ、もちろん今からエキシビションがあるので、それについて、どういうふうに演技していくべきか、どういうことを学ぶべきか、または、まあこれから、移動が2回あるわけなので、その移動の時間をどういうふうに過ごか、色々考えながら行動しなくてはいけないなというふうに今思っています」

 ―4T―3A。やはりアクセルへの思い入れが強い?

 「まあ、それももちろんあります。もちろんアクセルは入れたい、アクセルをまあ、2本後半に入れたいという思いは強いっていうのは強くあって、ただ、先ほども言ったように、やっぱり、GOEを取れないとアクセルを入れる意味はないなっていうふうに自分の中では感じているので。やっぱり今シーズンのGOEの比重の大きさっていうのを改めて自分の演技後に点数を見て感じたところでもありますし、ええ、しっかり、自分の中でも全部降りたーじゃなくて、やっぱり全部きれいに決まったって言えるような、言い切れるような演技をしなくてはいけないなって思っています」

 ―さらに完成度を高めていく?

 「そうですね。まあでも、あの…、自分の初戦としてはかなりいい出来だったと思いますし。あの…、本当に有意義な、なんだろう、有意義な試合を過ごすことが出来たかなと。で、プラスアルファ、課題も見つかり、また、その自分の心の灯火に薪が入れられた状態だと思っているので。まあ、しっかりこれからまた練習して、いい演技します」

 ―試合に臨む気持ちは昨シーズンまでに戻った感じ?

 「そんなことでもないんですけどね。まずこのプログラム、この2つのプログラムをやっている時点で自分の中ではやっぱり、わりと、気持ち楽に出来ているかなとは思います。ただ、やっぱショートの前はすごく緊張しましたし、フリーの前はまだあの…、まあ、ショートのアドバンテージがあるからっていうのもあり、少し気持ちを楽にやれてはいたんですけれども。でもやっぱり、勝たなきゃ自分じゃないので。やっぱ負けていくのは絶対嫌なので。しっかりまた練習しないとって。今思っています」

 ―シーズン2戦目でこれだけの演技。どう今シーズンにつながっていく?

 「まあ、グランプリ初戦としては良かったと思います。ただ、この… 糧になったものはやっぱりオータム・クラシックがあったと思うので。やっぱりオータム・クラシックで得たものはものすごく大きかったなと。やっぱり試合っていうのはすごく自分を成長させてくれるものだなあと改めて思うので。まあ、このあと1週間でつめることは多分できないと思うんですけど、また、ある意味、この1週間の後に、同じような演技が出来る、それ以上の演技が出来るっていうことは、ある意味自分にとってもチャレンジだし、挑戦しがいのあるところだと思うので、また楽しみたいなと思います」

 ―勝ちたいと言って、勝ちきったことについて?

 「いやあ、本当に。あのー、ちょっとほっとしています。ただ、やっぱりこうして勝てたのはやっぱり、もちろん自分ががんばってきた練習の成果とか、色々あるかと思うんですけど、やっぱり、たくさん応援してくださった方々もいらっしゃったと思いますし、自分にとってもこのフィンランドの地で勝ちたいという気持ちももちろんありましたし。みなさんが、かなり力を入れて応援してくださったおかげだと、また思いました」

 

以下、スポーツ報知記事続きその4より

 

(その4・会見後囲み2)

 ―この1か月であれだけの難易度のプログラムを完成させた。どういう練習を?

 「(考える)まずは4Aを諦めて、その4Aを諦めるっていうことをした時点で、まあ、自分の中でかなりスイッチを入れていたんで。まあそこは、なんか自分のなかで、これを諦めるんだから、クリーンなプログラムを絶対しろよ! っていう、ある意味のプレッシャーをかけて練習はしてきました。はい」

 ―フリーも慣れたジャンプ。ジャンプを手の内に入れた?

 「そうですねえ。まあ、そう言えばそうですし。ううん…やっぱり、いろんな試合を見ていて、やっぱノーミスしなきゃいけないんだなっていうことをすごく感じていたし、それプラスやっぱ自分が、オータム・クラシックに出て、まあ、自分が演技してみて、やはりミスがあるとどれだけ響くかっていうのが、なんか改めて体感させられたので。どうやってミスを少なくするか、どうやってきれいにジャンプを跳ぶかっていうことは最優先で練習してきた感じはありますね」

 ―4分を言い訳にしたくないみたいな?

 「まあでも4分慣れましたもう。大丈夫です」

 ―みんな苦しんでいるが?

 「まあ通しの練習、でも、通しの練習を、いっぱいやったっていうのもあるんですけど、ただ、それをじゃあオータム・クラシックの前に出来るかっていったら、やっぱりそこまで技術面が安定していないっていうのもあったので。まあやはり、オータムがあって、そこがあったからこそ、ジャンプの構成を変えたりとか、入り方を変えたりとかして、また、技術がやっとそこに追いついてきて。やっとそのうえで、通しの練習が出来たというかたちなので。まあ、練習の段階としてもステップアップ出来たと思いますし、そのステップアップ出来た練習が、結果としてちょっとついたかなというイメージではあります」

 ―右足が治って安定?

 「右足が、っていう感じではないです。ただ単に、本当に…例えばじゃあ『Hope & Legacy』の、ううん…あの時の構成をじゃあ今ノーミス出来るかって言われたら、多分、出来るんですよ。なんか、それほどに感覚が違うんですね。だからやっと、4分に対する体力、ええ、そのー…、新しいプログラムに対する考え方とか、フォームの作り方とか、タイミングとか、それが出来上がって、通しの練習が出来たかな? という感じが強いです」

 ―このプログラムに対するリスペクトの意識は以前とはまた違うものに?

 「ああ…、でもやっぱり、自分が一番このプログラムを滑って、リスペクトしたいって思うのは、なんていうかな、やっぱり勝つことだと思うんですよね。クリーンに滑る、そして勝つ。それが、一番彼らに、なんだろう、かたちとして、ええ、捧げられるというとちょっと変かもしれないけど、なんていえばいいかな、ギフトとして、自分のリスペクトのギフトとして贈れるものだと思うんですよね。やっぱ結果ってなんだかんだいって大事だと思うんで。だから、うん、プログラムを滑っていてリスペクトを感じるっていうのはもちろんあるんですけど、それ以上に、その…、リスペクトしているからこそ、このプログラムの曲を汚したくない。この曲で、よりいい演技をしたい。っていうプレッシャーが自分にもかかっていると思います」

 ―体操の内村選手は精度が高まらないと技を封印していた。4Aはどのへんまでいけばゴーサインが出る? それに対してどこまで来ている?

 「自分のなかでは5パーセントくらいですかねえ。あの…、ま、100パーセントって言えるジャンプって自分の中ではまだないんですけど。アクセルでさえもやっぱりまだ100パーとは言えないですし。ただ、まあ20パーセントくらいになったら、出来るかなと。ただ、その…、今5パーセントの壁がものすごくぶ厚くて。そのぶ厚い壁を破っているほど、時間を割くものではないかなと自分の中では思っているので。とりあえず、全日本までは練習も出来ないかなと思います」

 
 

(その後・会見後囲み3)(※ 口語表記の一部修正を私の方で加えさせてもらいました)

 ―GOEが11段階になり、練習で気をつけていることは?

 「ええと…、まず、なんだろう、今までだったら、たとえばちょっと詰まった着氷であったとしても、まあとりあえず全部立てば、ノーミスって思えていたんですけど、今シーズン特に、ちょっとだけ詰まったとか、ちょっとだけ回転が危なかったとか、いいランディングが出来なかったっていうだけでも、自分の中ではノーミスって思えないようになりました。そこは大きな違いかなと。まあ、自分の中でですけど。やっぱり、どれだけ、すべてのコンポーネンツでGOEプラスを取れるか取れないかっていうのが、左右するかっていうのをすごく感じているので。練習中もそれは考えながら練習しています」

 ―勝たなければと。それを確認するという意味でもオータムは大きかった?

 「オータムでなんか…、確認するとうか、やっぱ…、あの時の自分の言葉を借りるとしたら、後ろから火をつけられたっていうのが一番強いかなと思います。あの…、自分の中では別に、オータムで課題を見つけて、火をつけて、がんばろうっていう意味はまったくなかったので。だから、不意打ちのような火のつけられかたではあったんですけど(笑い)。ただ結果として、今自分がこうやって練習したり、まあ苦しいトレーニング耐えたりとか、そういった原動力になっているのはやっぱりあの時の悔しかった思いなので。まあ、まだまだ負けた思い出っていうのはいっぱいあるので。その負けた思い出とか、ええ、悔しかった気持ちっていうのを全部使いながら、また試合に向けて練習したいなって思っています」

 ―4回転半を今はやめようと思うに至るのは簡単ではなかったのでは?

 「簡単ではなかったですけど…、ただそれよりも、やらなきゃいけないことがあるって自覚した…感じです。あのー、本当に自分自身、その…オリンピックが終わって、世界選手権もけがの影響で出られなくて。それから実際にそのジャンプが跳べない期間もものすごく長かったですし、やっぱりその競技に対する気持ちが、なんか向上心みたいなものが、やっぱり4A跳べないと意味ないかなみたいになっていたのが、なんかふと、いや、こんなにも技術足りないじゃん、ていうのを突きつけていただいたような感覚があって。へへへ(笑い)。だからやっぱ試合って楽しいなって改めて思いましたし、実際こうやって、自分の中ではいい演技? そこそこいい演技かな、が、出来るとまたやっぱり、なんだろう、ご褒美じゃないですけど、ある意味、練習をがんばってきてよかったなって思う瞬間にまた立ち会えるので、自分自身が。やっぱその瞬間の喜びをまだ感じてたいな、っていうふうには思っています。その4Aとかではなく、他に」

 ―前の得点を超えたいという意識は?

 「あああ… ただ、まあ、うんと…、根本的に、まず構成の一つ、ジャプが減っているので、まずは厳しいかなと思っています。あとはあの…、まあ今回、まあ今回だけじゃなくて、いろんな試合を見ていて、やっぱGOEがついてなんぼだと思っているんですよ、今回のルールっていうのは。だからそのGOEをパーフェクトにつけていくのがどれだけ大変かっていうのを自分でもわかっていますし、もちろん、その、前のルールでも、『バラード第一番』とか、自分のハードルがあまりにも高かったんで、ノーミスする、パーフェクトな演技をするっていうのがどれだけ難しいか自分でもわかっているつもりなんですね。だから、その、なんだろう、そのハードルがさらに上がったなって感じが今シーズンですね。だから、まず超える超えないよりも、自分が目標としている、まあ最低限のラインに行き着くまでがまず遠いなっていう感覚が特に今日ありました」

 ―新しいルール、新しい採点法ににどれくらい慣れてきた?

 「慣れ…慣れではないかなと。まあ自分の中では、だれが見てもやっぱり、いい演技だったなって、思ってもらえるような、一つ一つのエレメンツをこなさなきゃいけないと思っているので。そういった意味では、まあ今日は、60点くらいかなと思います」

 ―2つのプログラムを選ぶのは五輪前から、いつから?

 「構成っていうか、曲?」

 ―曲です。

 「ええ、曲自体は、オリンピック終わって、日本帰ってすぐですかね。日本帰ったっけか(笑い)っと、わかんない。とりあえず、オリンピック終わって、そのオリンピックの期間がとりあえず終わって、すぐに思いました」

 ―自分で決めた?

 「まあそんなに甘くないだろうなとは思っていたんですけど、もっと甘くなかったなと。オータムから今までにかけて思っています。はい」

 
 
 
 特に最後の方の、囲み取材でのインタビュー内容は、今まで公開されていなかったのではないかと思います。(私が見逃していたわけでなければ。)
 
「こんなにも技術足りないじゃんっていうのを突きつけて頂いた」って思って、それが「やっぱり試合って楽しいな」という気持ちにすぐにつながる羽生選手は、本当にフィギュアスケートに対して「職人気質」だな…と思います。(笑) 
天晴れ。(笑) 読んでて面白いですし、私まで楽しくなっちゃいます。(笑)
 
 オリンピックが終わって日本に帰ったかどうかが一瞬わからなくなっているようですが、帰国会見もやっていますし、メダルの報告会のようなものもありましたから、日本にはマスコミ対応のために、五輪選手団と共に帰国していますね。(笑)その後すぐカナダに戻ったとは思いますが。
 
 
 
羽生選手は、非常に冷静に自分を見つめていて、きちんと反省して、素直に認めて、それを活かす力が非常にある。
だからこそ、これだけのことが出来てきたと思います。
 
4回転アクセルは、もちろん全然諦めているわけではなく、やれても全日本後だという、非常に現実的な判断をしただけですね。
 
一つ一つ、楽しみにしています…!!
 
 
 
 
 

最新の画像もっと見る