線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

坂部の冬祭

2006年01月06日 00時41分16秒 | おまつり
今朝の新聞に、1月4日の晩から翌朝にかけて行われる霜月神楽=坂部の冬祭の記事が出ていた。

わたくしは大学3年の冬に初めて出かけたのだが、ココがわたくしの徹夜の霜月神楽見物の原点のような気がする。

ココは山にへばり付くような感じに集落がある。眼下には落ち込むように天竜川が見下ろせる。

ココの冬祭は大変魅力だ。誠に古式をたたえている。

大森山諏訪神社の拝殿内で行われるので、見物するのは大変。拝殿内に上がってしまえばいいのだろうが、まあ一般客は外から見る形になる。
今でこそ面形舞の出てくる拝殿奥の間には、現在幕が張られるが、かつてはなかったそうだ。マナーの悪い客が入るようになってから張られるようになったと聞く。そしてその幕の内はいまだに立ち入り禁止。当然といえば当然。

わたくし、坂部へは4回訪れた。いくつか魅力の舞があるのだが、子どもによる「花の舞」は、もう坂部だけで子どもがなく、あちこちの子どもによるそうだ。
わたくしが訪ねた4回だけでも、何となく舞手が高年齢化…というか舞手そのものが少なくなっているような印象だ。

それでも地元の方は言う。「坂部の祭りは大丈夫だ。普段人はいなくても、全国の坂部出身者がまつりには戻ってくるんだに」

あのような山里にこれだけエネルギッシュな舞が舞われる!という印象の冬祭。今年は行けなかったが、また機会を見つけて出かけたい。
(線翔庵BBSのBGMは現在、冬祭MIDI。お聞きあれ!)
コメント (6)
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