HALクリニックの診察室から

Human Active Life…新潟で心臓血管外科のクリニックを開設した医師のひとりごと

コロナ感染者の軽症者の医療機関受診…  今後の風邪診療にも

2022-08-03 21:07:49 | 医療
 日本感染症学会、日本救急医学会、日本プライマリ・ケア連合学会、日本臨床救急医学会は
8月2日、「限りある医療資源を有効活用するための医療機関受診及び救急車利用に関する4学会声明」
を公表しました。
https://www.pc-covid19.jp/files/topics/topics-36-1.pdf

 日本人は「風邪をひいたと思ったらお医者さんへ」という生活習慣(?)が
長く続いていますが、「症状が軽い場合は市販薬で自宅療養を」という呼びかけに
国民はどう対応するのでしょうか?







 個人的には「風邪かな?」と思ってもクリニックへ行ったことはこどもの頃から
おとなになるまで全くありません。
欧米でも。ちょっと風邪を引いたからと、かかりつけ医のクリニックを受診できるわけ
ではありません。

 今回の「オミクロン対応」を契機に、風邪診療も変えていくことが必要だと思います





ただし、今回の自己判定による自宅療養の問題点として、「4学会声明」では
医療用抗原検査キットによる検査について言及しています。
抗原検査は感度が低く、検査をするタイミングによってはコロナ感染していても
陰性に出ることがあります(偽陰性)。
また、症状がかなり軽くて、抗原検査も行わない人もいるでしょう。
コロナ感染していても自分は陰性だと思って10日間の自宅療養をしないで
出歩いた場合には他に感染を広める可能性があります。

念のため、全ての風邪症状がある人を10日間の自宅療養にするのも
現実的ではありません。
この辺りをどう対応するのかも提案して欲しいものです 





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