学生時代は
「心房細動は治らない病気」とされて、脳梗塞の予防の
ために血液をサラサラにするワーファリンという薬を処方して
経過を見るのが当たり前とされました。
その後、心臓血管外科医の Cox 教授が外科治療で心房細動を治すという
夢のような成果を上げ、今では心臓の手術をしなくても、カテーテル治療で
治療が可能になりました。
「心房細動のカテーテルアブレーション」
(仙台徳洲会病院より引用)
最初は全国で一部の先端的な病院で始まりましたが、マッピングシステムの
開発や手術器具の開発により全国の多くの病院で治療が可能になり
成績も安定しました。
新潟でも複数の手術で心房細動のカテーテルアブレーションが行われていて
患者さんが増えて毎日のように治療が行われています。
不整脈の外科治療を大学で行ってきたので、循環器内科のカテーテル
アブレーションもよく知っていました。
当院の心房細動の患者さんも多くの人がカテーテル治療で心房細動が治っています。
いまでは
「心房細動は治せる病気」になっています。
当院の診療では常にカテーテルアブレーションに患者さんを送り出しているので
当たり前の治療として考えています。
そんな時代ですが、心房細動のカテーテルアブレーションについて相談に
来られる患者さんが後を断ちません。
今週も相談にこられて、診察・検査の結果、カテーテル治療の適応と判断して
病院 循環器内科に紹介させていただきました。
病院は敷居が高いので、街のクリニックで相談できることが安心なようです