先日の講演会で、心房細動に対する抗凝固療法がテーマになっていました。
個人的な感想としては、個人的は興味からズレているのを感じました。
5年前な自分でもDOAC(抗凝固療剤)について検討したり、患者さんへの
使用を工夫して、講演もさせていただいて、ホットな話題でした。
でも、いまでは薬の使い方が確立しているので、当たり前の診療になりました。
医療においても、新しい薬や治療法が出てきてホッな話題になりますが、
しばらくすると当たり前の治療になります。
今回の公演のDOAC(抗凝固療剤)も心房細動に対するカテーテルアブレーションも
登場当初はホットな話題でした。
それが今では普通の治療に組み込まれているので、話題になるのではなく
淡々と治療しています。
個人的に感じる現在の医療の一番の話題は
「高齢化社会で腎臓や心臓を
守る治療薬の選択」です。
これは降圧剤の選択についての講演会で提示しましたが
高齢者では「腎機能低下(慢性腎臓病)」と「心不全」が多かれ少なかれあり
治療においては大きな問題にあります。
心臓と腎臓は相互に影響を及ぼす「心腎連関」があり、心臓と心臓の
両方を考えながら治療を考える必要があります。
当院でも高齢者がドンドン増えて、心不全や腎機能低下がある高齢な
患者さんをどのように治療していくべきなのか、新しい模索が続いています。
医療も患者さんも変化してくるので、どのように対応していくのか
新しい課題が登場していることを認識することから診療がスタートします