最近「ただほど高いものはない」という言葉は,「ただで便宜を図ったもらった人ではなく,便宜を図ったほうにあてはまるのではないか」と思うことがあった。
第1例目:誰かのために親切で何かをしてあげる。その結果,自分のやるべきことが後回しになって困ったことになる。
第2例目:不要になった物を誰かにただであげる。ところが,不具合があり「壊れた物を譲った」と文句を言われ,修理に余計な手間を掛けさせられる。
極端な例を挙げたが,あながち起こりえないことではない。
写真は近所の空き地に咲いていた「マツバウンラン(松葉海蘭)」という帰化植物である。写真では大きく見えるが一花の大きさは1センチにも満たない。アメリカが原産らしい。「蘭」の字があるが「蘭科植物」ではない。
人間以外の生物の帰化とは「生物が,本来の自生地から人の媒介などで新たな地域に移され,その地の環境で野生化すること」と辞書にある。最近になってあちこちで目にするようになった新しい帰化植物である。