自動車と自転車通勤以外に職場で飲み会がある日にはバス通勤をする。バスが鹿児島中央駅を過ぎたとき,窓の外に目をやるとなんともレトロな看板が目に付いた。自動車通勤では見過ごしてしまうし,写真を撮ることなど困難な看板である。そこで,自転車でフリマ見学をしたあと件の看板の場所まで撮影に行った。
鹿児島市千石馬場にある元自転車屋さんのたたずまい。店はとうの昔に閉めてあり,自転車屋の看板だけが懸かっている。二階の植木だけがかろうじて人が住んでいることを教えてくれる。
左:全部が琺瑯看板と思いきや「山」と「車」の部分はコンパネに書かれていた。長年風雪にさらされ錆びてしまったのであろう。錆びた看板をコンパネで復元するところに店主の思い入れが感じられる。お元気であられますか?
右:中央の「YAMAGUCHI」のロゴ部分看板。
「お散歩 Photo Album」を運営する兵庫県在住の主婦安部さんのホームページから引用する。
「山口自転車。マルワイ号など。大正3年(1914)1月創業。昭和38年(1963)倒産。同年11月、丸紅山口自転車(株)設立。ベニー号などを製造。昭和57年2月、丸紅が資本を引き上げ、山口自転車(株)設立。当時の本社は台東区でのちに移転。社長はセキネの西本氏だった」(引用終わり)
山口自転車なんて知らなかった。国産自転車の黎明期には今では消えてしまった自転車メーカーがたくさんあったらしい。