Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

アンリミテッド:コム・デ・ギャルソン

2013-05-10 15:20:34 | 

   「空間~スペース」
   ファッション界で20年もの長きにわたって、初めて世に現れた時
   のコム・デ・ギャルソンが与えた衝撃をそのままに
   常に前線を走り続けてきた川久保玲----

   そんな彼女のデザインはもはや、服だけにとどまらず
    彼女曰く「ビジネスもデザインである」とその発想の無限の
    可能性とバランス感覚を遺憾なく発揮していくのです


   「川久保玲」
   自分で作って、自分でビジネスにつなげているわけです。
    自分で作って、売れないとは思わないですよね。
   たくさんの人に受け入れられるというのではなく、自分のビジネスのサイズ
    が分かっていてやることですから。毎回新しいものを作るということは
    普通はリスクだと思われるかもしれませんが、それは、私にとってリスクでは
    ないわけです。これをやったら安全でしょうリスクがないでしょうということが
   コム デ ギャルソンにとってはリスクです
    誰にでもわかって、よく売れそうで、という服を作っていたら、
   コム デ ギャルソンの存在はありません

  

   ビジネスとして成功しなければ、次のコレクションもあり得ない
   マーケット優先のファッション界で、自分の作りたいものを作ってビジネスを
   成功させていく。。。単純なことのようで、これが最もデザイナーが
   ジレンマに陥る難しいところなのです。


   「川久保玲」
   空気をデザインするというのは、形になっていないものにも
   デザイン性があるということです
   いろいろなものが影響しあって、重なり合って、アクシデントがあって、
   そこから生まれる何かなんですね。それほど、デザインは幅が広くて大きいものだと思いますし
   それだけ人に与える影響力もあるんです。
   でも形になっていないものは、往々にして分かりにくい、価値がない
   と見なされます。ですから何か新しいことを探すのであれば
   そういう目に見えないことに対して、価値を認めるという様な事が実行されないと
   新しいものが作れる・・・日本にならないですね

   そこで、昨年の3月に青山にオープンした
    「コム・デ・ギャルソン 青山店」の店内デザインを・・・・



   ここは、川久保 自らがディレクションしています
   

   なんてステキな内装とレイアウト!!!
   お洋服がアート空間に存在します
   空間デザインが私たちをハッピーにしてくれるようです



    トルソーも無造作に置かれています
    あとは、着る私たちに、ブランンドの本質を活かして下さい・・・と
     任せられたようです

   

   もう一つは同時期に銀座にオープンした
   「ドーバー ストリートマーケット ギンザ」
   ここは60年代から70年代の古着の街トロントの
    ケンジントンマーケットから
    川久保がインスピレーションを受けてディレクションしたビル

    ギャルソンと限らず、ルイ ヴィトンやメゾン マルタンマルジェラ
    やアレキサンダー マックイーンまで
     そうそうたるブランドが名を連ねています

    それぞれのブランドがショップのデザインをそれぞれしていますが、
    トータルのディレクションは川久保が行っています

    エスカレーター脇の彫刻(名和 晃平 作)

    もはや、川久保の創作は洋服にとどまらず
    空間からそれにつながる全てのものにまで及んで
    デザインされているのです

    「川久保玲」
    やはりその時代にうまく合ってかつ刺激を与えるというのが
    一番じゃないですか。売れるだけでも刺激がないと面白くありませんし。
    コム デ ギャルソンの服を着ない方でも
     触っただけでも刺激がある、感動だとか力をもらった、と言って
     頂けるとうれしい。見ただけでも何かを感じさせられれば
      服に出来ることがあるんだなと思います。

    ギャルソンの服を着たヒトが街を歩けば
    その場の空気が変わり、着たヒトの気持ちが変わり
     そこから始まる日常までも、川久保がデザインしているかのようです
    これから、、どんなエキサイティングなデザインを
    見せてくれるのか本当にたのしみです

    そして、生活とデザインのすべては切り離すことが出来ずに
    つながっている事を、教えてくれます 

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