Heart and heart

ありきたりになりがちな毎日をオンリーワンな一日に

本池秀夫 革の世界展

2013-05-29 16:15:17 | アート



    酒田市美術館で開催中の
    「本池秀夫 革の世界展」



    この日は、真夏の様な 快晴のお天気
    美術館のお庭と 青空がとってもキレイでした


    「本池秀夫」さんは鳥取県米子市在住の
     レザーアーティスト
     イタリアの磁器人形作家=ジュゼッペ カッペ と
     ノーマンロックウェルに影響を受けて
     革の人形づくりを初めてから
     創作活動は40年にもなるそうです

     この作品も 木やロープに至るまで全て革で出来ています!

     まったく予備知識なしで 知人に勧められて
     今回、見にいったのですが、その作品の緻密さは
     想像の範疇をはるかに超えてすばらしいものでした

     レザーでどうやって 人形をカタチづくっているのか・・・
     というのが素人なら誰でも疑問に思うところ。。。

     初めに硬質樹脂で型を作って、水で濡らした革を
     それに貼り付けていきます
     そして目や口は切り込みを入れて ヒトの顔が出来上がっていくのです

     洋服はミシンで縫って着せていくそうです

     この仕事がことごとく、細かいっ!!!
     ピエロのお洋服はラム革-----柔らかいうえに、発色よく染まるんですって・・・

     「トイ ミュージアム」おもちゃ屋さんです
      すべて 革です・・・
      ラムに牛革・ゾウにダチョウ・サメ・ヘビ・ワニ・・・
     その革それぞれに特徴があって、使い分けられているんですね

     本当にどれも うっとり見とれてしまうほどの
      細かさです。革の可能性は、本池さんの手にかかれば
      無限のようです

     繊細な人形づくりが終わると「抑圧されたパワーの解放」
     とでもいうように、大きな動物の製作に取り掛かるそうです

     どれも実物大-----生きているかのようです
     馬は今にも走り出しそうですし

     ゴリラや犬の表情はどこか愛らしく

     革の持つ 独特の深みある質感で
     動物の特徴が生かされています。

     オランウータンの親子---

     

     

     お母さんに絡みつく子供の姿は
     人間と一緒です

     指先から足先、こんなにリアルにつくられて
     いるんですよ

     レザーアーティスト 本池氏---
     ハーレーを乗りこなす すてきなオジサマです

     そもそも、なぜ、レザーという素材を使おうと思ったのか---?
     それは捨てられるものを甦らせるおもしろさにある
     と言います
     食用とされたものには、必ず皮が残ります
     それを、革として再び生かす---
     いのちのサイクルの中に もう一つのいのちを吹き込む。。。

     それは動物だったり、老人だったり子供だったりに
     生まれ変わります。。。

     そこには、本を子供に読み聞かせる老人---
     といった
     ストーリーがさらに生まれるのです

     街角の大道芸人。それを観る老若男女の人々・・・・
     親子だったり恋人だったり、
     作品の人形たちは生き生きと表情豊かで、
     私たちを笑顔にしてくれます

     いのちのサイクルの中にある、不思議な魅力です





     美術館のお庭は緑が生き生きとして
     遠くに見える 鳥海山が 晴天の一日に幸福感を添えていました。。。
     





     
    

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