酒田市美術館で開催中の
「本池秀夫 革の世界展」
この日は、真夏の様な 快晴のお天気
美術館のお庭と 青空がとってもキレイでした
「本池秀夫」さんは鳥取県米子市在住の
レザーアーティスト
イタリアの磁器人形作家=ジュゼッペ カッペ と
ノーマンロックウェルに影響を受けて
革の人形づくりを初めてから
創作活動は40年にもなるそうです
この作品も 木やロープに至るまで全て革で出来ています!
まったく予備知識なしで 知人に勧められて
今回、見にいったのですが、その作品の緻密さは
想像の範疇をはるかに超えてすばらしいものでした
レザーでどうやって 人形をカタチづくっているのか・・・
というのが素人なら誰でも疑問に思うところ。。。
初めに硬質樹脂で型を作って、水で濡らした革を
それに貼り付けていきます
そして目や口は切り込みを入れて ヒトの顔が出来上がっていくのです
洋服はミシンで縫って着せていくそうです
この仕事がことごとく、細かいっ!!!
ピエロのお洋服はラム革-----柔らかいうえに、発色よく染まるんですって・・・
「トイ ミュージアム」おもちゃ屋さんです
すべて 革です・・・
ラムに牛革・ゾウにダチョウ・サメ・ヘビ・ワニ・・・
その革それぞれに特徴があって、使い分けられているんですね
本当にどれも うっとり見とれてしまうほどの
細かさです。革の可能性は、本池さんの手にかかれば
無限のようです
繊細な人形づくりが終わると「抑圧されたパワーの解放」
とでもいうように、大きな動物の製作に取り掛かるそうです
どれも実物大-----生きているかのようです
馬は今にも走り出しそうですし
ゴリラや犬の表情はどこか愛らしく
革の持つ 独特の深みある質感で
動物の特徴が生かされています。
オランウータンの親子---
お母さんに絡みつく子供の姿は
人間と一緒です
指先から足先、こんなにリアルにつくられて
いるんですよ
レザーアーティスト 本池氏---
ハーレーを乗りこなす すてきなオジサマです
そもそも、なぜ、レザーという素材を使おうと思ったのか---?
それは捨てられるものを甦らせるおもしろさにある
と言います
食用とされたものには、必ず皮が残ります
それを、革として再び生かす---
いのちのサイクルの中に もう一つのいのちを吹き込む。。。
それは動物だったり、老人だったり子供だったりに
生まれ変わります。。。
そこには、本を子供に読み聞かせる老人---
といった
ストーリーがさらに生まれるのです
街角の大道芸人。それを観る老若男女の人々・・・・
親子だったり恋人だったり、
作品の人形たちは生き生きと表情豊かで、
私たちを笑顔にしてくれます
いのちのサイクルの中にある、不思議な魅力です
美術館のお庭は緑が生き生きとして
遠くに見える 鳥海山が 晴天の一日に幸福感を添えていました。。。
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