つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

雀ッチング

2006-05-20 06:41:04 | 動物ウオッチング
日曜出勤の場合本社のほうの手伝いに行く。
そして時々焼却炉で一日ゴミ焼きをする場合がある。
この日もそうで、工場で出たパン生地・ダンボール、
などを工場の敷地にある焼却炉で燃やす。
この焼却炉の周りには、パン屑やご飯粒などが落ちるので、
すずめがよく寄ってくる。私は食パンを小さくちぎって撒いてみた。
すると周りで様子を見ていたすずめが、
一羽また一羽と舞い降りてきて、つつき始めた。
私が動くと飛び立ってしまう。こうして見ていると、
すずめと人間との間合いが、約五メートルだということに気づいた。
五メートル以内に人の姿が見えると、パンがあっても降りて来ない。
しかし五メートル以上空くと、一羽二羽と降りてくる。
さらに見ていると、すずめ達それぞれに個性がある。
パンをくわえるとすぐ飛んでいってしまうやつ。居ながらつついて食べるやつ。
様子をみつつついにはあきらめるやつ、つつきに来て追っ払われるやつ。
私は面白くなってそれぞれ“食い逃げ”“居食い”
“あきらめ”“追っ払われ”などと命名して眺めていた。
そのうちこれならどうだ、と食パンをほぼ丸ごと放り投げてみた。
こいつは持って行くには重すぎる、果たして“食い逃げ”は
持って行けるのか、しばらく見ていると、
一羽が舞い降りてきていきなりパンを持っていこうと、
くわえたまま飛び立とうとするが、やはり持っていけない。
バタバタと身を反転させながら尚も持っていこうとしているが
少し動いただけだった。
こいつ“食い逃げ”に違いない。そのうちに何羽か降りてきて
一緒につついていたが、やはりあまり動いていなかった。
「ヒヒ、無理無理」私はほくそえんだ。
しばらく焼却にかかった後覗いてみると「エ…」
なんと食パンが視界から消えていたのである。
あいつらついに持って行ったか。
すずめらの食べ物に対する恐るべき執念に舌をまいた。
その後もパンを色々な大きさにちぎって
すずめウオッチングを楽しんでいた。
すると何やら頭上に妙な気配を感じたので振り返ってみると、
なんとすずめが二羽、工場の屋根から私を見ているではないか。
ムム…もしややつらも私をウオッチング…。
焼却の火はめらめらと燃えていたのであった。
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花とおじさん「声無き声」

2006-05-17 19:06:01 | ちょっとした出来事
「お帰りなさい」
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花とおじさん「お・お~」

2006-05-13 04:51:20 | ちょっとした出来事
玄関の階段に咲いた三色スミレ。一輪が二輪になってその生命力のたくましさを見せてくれたが、こうなるとある期待を持って覗くようになった。「お・お~」期待に答えてもう一輪の蕾が…。そして今や三輪となって「おかえり3乗」の声なき声に迎えられているのである。「エライ!]
そこで気になってきたのが、会社の裏庭の「花とおじさん1」のあのユリである。自分が雑草と間違えて抜いてしまったのでは…との思いから、見るのが怖くて見に行ってなかったのである。昨日久しぶりにじっくり覗いてみたら、「お・お~」もしかして…。ユリの根らしき所から一草伸びてきているではないか。しかしまだそれがユリとはっきりした訳ではないのでまだなんとも言えないが、望みが出てきたのは確かである。ようしこれからはちょくちょく覗きに行くぞっと、ぞっと。
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「みにくいアヒル」なあいつ

2006-05-10 06:44:24 | 動物ウオッチング
私が毎朝緑地公園を散歩していた頃、同じく散歩中の人の犬が草むらに向かってやたら吠えている。飼い主もしきりに覗き込んでいる。
私も気になって行ってみると、見たこともないような鳥がいた。大きさはアヒルほどで、おでこのあたりが赤い色をしていた。ガチョウか、直感的にそう思った。この緑地公園にはよくペットなどが捨てられるのだ。
このガチョウ、それから毎日見かけるようになり、だんだん水辺に近づいていってついには水の上だけになった。そしていつの間にか水鳥に混じって行動するようになった。それはそれでめでたしめでたしなのだが、そう簡単にはいかない問題があったのだ。それはガチョウの声である。
「ギャーギャー」とそれはうるさい。池が見えなくなっても聞こえるくらいである。あいつあれで皆とうまくやっていけるのかなあ、といつもその様子が気になっていた。しかしやはり現実はそう甘くなかった。水鳥たちもあの声には閉口したのか、次第に距離を置くようになり、群れから外れるようになった。
やがてカレは完全に孤立し、いつも一羽で皆の後を追っかける感じになっていた。相変わらずあの声は「ギャーギャー」と遠くまで響き渡っていた。私は公園に行く度カレは元気でやっているか気になって池に目をやるのだったが、実際は目をやらなくても「ギャーギャー」とその声でわかるのだった。
そのうち私が会社に勤めるようになり、緑地公園から足が遠のいてしまった。それでもたまには公園に行くので、あの声を聞いては、あいつ元気なんだ、と安堵感を覚えるのだった。どのくらい経った頃だろうか、しばらくぶりに公園に行ってみるとあいつの声が聞こえないのである。池を見回しても姿は見えない。それっきりあいつの姿は見なくなってしまった。
水鳥たちは相変わらずすいすい泳ぎ回り以前の静かな池に戻っていた。居れば居たでうるさかったが、居ないとさみしい思いがするものである。あいつはどこへ行ってしまったのか、私は池を後にしながら今にもあいつの「ギャーギャー」が背中から聞こえてきそうな気がした…。
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花とおじさん「な・なんと」

2006-05-09 05:00:06 | ちょっとした出来事
仕事から帰ってきて玄関の階段を見ると、相変わらず三色スミレがちんまりと咲いていた。これの「おかえり」の声なき声にほっとして、玄関に入ろうとしたのだが「ん?」何となく違和感を感じてもう一度覗きなおした。
するとな・なんと一輪だったスミレが二輪になっているではないか。まったく同じスミレが同じ根から咲いているのである。「ヒョホウー」と喜んだのだが、一体いつの間に…まったく気づかなかったのである。ま・いいか「おかえり・おかえり」声なき声も二倍で喜びも二倍だ~っと。
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