久々のカラスなあいつ

可燃ゴミ出し日だったので、集積所
へ行ったら、カラスのやつが網目を
潜って、突ついている最中だった。

可燃ゴミは網を掛けるのだが、時折り
ちゃんと掛けない人がいるので、この
ような事が起こってしまうのだ。

以前、カラスにサンマの頭のプレゼントを
貰った事があって、「カラスなあいつ」という
ブログを書いた事があるので、カラスには
少なからずシンパシーを抱いているつもりだが、
これは見逃すわけにもいかず、思わず「コラ！」
と一喝すると、ササッと飛び立った。

「ったく…！」油断もスキもありゃしない
なあ…とブツブツ言いながら、網の隙間を
直して、ゴミを出して去ろうとすると、
妙な視線を感じたように思えたので、上の
方を見ると、カラスのやつ電線に止まって
こちらを見ていたのだ。

思わず視線が合ったので、手でシッシ！
と電線に向かって振ると、さすがに
飛び去って行った。

翌日は、資源ゴミ出しの日だったので、
集積所へ行くと、どういうわけだか
昨日のヤツとおぼしきカラスが、昨日と
同じ電線に止まってこちらを見てるでは
ないか。

ワタシはヤツとチラと視線を交わしたが、
今日は資源ゴミなので、ヤツも用は無い
ハズなので、ふふんとあざとくあしらう
感じで、ポイと資源ゴミを放り投げると、
スタコラと集積所を去った。

1時間ほどして、所用のため出掛けようと、
集積所の辺りを通ったら、出したはずの
資源ゴミが、無残にとっ散らかっている
ではないか。

見覚えのあるビニール袋とトレイは、
明らかに我が資源ゴミである。

他の資源ゴミは無傷だったのだ。

資源ゴミは、ほぼカラスにやられる
ことはないので、網は被せていないので
ある。

「ナロウ〜！」と電線と周りを見やったが、
もはやヤツの姿は無かった。

それにしても、これは明らかに、ピンポイント
でワタシのゴミを狙ったように思えるではないか。

しかも資源ゴミなので、食べる物など
無いのは、目ざといカラスならとっくに
承知の筈なのだ。

という事は、明らかに昨日ワタシに
追っ払われた事への逆恨みなのか…？

そう言えば、カラスは人を判別すると
聞いたことがあるので、ワタシを
狙った所業なのか…とも思える。

ヌ〜そっちがその気なら、買ってやろう
じゃないか！っと、睨み回したが、何処
にも姿は無く、それっきり、姿は見なく
なったのである。

まあ、正直ホッとしているのだが、
あれ以来、カラスの鳴き声を聞くと
アイツか？と、つい聞き耳を立てる
ようになったのである。

そして、「カ〜カカカ！」とあざわれて
いるようにも聴こえるのだった…。

今日の一句

凍雲に　鴉刺したる　避雷針
　　　　　　　　　　　　　issei