つぶや句

夢追いおっさんの近況および思うことを気まぐれに。

ペット画の祈り

2022-03-05 08:50:41 | 絵・まんが
ペット画の依頼を頂き、描き終えて
原画を郵送し、評価をいただいて、
クローズする。

これは、現在私が加入しているサイト
での一連の完成の流れである。

その時、購入者からの評価を見ることが
出来るのだが、今回その記事に、亡くなった
ペットの…という記述があって、驚いた。

数日前に依頼を受けたときには、亡くなって
いたとは書いていなかったので、絵を描いて
いる途中で、虹の橋を渡ってしまったことに
なる。

結果、肖像画になってしまったのである。

ペット画は、飼い主はもちろん、ペット本人
にも見てもらいたいという思いで描いているので、
こちらも心が痛むのだ。

こちらには、知らせをいただかなかったので、
わからなかったのだが、一番心が痛んでいるのは
飼い主さんなのである。

このような事は、以前もあったので、ペットの
年齢が14〜15歳と表記されていると、寿命に
近いので、こちらも心して描かせていただく
ようにしている。

恐らく、依頼される方も、そのことを意識されて
依頼していることだと思うので、気持ちは
肖像画のつもりで描かせて頂いている。

我が販売実績を見ると、134件になっていたが、中には、
複数匹描く場合もあるので、134匹以上の肖像画を
描かせていただいたことになる。

毎回渾身の思いで描かせて頂いているが、
あれで良かったのか、これで良かったのか、は
常に脳裏を過ぎるので、もうこれ以上出来ない
というところまで追い詰めて描くようにしている。

なので、描き終えた後は、しばしぼ〜っとして、
思考停止、虚脱状態になってしまうのである。

思えば、大変な仕事をさせて頂いているのだと、
今回の途中で亡くなったペットのことを思い、
改めて痛感させられたのだった。

そして、命を描くというのは、一筆一筆が
祈りなのかも…と、改めて襟を正す思いに
なったのです…。

今日の一句

描き終えし 猫の瞳の 春憂い
              issei







コメント (2)
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