「オリンピックに魔物はいない!」柔道の井上康生監督が
言い切って成果を出した。
しかし、現実には魔物は存在しそうなので、その正体を
自分なりに探ってみた。
①メンタルの金縛り
これが一番大きいと思うが、日本国を背負って戦うプレッシャー
は、我らの想像を絶する魔物で、全身を金縛り状態にしてしまうのも
不思議ではない。
②誤審
これも、実はメンタルではないかと思うが、審判も半端な
プレッシャーではないはずで、ロンドンオリンピック柔道で
海老沼だったと思うが、判定が誤審で、ひっくり返ったことがあった。
その他にも多々…。
③急成長ダークホース
オリンピック当時日本でさえ無名だった16歳の岩崎恭子選手が
金メダルを獲ったのがその例だ。
特に若い選手は、オリンピック会場に行ってから、急激に
伸びる選手がいるのだ。今回、メダルにこそ届かなかったが、
泳ぐたびに日本新を更新した池江璃佳子選手などがそうだ。
④金メダル呪縛
「金メダル」「金メダル」と、オリンピック出場が決まった時、
連呼する選手が少なくない。
気持ちはわかるが、一番望むことは口に出さないほうが
いいと思う。エネルギーが逃げてしまうからだ。
ふつふつと潜在意識に潜めていたほうが爆発は大きいのだ。
⑤タイム呪縛
陸上競技100mを9秒台で…など、意識すればするほど、
手足が硬直してしまう。自己ベストを目指せば、タイムは
おのずと後から付いてくるのではないだろうか。
⑥完璧呪縛
女子フギュアの真央ちゃんが、「完璧にできれば…」と口にする
たび、ああ…言ってると、心配したものだ。人はそも完璧ではないので、
いかに天才真央ちゃんでも、そう意識するほど力が入ってしまうに
違いない。
メダルの可能性が無くなった時のソチでのいい滑りは、
完璧呪縛から解かれたからではないだろうか。
⑦故障
代表選考レースで、極限の力を出しつくした際、故障して
しまったりすることがある。しかし、オリンピック当日までに
思うように回復せず、無残な途中棄権などということに
なってしまったりするのだ。
と、魔物と思えることをつらつら書いてみたが、オリンピックの戦いは
まだまだ続く、せっかくのオリンピックの大舞台、魔物なんか
吹っ飛ばして、選手たちには大いに楽しんでいただきたいと思う。
フレーフレー日本!