蝉しぐれが過ぎて、秋の夜の虫しぐれが
かまびすしい。
しかし、この昆虫の合唱…実は、同じ種類
以外には聴こえていないというのだ。
つまり、クマゼミにはクマゼミだけの声、コオロギには
コオロギだけの声しか聴こえないそうである。
それぞれの微妙に違う周波数のような波長が
合わないと、聴こえないようなのだ。
なるほど…それなら、波長の合うしかるべき
相手に届くのかもしれない。
このことを聞いた時、ふと…人間にもこのような
波長の違うものを発しているんでは…と
思ってしまった。
一目見た瞬間に、相手を好きになったり、
ちょっと接しただけで、何となく好感を抱いたり、
逆にイヤなやつだと思えたり…。
これらは、感覚として捉えられてられているが、
実際は人間それぞれが、何がしかの周波数を
発していて、それをキャッチして合ったり合わな
かったりを判断しているのでは…と思ったのである。
もちろん、それは目にも耳にも届かない周波であるが、
自身の発する周波が合えば好感感覚が刺激
され、合わなければ無関心になり、反発し合えば
不快指数が上がる、というような…。
今後、この周波探知機が発明され、血液型や
星占いに取って代わる相性診断の中心に
なるのかも…と秋の夜長に考えてしまった…。