先制点も坂本３ランも、その伏線は大田泰示に有り。

左投手に対して起用された１番・大田が１回から結果を出した。あわやホームランという右中間２塁打で先取点の引き金になったことが辛勝の第１のポイント。

防御率０点台のエース菅野といえども、昨夜は絶好調の立ち上がりではなかったから、この先制点に勇気づけられたはず。

さらには大田のこの日２本目のヒットが坂本の３ランを呼んだのだから、昨夜の影のヒーローは大田と言って良い。１、２番の出塁率が上がれば得点力が上がるという見本となった。

しかし、パの上位球団は怖いですねぇ。５点差なんて気にしていない。打率２割５分、６分の若い選手があんなに怖いとは知らなかった。育つんですねぇ、他チームでは。

４点差で投入したくなかった山口、マシソン、沢村の抑えトリオを出さざるを得なかった試合展開で、最後の最後までハラハラドキドキの緊迫感は並ではなかった。

４点差のまま試合終了とならなかったのはやはりちょっとしたミスから。２アウトからの田原の守備。投手横のゴロを捕れないではじいたためにヒットとなったこと。

手を出さずにゴロをそのままやり過ごしておけば単なるセカンドゴロアウトになっていたはず。手出しをしてグラブに当て、バックアップの２塁手もまたジャッグルしてしまった。

危機を乗り越えて強くたくましくなるのだろうが、ミスは限りなく少なくしなければならない。沢村がかろうじて１点差を守ったから良かった、のではない。