昨年、北海道の新聞社で、室蘭民報社、十勝毎日新聞社、釧路新聞社、苫小牧民報社、函館新聞社の5社が、一年間にわたり、池田名誉会長の特別寄稿「愛する北海天地」が掲載された。この特別寄稿12編と、長編詩「愛する北海天地」、「厚田村」ー恩師の故郷に憶う、が盛り込まれて一冊の本になった。早速手に入れて一気に読みました。
冒頭、「はじめに」の中に、「北海道の友には、誰人をも暖かく包み込む心の温もりがある。それは「あずましい」という居心地の良さであろうか。この言葉は、「わが妻が側にいるという安心感」に由来すると聞いた。私は、この垣根のない、広々と開かれた北海道が大好きだ。この心に学び、伸びやかな連帯を広げていくところに、現代の閉塞感を打ち破る希望があるのではないだろうか」とありました。
垣根のない心、この人間関係が幾重にも広がる中に、新たな希望が生まれてくる。若い時には近所のおじさん、おばさん達が「あずましいねー」と、よく話していましたが、最近はあまり聞かなくなりました。しかし、農漁村などを訪ねるとこうした言葉がいくつも飛び交います。何かほっとする感じがします。心の温もりは、相手を思いやる心から感じるのでしょうね。本を読み終えて、安心感を与えていける自分になりたいと思いました。