山口二郎・北大教授は、民主党の政権交代を検証した著書「政権交代とは何だったのか」の中で民主党が国民の期待に応えられなかった理由として「『方便政党』という限界ゆえ」と指摘している。「民主党は非自民の政治家が小選挙区を生き残るためのいわば方便であった」と
小選挙区制は投票価値の不平等の最たる死票を産み、民意の切り捨てとなるなどの弊害もある。現行の並立制は、小選挙区制の弊害を民意の反映機能を持つ比例代表で補うという制度設計。民意をより反映する選挙制度への改革を求める声が高まっている時に、比例定数80削減の民主党案は筋違いである。一票の格差是正について、違法状態を早急に解消するための協議を再開し一日も早く結論を出すべきだ。