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雛祭り

2021-03-03 | 日記

3月3日は雛祭りだ。女の子のいる家では「雛人形を飾る」という、親たちの楽しみを叶えてくれる日でもある。ただ、雛祭りが終われば早く片付けなければいけないというので、本当は3月3日までに出して楽しまなければいけない。2・3日前になっておっとり刀で飾り、片付けが面倒なので「旧暦の3月3日まで置いていても良い」など言い訳している。「だいいち雛祭りは桃の節句というが、桃の花などまだ咲いていないじゃないか」との理屈をつける。

 では旧暦3月3日とは一体いつになるのだろう。調べると、今年は4月14日になるらしい。ずいぶん後になる。「おそらく桜もとっくに終わっているだろうに」と桃の花の時期を調べてみた。桃で有名は「岡山」と「桃の開花時期」で検索すると、桃色鮮やかな桃畑の空中撮影画像に沿えて「「4月上旬~中旬頃」とあった。なるほど、確かに4月14日頃に当たるし、その「桃源郷」の中で「桃の節句」「雛祭り」を行えば、さぞや気分も楽しいに違いないと思った。

 太陰暦から太陽暦に切り替わっても「3月3日」という日付にこだわり、季節感を無関係に「桃の節句」を祝うのが良いか、もともと太陰暦で定められた行事は季節感を大切にして「太陽暦の日付から分離」させるのか、そろそろよく考えてみるのが良いかもしれない、と感じた。4月上旬・中旬であれば、ちょうど子どもの新学期や入学式の直後にもあたる。「子どもの成長を祝って歓ぶにはちょうど良い時期なのに、惜しい」とも思う。

 かつては太陽暦への切替を重視し、太陰暦で行った行事をすべて太陽暦に合わせることに意義を見出す時代があったかも知れない。しかし実際はそれに伴い、北国では雪の積もった中で、関西・九州でも雛祭りの後に積雪があったりする状況で、元々あるはずの無い「桃の節句」「雛祭り」が強行されている。暦との数字合わせにこだわった結果として、本来の季節的意義を失ったとも言える。

 やはり桃の節句は桃の開花の時期に行う方が(例え、暦と合わなくても)理にかなうと思うのだ。もうそろそろ生活上の太陽暦への数字合わせを止め、本来の行事が持つ季節感と文化的意義を味わうことができれば良いのに、と。そうすれば、そこに現代的な意味での「新たな季節感」や「文化的意味」を添えることも可能になる。