●植山先生
今回、2度目の受験となる地理・歴史ともに合格することができ、2次試験への切符を勝ち取りました。
一昨年合格していた地理・歴史の再受験でしたが、両教科とも一昨年の受験終了から今年2月に前回の2次の結果が出るまで約1年半、前回の2次対策として勉強した以外はほぼ手をつけていない状態でした。したがい、2次の結果が出た翌日から、2次対策の英語の勉強はしつつ、イチから出直すつもりで手を抜かないように勉強しました。
【1】受験の動機~ 今回受験までの流れ
6~7年前くらいに、購読していた英語学習の雑誌の特集で通訳案内士という資格・仕事の存在を知りました。
仕事柄、来日する海外の取引先の観光案内をすることも多く仕事の楽しみの一つであったこと、長年仕事で使ってきた英語をきちんと体系的なものにしておきたいと思ったこと、歴史(特に日本史)は好きであること、などから面白い資格だな、取ってみたいなと思うようになり、参考書を買い、少しずつ勉強を始めましたが、あまりに難しいと感じたこと、通訳案内の業務独占が廃止されたことなどから一旦意欲が無くなってしまいました。
そうしたなかコロナで勤務先が在宅勤務ベースとなったことから空き時間で自分のポテンシャルを高めることをしたいなと思っていた矢先、英語学習のことなどで情報交換している職場の同僚がこの資格を取ったことを知り、また前後して、最初にこの案内士のことを知った時に自分の夢として話したある知り合いが自分の夢をかなえて独立、すごいですねと話したらあなたのあの夢はどうなったのですかと言われて一気に火が付きました。
そして最近、いわゆるコロナ明けで日本中に海外からのお客様が殺到しています。
いまやインターネットやSNS、さらには生成AIなどでなんでも調べられる時代なので、あえてガイドは必要ではないのかもしれません。実際に街で見かける旅行者の方々も、ほとんどがガイドなしでの個人行動のようにも見えます。ただ、最近の海外からのお客様の傾向として、単に観光地を巡るのではなく、もっと「本当の日本」を知りたい、日本でしかできない体験をしてみたいという方が多いのを聞きます。おそらく、ネットなどでの情報からでは得られない、もっと深い体験を期待されているのだと思います。自分は、実際にはガイドという形になるかはわかりませんが、この資格の勉強で得たことや資格そのものを生かして、そういった方にもっと日本を理解してもらう、好きになってもらう、さらには我々ホストとなる日本人も、自分の住んでいる町や日本という国をもっと理解して好きになれるような、そんな活動をしたいと思っています。
<1年目:21年受験 全科目受験⇒ 1次 地理・歴史のみ合格、その他不合格>
その合格した同僚にハロー通訳アカデミーと植山先生を紹介され、無料動画・教材から各教科勉強を始めました。
特に難しいと感じた英語と歴史・一般常識は、以前ハローにいらした先生が在籍している予備校の講座も活用しつつ、英語の<教本A><教本B>は一通り、歴史はマラソンセミナーを何度も見て聞いて、自分でノートも作って叩き込みました。
歴史の永岡先生の授業などは録音して車の移動中などにも聞いていました。
そうした流れで1年目(2021年)は歴史と地理という暗記項目の多い科目は合格できたのですが、英語は実力が及ばず、一般常識と実務はなまじ過去問ができてしまった故にだと思うのですが、簡単に言うと「舐めて」落としてしまいました。
<2年目:22年受験 1次 英語・一般常識・実務合格 2次不合格>
1次は英語・一般常識・実務での再チャレンジとなりました。
勉強法は以下科目ごとの項目に記載しますが、全体的にはいっぺんに長時間勉強するというよりも、毎日必ずやることを科目ごとに決めて、それを確実にこなしたことが功を奏したと思います。
2次試験対策:
初経験だったので何をしてよいのかわからず、予備校の少人数でのオンライングループレッスンを9月末から約2か月、直前にはその予備校のプライベートレッスンを数回+植山先生の<無料模擬面接特訓>指導をいただく機会もいただけました。
試験では試験官とそれなりに会話は弾んだので、もしかすると・・と思ったのは事実ですが、今思い出しても緊張でかなり「舞い上がって」しまい、おそらく和文英訳はボロボロだったのと、プレゼンにしてもトラブルシューティングにしても、質疑応答で適切な英語での受け答えができていなかった、つまり2次試験に合格するだけの実力がついていなかったと思います。
【2】第1次筆記試験
<英語>(免除)(昨年合格)
<日本地理>(合格)
<日本歴史>(合格)
<一般常識>(免除)(昨年合格)
<通訳案内士の実務>(免除)(昨年合格)
<英語>(免除)(2022年合格)
基礎力が不足していることが明らかだったので、春から上記予備校の通信講座(ZOOM形式)を受講し、予習復習を徹底して行いました。
また単語や文法・日本事象の英語表現の学習はそれぞれ一日〇分と時間を決めて短時間でも毎日続けることを心掛けました。2次対策を含め、毎日生の英語を聞くことを意識してNHKのラジオ講座(ラジオ英会話)やニュース解説の番組(ニュースで学ぶ現代英語)も毎日続けました。
毎日のタスクは、iPhoneのタスク管理アプリを使って記録しました。
結果、1次は終了した時点では満点か思ったくらいの結果(結果いくつかケアレスミスで90点でしたが)合格できました。
<日本地理>(自己採点:80点)(合格)
<勉強法>
一度体系的に勉強したほうが良いと思い、予備校のメール講座を受講しました。覚えたこと(特に知らなかったこと)はネットで調べて、また必ずGoogle Map で位置も確認して画像データを取り、結果は iPhone/iPad の標準のメモアプリに地方別・県別のフォルダーを作ってそこに記録すると同時に、iPad のノートアプリにPDFデータとして取り込んだハローの県別の白地図にどんどん書き込みました。
21年の受験の際に購入した「旅に出たくなる地図」(帝国書院)にもマークを入れ、時折見直しました。
<受験の感想>
試験は全体的にオーソドックスな内容と思いましたが、長野県の「東御市」は全くノーマークで、この問題の3問11点すべて間違いました。(先生から繰り返し重要と言われていた重伝建も、特徴とともにすべてハローの白地図に特徴とともに書き込んでいしたが、終了後確認したところなぜか海野宿だけ抜けていました)
このように若干マニアックかなと思う問題もありますが、全体としては都市名や河川・山などの名前や位置など、基本的なことをしっかり覚えておけば、合格点は取れる内容なのかと思います。その意味では、ヤマを張るというよりも基本的なこと・有名どころをしっかり押さえておくことが重要なのだと思います。
先生が繰り返しおっしゃっていた世界遺産・沖ノ島の位置を問う問題が的中したので驚きました。
観光客が近寄れないという観点から、絶対に試験に出ないという情報もありましたが、とうとう出ましたね!
(あっていたつもりが、間違ってしまいました。すみません)
<日本歴史>(自己採点:93点)(合格)
<勉強法>
まず、2021年の受験で受講した予備校のメール講座を、項目・時代ごとに設定されている小テストを中心(覚えていることと忘れていることを仕分け)に再復習、弱いところは再度当時のノートを見直し、必要に応じて新たにノートを作って整理するなどの学習をしました。
<受験の感想>
全体的にオーソドックスな印象です。地理同様、ヤマを張るというよりも、重要事項を単なる暗記ではなく「理解」することが重要という印象です。
例えば、芭蕉が奥の細道で立ち寄っていないのはどこか、という問題は、芭蕉に対する知識というよりも、旧国名とその位置関係を理解しているかを問われている感じです。(旧国名といえば地理でも佐倉=「下総」台地=伊能忠敬)が出て、特に歴史と地理は問題の垣根もなくなってきている感じがします)
試験直前に、家族旅行で奈良に行っていたのですが、中学生の娘の学習という名目で自分もこっそり試験勉強(できるだけ試験に出そうなところを中心に訪問、仏像などもチェック)、これは絶対に見たいと思ってみた興福寺の仏頭が一問目で出題されて、気分的にも「ノッて」試験に臨めたと思います。
<一般常識>(免除)(2022年合格)
勉強のスケジュール管理的な意味合いから、予備校のメール講座を取りましたが、決定打は植山先生からいただいた<一般常識>の傾向と対策の「決定版」資料だったと思います。
前年の反省から、とにかく観光白書は徹底的に読み込みました。これもほぼ満点(自己採点で94点)で合格できました。
<通訳案内の実務>(免除)(2022年合格)
これも勉強のスケジュール管理的な意味合いから予備校のメール講座を取りましたが、同じく最後に頼ったのは植山先生の<通訳案内の実務>の傾向と対策の決定版資料です。試験ではあまりマークしていなかった条文が出て、まごついて1問も解いていない間に10分経過、全身から冷汗が出たのを今でも思い出します。結果的には植山先生の資料で基礎をしっかりやっていたのが功を奏し、火事場の馬鹿力で残り10分で全問解け、自己採点では91点で合格できました。
(下記を利用しました)(2022年)
【3】ハローのメルマガ、動画、教材、<傾向と対策シリーズ>などで役に立ったこと
去年は1次の直前に、「もし勉強していない内容が出たらどうしよう」と不安になっていたところに、先生の「浮足立っていないか」というメールで我に返ることができ、落ち着いて受験できました。今回の地理と歴史は、かなり勉強したつもりなのにやってもやっても知らないことがでてくるのが直前に不安になり、あと数日何をすればよいのかわからなくなってしまったところに先生から「合格ナビ」、過去3年分の過去問を「出題者になったつもりで」見てみなさいというメールをいただいて、早速やってみたところとても落ち着いて最後準備ができ、本番に臨むことができました。
先生の決定版の資料も過去のデータ含めてとても整理されているので、もちろん最大限活用させていただきましたが、何よりも直前の精神的に不安になる時期に絶妙のタイミングでいただくメッセージで落ち着くことができました。なぜこんなに受験生の気持ちがお分かりになるのか、やはり何十年もこの試験・受験生にむきあってこられている先生だからだと思います。
おかげさまで1次試験は絶対にいつでも合格できるという自信を得ることができました。勉強のペースを自己管理するのが苦手なので、予備校のメール講座なども活用しましたが、各教科とも先生からいただく資料で十分基礎力=合格力はつけられると思います。
私は、いただいた資料はできるだけデータ化してiPadのノートアプリで勉強し、項目ごとに覚えないといけないことは iPhone//Pad 標準のメモアプリに入れて整理しました。このメモアプリは、仕事の移動中など、隙間時間をみつけて何度も繰り返し見ました。
【4】第2次試験に向けての<決意表明>
絶対に合格して、先生に試験でお世話になるのは本当にこれで最後にします。
昨年は初体験ということもあり何をしてよいかわからず、予備校のグループレッスンを中心に準備、それなりに一生懸命勉強したつもりでしたが、今思えばグループレッスンは予習のプレゼン作成に時間を使いすぎ、「内容を頭にいれてアウトプットする」という訓練が不足していました。直前に植山先生から「試験は地上戦=自分がいいたいことを一方的にぶちまけるのではなく試験官とのコミュニケーション」というアドバイスをいただきましたが、上記でも触れた通り、基本的な英語での表現力や、プレゼンに必要な知識が不足していたと思います。
今回は、春からハローの合格体験記にもよく登場する、あるオンラインレッスンを受けていて、とにかく実践の回数を増やすようにしています。プレゼンも基本的なテーマについてはどれが出てもスラスラと話せるように、知識の確実な習得とアウトプットの練習を心がけています。あっという間に試験まであと2か月ちょっとになってしまいましたので、直前に昨年のような不安に襲われないように、とにかく訓練を重ねたいと思います。あつかましいお願いですが改めて植山先生の<模擬面接特訓>も頂きたいと存じます。その際はまたよろしくお願いいたします。
【5】ハローに対するご意見、ご希望、ご感想
過去のレポートのこの欄でも度々書かせていただいていますが、植山先生のこの試験・受験生に対する情熱・エネルギーには只々脱帽です。昨年実際にお目にかかって、先生の体中から発せられるオーラのようなものにも圧倒されました。こんなに甘えてばかりでよいのかという思いもありますが、何とか合格して、良い仕事で先生に恩返ししたいと思います。もう少しだけよろしくお願いいたします。
そして、新たにガイドを目指して勉強を始める皆さんのために、いつまでもお元気でいていただきたいと思います。一日も早く、OBとしてお手伝いできるようになりたいと思います。
以上