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無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった

2019年01月20日 22時57分21秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった

●全国の有資格通訳案内士が立ち上がらなければならないのではないでしょうか!

本年1月4日に、新「通訳案内士法」が施行されて、これまでのヤミガイド(無資格ガイド)が、大手を振って有償でガイドができるようになりました。

約70年間にわたり、ヤミガイドを大量に使ってきた<ヤミの御三家>の異名を持つ<ブラック企業のJTB>も、心晴れ晴れと、ヤミガイドを使えることができるようになりました。(涙;)

観光立国が聞いてあきれる天下の悪法と化してしまった「通訳案内士法」ですが、YinYinさんこと、中国語通訳案内士の現場の嘆きの声をお聞きください!(怒!)

ここは、業務独占廃止を撤回するために、全国の有資格通訳案内士が立ち上がらなければならないのではないでしょうか!

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無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった
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今年の年賀状で、私は中国語通訳案内士は絶滅危惧種だと書いて送ったが、他の言語の通訳案内士も同じように感じていると分かりました。台湾出身の通訳案内士は、安倍首相に手紙を書くと言っていました。仕事中、他の無資格ガイドから嘲笑されるとも言っていました。「難関の通訳案内士試験を勉強するだけ無駄だったね」と。

実際、簡単な試験ではありません。私も合格するまで5年の月日を費やしました。私は話すのは得意でしたが、作文は苦手でした。日本人の私ですらこの体たらく、外国籍の受験者が合格するのは容易ではないです。折角合格しても仕事がありません。これでは受験者は増えません。まして無資格でもガイドの仕事ができるとなれば、言語を問わず、世界中から無資格ガイドが観光客を連れて来ることを日本国政府は容認してしまったのです。喜んだのは外国のエージェント。これからさまざまなデタラメニッポン都市伝説が生まれるに違いありません。

何故、日本国政府は観光立国を実現している先進国に学ばなかったのでしょう。通訳案内士の権利を保障している国は実にたくさんあります。我々は本来、民間外交を担うべき存在であるのに、日本へ来ても日本人と接触することなく、リアルな日本や日本人像を知ることなく、帰国の途についてしまうなんて何て残念なんでしょう。

無資格ガイドの人たちがバスの中でやっていること、めちゃくちゃです。全てとは言いませんが、私はバスドライバーさんの協力を得て実際に無資格ガイドのバスに乗車したことがありますが、東京タワーが見えたって自分の商売に必死で、何の説明もしていなかったりしています。

一度、ラブホテルを主な宿泊先としている旅行会社の無資格ガイドの説明をバスの中で聞きましたが、成田空港から都心までラブホテルのエピソードばっかり。ディズニーリゾートくらい説明しろよって。日本人がどれだけ助平かって伝えているようなもの。ま、間違いではないとしても、他にも話すことはたくさんあるだろうに、いい加減にしろよ、って思いました。

前回取り上げたインチキ免税店、朝の8時に開店してお客さんを入れています。お客さんを別の店に行かせないため、又、お客さんに他の店との比較検討をさせないためです。

無資格ガイドが観光客に売り付ける商品、通販くずれで日本人が見向きもしない洗濯ボール、わけの分からぬ消臭グッズ、日本ではまずお目にかからない、日本製と称した化粧品、チリ産アワビを日本産と称したり、オージービーフを神戸牛と称したり。日本人の長寿の秘訣納豆キナーゼ配合健康食品。日本のドラッグストアで買えば10分の1の値段のブルーベリーのサプリメント。日本製の部分のシールを剥がせば中国製とか、やりたい放題です。

で、こうした無資格ガイドに品物を供給する店が堂々と街中に店を構えています。ネットでいくら、販売価格いくら、まとめ買いでいくら、ちゃんと決まりがあります。目ざとい無資格ガイドは自分なりの仕入先を持っています。バスの中でオーダーをとって、最終目的地のホテルや旅館まで配達してもらったりしています。

よく我々が東南アジアなどで遭遇する団体ツアーにありがちなパターンだと思えば分かりやすいかと思います。日本もアジアの域を超えていません。

エージェントの人は、日本語さえ話せれば、外国人の方が当該言語は堪能だと考える方もいます。確かに私もネイティブの方と同じようには話せません。所詮は外国人の中国語です。

ですが、我々が海外旅行へ行った時、多少訛っていても一生懸命日本語で説明をする現地のガイドさんに親近感を持ったりしませんか?通訳案内士試験に国籍の条項はありません。難関の試験を突破した彼らは素晴らしいと私は思っています。ですが、そんな彼らが本国出身の無資格ガイドに辱めを受け、バカにされる現状を放置しておくのは、法治国家としてどうよ、と思うのです。

■筆者プロフィール:YinYin
1964年生まれ。千葉県出身。北京留学後、日本の大手商社の中国駐在員として活躍。
千葉県警初の国際捜査官(北京語・巡査部長採用)の経歴を持つ。
さらに、中国語通訳案内士の資格を有し、司法通訳(警察・地検・地裁・入国管理局)、医療通訳など、マルチに活躍している。

●上記のソース(Record China)
http://www.recordchina.co.jp/b560513-s166-c30.html

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この春にガイドデビューするための<新合格者研修会>&<交流会>(2月4日開催予定)(好評受付中!)
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●参加資格をゆるめましたので、誰でも参加できるようになりました!
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/6aad5b4955e77f8fa533117af16198b4

●「参加申込者の皆さんの各講師あての質問」は下記をご覧ください。
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/0c87162bd5a3047b49db0d1cad20b457

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食い物にされないようにくれぐれもご注意ください!
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<派遣会社110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/5d17a4d53c43fcd55a60d509f24fad4b

<予備校110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e576eb3f32e964badd912f2ff87f35bd

以上


日本の観光業は外国のエージェントがやりたい放題、なのに有資格者の管理を強化

2019年01月20日 22時56分53秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

日本の観光業は外国のエージェントがやりたい放題、なのに有資格者の管理を強化

本年1月4日に、新「通訳案内士法」が施行されて、これまでのヤミガイド(無資格ガイド)が、大手を振って有償でガイドができるようになりました。

約70年間にわたり、ヤミガイドを大量に使ってきた<ヤミの御三家>の異名を持つ<ブラック企業のJTB>も、心晴れ晴れと、ヤミガイドを使えることができるようになりました。

観光立国が聞いてあきれる天下の悪法と化してしまった「通訳案内士法」ですが、YinYinさんこと、中国語通訳案内士の現場の嘆きの声をお聞きください!

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日本の観光業は外国のエージェントがやりたい放題、なのに有資格者の管理を強化
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今年の1月4日から、我々通訳案内士は全国通訳案内士と地域通訳案内士という名称に変更になりました。同時に通訳案内士の資格を持たない人間も我々と同様にガイド業務が出来るようになってしまいました。

今後、我々全国通訳案内士は、平成31年までに観光庁が実施する研修(無料)を義務付けられ、さらに平成32年から観光庁長官の登録を受けた登録研修機関研修(有料)を5年毎に受講する義務が発生、受講しないと免許が取り消され、免許取消後は2年間登録が受けられないことになります。

新人の全国通訳案内士ならともかく、この道50年以上の大御所にも今さらこのルールを適用するんですかね?また、全国通訳案内士として活躍しているガイドさんの中には、通訳案内士団体に所属せず、1人で仕事をバリバリこなしていらっしゃる方も多数います。観光庁長官の登録を受けた登録研修機関が一体どこになるのか分からないが、全国の会員が登録する大手の通訳案内士団体になるのだろうけど、そもそも通訳案内士団体が日本弁護士会やら日本医師会のような1つの大きな組織になった上での研修にならないと意味がないと思われます。現状は日本のあちこちに通訳案内士団体がありますのでね。それぞれ違う研修をやっていたら、ばらつきが出るではないでしょうか。

それと、今年の4月から全国通訳案内士にはバッジが配布されとの情報があります。配布先は通訳案内士団体経由だそうですが、通訳案内士団体に属せず活躍している通訳案内士の方々には失礼ですよね。なぜ観光庁もしくは各都道府県の窓口ではないのでしょう。バッジがなくても、我々にはIDカードがありますが、身に付けていない方が圧倒多数です。通訳案内士法には必ずIDカード着用とは書いていませんし、バッジに至っては法律にすら明記されていません。

バッジもどんなものかまだ分かりませんが、通訳案内士でない者でもガイド業務を行える今となっては、そのバッジに何のメリットがあるのだろう。研修にしたって我々が真面目に受講している間も、無資格の連中はどこ吹く風とツアーを展開していく。研修、研修というが、研修だけでは優秀なガイドは育たない。ベテランになればなるほど日頃から自腹を切って下見をするなど日々の研鑽(けんさん)があるからこそ、お客様を満足させるガイディングが実現できるのです。

この通知が届いた時、台湾人通訳案内士と香港人通訳案内士から私に連絡がありました。国は納税もしない無資格ガイドを放置しておいて国家資格を持つ我々を保護するどころか、さらに我々への管理を厳しくし、外国のエージェントのやりたい放題の現場を放置するのかと。全く同感です。法律改正に関わった著名人やら専門家は現場を見てから判断してほしかったです。ガイドの仕事から離れつつある通訳案内士も増えてきました。今年の年賀状は仕事が減ってきていると嘆く全国通訳案内士の声も多く聞かれました。一方で全国通訳案内士の資格を持ちながら、白タクやら車内販売などをする人も居ると聞きます。通訳案内士にレンタカーを借りさせ、運転しながらガイドができないかリクエストしてくる旅行会社もあると聞きます(道路運送法違反)。今日も業界はブラックの嵐が吹いています。

■筆者プロフィール:YinYin
1964年生まれ。千葉県出身。北京留学後、日本の大手商社の中国駐在員として活躍。
千葉県警初の国際捜査官(北京語・巡査部長採用)の経歴を持つ。
さらに、中国語通訳案内士の資格を有し、司法通訳(警察・地検・地裁・入国管理局)、医療通訳など、マルチに活躍している。

●上記のソース(Record China)
http://www.recordchina.co.jp/b563638-s166-c30.html

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ヤミガイドが暗躍するトンデモナイ「インバウンドの現場」
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YinYinさんこと、中国語通訳案内士のトンデモナイ「インバウンドの現場」のレポート一覧

(1)中国語を操る私が、国際捜査官になったわけ(2017年12月14日)
http://www.recordchina.co.jp/b229685-s166-c30.html

(2)私が刑事だった時、中国の密航者が日本中で暗躍していた(2017年12月20日)
http://www.recordchina.co.jp/b232354-s166-c30.html

(3)日本は法治国家ではないのか?観光業の現場はトンデモナイことになっている(2018年1月10日)
http://www.recordchina.co.jp/b162330-s166-c30.html

(4)日本で外国人が働くということ、インバウンドの世界は限りなくブラック!(2018年1月14日)
http://www.recordchina.co.jp/b228355-s166-c30.html

(5)日本で「活躍」する無資格ガイド、稼ぐためのあの手この手(2018年1月18日)
http://www.recordchina.co.jp/b346927-s166-c30.html

(6)無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった(2018年1月27日)
http://www.recordchina.co.jp/b560513-s166-c30.html

(7)日本の観光業は外国のエージェントがやりたい放題、なのに有資格者の管理を強化(2018年2月4日)
http://www.recordchina.co.jp/b563638-s166-c30.html

●上記のご感想をお聞かせください。
件名:<トンデモナイ「インバウンドの現場」>(氏名)
宛先:info@hello.ac3

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「通訳案内士の業務独占廃止」への流れ(まとめ)
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「通訳案内士の業務独占廃止」への流れを時系列に記載すると下記のようになります。

●規制改革会議「第8回地域活性化ワーキング・グループ」(平成27年12月5日)
・星野リゾートの星野佳路代表の提言

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(1)(平成28年1月28日)
・岡議長:業務独占廃止するしかない。観光庁もその方向で検討してもらいたい。

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(2)(平成28年2月10日)
・業務独占廃止となっても、名称独占が残れば質の高いサービスは残るはず。

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(3)(平成28年4月8日)
・河野太郎内閣府特命大臣の意見観光ビジョンの目標を上向きにしているのであれば、今年はもう2016年なのだから、来年の通常国会ではなく、業務独占をやめるということだけ、今通常国会に議員立法でもなんでも出すべき。それぐらいのペースでやらないと、観光庁は何の為に立ち上げたのか、観光産業の育成を邪魔するような役所だったら、やめてしまえばいい。

●規制改革実施計画「通訳案内士制度の見直し」を閣議決定(平成28年6月2日)
・規制改革の内容
訪日外国人旅行者の増加とニーズの多様化に対応するため、通訳案内士の業務独占規制を廃止し、名称独占のみ存続することとする。その際、業務独占規制の廃止に伴い団体旅行の質が低下することのないよう、訪日旅行商品の企画・手配を行っているランドオペレーター等の業務の適正化を図る制度を導入する。

●「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」を閣議決定(平成29年3月10日)

●同法案が、衆議院本会議にて可決(平成29年5月16日)

●同法案が、参議院本会議にて可決、成立(平成29年5月26日)

●上記、詳しくは、下記をご覧ください。

「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)~加計学園問題と酷似の構図~
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/8266111e881bca848e5d038573581e27

「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(2)~星野佳路氏の提言~
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/a2c16688b3d0f1c02034d4491b1d853c

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<通訳案内士研修会>の動画無料公開!!
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2月4日に開催した<通訳案内士研修会>の動画です。

●下記の資料を印刷して動画をご覧ください。
http://hello.ac/video.2018.2.4.pdf

(1)島崎秀定講師(その1)(1時間19分)
https://youtu.be/2jBTB42C4V8

(2)島崎秀定講師(その2)(50分)
https://youtu.be/W5FoW1r8URM

(3)島崎秀定講師(その3)(1時間20分)
https://youtu.be/HrL95i9b5W0

(4)嘉悦レオナルド裕悟講師(45分)
https://youtu.be/7fFBteZovQ0

(5)植山源一郎講師(14分)
https://youtu.be/a0X41t58VfY

●上記のすべての動画(4時間28分)
https://youtu.be/BfluWlg0pHg

●上記の動画をご覧になったご感想を是非お聞かせください。
件名:<通訳案内士研修会>の動画の感想(氏名)
宛先:info@hello.ac

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食い物にされないようにくれぐれもご注意ください!
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<派遣会社110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/5d17a4d53c43fcd55a60d509f24fad4b

●派遣会社と紛争になったら、<派遣ユニオン>の関根秀一郎書記長にご相談ください。
・メールアドレス:sekine@zenkoku-u.jp
・ホームページ:http://www.haken-union.jp/

<予備校110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e576eb3f32e964badd912f2ff87f35bd

以上

 


<NHKと週刊文春がヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」の実態暴露!>

2019年01月20日 22時55分46秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

<NHKと週刊文春がヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」の実態暴露!>

NHK総合テレビや週刊文春などのマスコミで、中国人観光客を食い物にするヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」驚くべき実態が次々と暴露されてきました!

●NHK総合テレビ<追跡!真相ファイル>「中国人観光客訪日格安ツアーのカラクリ」
http://www.youtube.com/watch?v=jLeQfCrZg80

●<週刊文春>「中国人が中国人をボッタクリ!”日本観光”の醜悪現場」
http://hello.ac/guide/bunshun2013.pdf

●中国の上海新聞のホームページでも紹介!
中国の上海新聞のホームページでも紹介されて、中国でも大反響を巻き起こしています。
http://www.sh.chinanews.com/pageurl/20128241032353.html

●動画で見る都内の<ぼったくり土産物屋>!
http://youtu.be/x8ZoUcuST2s

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法律違反
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ヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」は、下記のような法律違反を日常的に犯していますが、国交省(観光庁)は、ヤミガイドを使うJTBを守るために、あえてこのような法律違反を黙認しています。
いわば、国の庇護のもとに、ヤミガイド、「ぼったくり土産物屋」の隆盛があるというわけです。

●ヤミガイドの法律違反
・入国管理法違反:ほとんどのヤミガイドは、観光ビザで日本にやって来て不法就労をしています。法務省入国管理局は、速やかに、違反者を摘発していただきたいと思います。

・所得税法違反:「ぼったくり土産物屋」からのキックバック(バックマージン)は、通常、証拠を残さないために、現金で支給されていますが、これは、表に出せないお金ですから、当然、所得税を払っていません。腕のいいヤミガイドは、1週間で、300万円~700万円の収入があるといいます。

しかも無税です。私の試算では、年間約500億円の脱税になります。本来ならば、国税庁が厳しく取り締まらなければいけないことですが、「霞が関ムラ」の互助制度(国交省への配慮)のためなのか、これを黙認しています。

●「ぼったくり土産物屋」の法律違反
・薬事法違反:インチキ健康食品を売る店員は、白衣を着て、いかにも、もっともらしく「高血圧が治る」「糖尿病が治る」「病気が治る」などと宣伝しているが、これは、明らかに薬事法違反です。「知能指数が高くなる」などと言って「DHC」なる商品なども売っているが、正に、「食わせ物」です。

・源泉徴収義務違反(所得税法違反):ヤミガイドに対するキックバック(バックマージン)の源泉徴収税を納めていない。(法律違反を見逃してもらうために、元国交省の役人などを顧問として迎える。)

●旅行会社の法律違反
・通訳案内士法違反:旅行会社が、ヤミガイド(無資格ガイド)を使うことは、通訳案内士法違反です。本法律が施行されてから60年が経過しますが、この法律によって、摘発、罰金を受けた会社、個人は、全くゼロという「完全なザル法」となっています。多数のヤミガイドは「日本政府は何の規制もしないので、甘いものだ」と言ってバカにしているのが現状です。

(ご参考)第36条「通訳案内士でない者は、報酬を得て、通訳案内を業として行つてはならない。」第40条「これに該当する者は五十万円以下の罰金に処する。」

●<お役所の掟>=前例主義
JTBにご厄介になってきた先輩官僚を裏切ると、国交省の中で生きてゆけなくなるので、国交省の官僚たちは、「ヤミガイドを放置してJTBを守る」という前例主義の行動を取ってきました。

かくして、今日も、何千人、何万人の中国人がボッタクられて、「もう、二度と日本には行きたくない」人を増産しています。「観光立国」が聞いてあきれる哀しい現実です!(涙、涙;)
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e35267b6e7ee220933c53b8c4a205c3f

●主な「ぼったくり土産物屋」
・光伸真珠
http://www.koshinpearl.com
・永山免税店
http://www.eisan.jp/main/jp/city_tokyo.php?id=city_tokyo
・東京電気免税店(TOKiS)
http://www.geocities.jp/tokisjp/tokis-jp/Tokis-jp.html

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ヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」がはびこる背景
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●JTBと国交省の癒着が諸悪の根源です!
業界最大手の旅行会社であるJTBは、長年に渡り(値段が安い)「ヤミガイド(無資格ガイド)」を使ってきたので、業界では「ヤミの御三家」と呼ばれています。

<JTBによるヤミガイド募集例>
http://www.hello.ac/exam/pdf/china.pdf#zoom=100.pdf

JTBは、国交省の役人にとっては将来お世話になりたい「魅力的な天下り先」なので、JTBの意向にそって、国交省は「ヤミガイド」を放置、庇護してきました。

本来、東京電力を規制する立場の経済産業省原子力安全・保安院などが、いつしか東京電力の<規制の虜>になってしまった同じ構図が、JTBと国交省(観光庁)の間でも見られるのです。

私は約40年間に渡りこの業界にいますが、通訳案内士に関わることついては、JTBが主導権をもって国交省(観光庁)を動かしているのが実態です。

JTBが、「ヤミガイド(無資格ガイド)」をオープンに使えるようにするために、「通訳案内士法」を骨抜き=改悪しようとしたり(2009年~2010年)、それが、内閣法制局で一蹴される(2010年秋)や、今度は、総合特区制度の中で「ヤミガイド」を使えるように画策したり(2012年)、一方、通訳案内士試験の運営をJTBの関連会社(株式会社ICSコンベンションデザイン)で受注したりとやりたい放題です。(平成24年度の場合:55,650,000円)
http://www.jnto.go.jp/jpn/about_us/contracts_bids/bid_result/bid_results_2012.html

<ヤミガイドを認める総合特区制度>
http://www.mlit.go.jp/common/000133687.pdf
東南アジアからの外国人旅行者のうち団体観光旅行で来る人は年間約200万人いますが、これらの旅行客を「ぼったくり土産物屋」へ連れて行く「無資格ガイド」は約5千人もいます。

そして、多くの東南アジアからの旅行者は「ぼったくり土産物屋」でインチキ商品を買わされ「もう、二度と日本には行きたくない」と嘆いています。
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e35267b6e7ee220933c53b8c4a205c3f

以上

 


おもてなしの切り札「通訳案内士」 規制緩和も質課題

2019年01月19日 02時21分04秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

おもてなしの切り札「通訳案内士」 規制緩和も質課題 

訪日外国人客(インバウンド)が増加する中、通訳を通じて旅行のサポートをしたり、観光地や文化を案内したりする「通訳案内士」に注目が集まっている。 

「東京五輪までに外国人客4千万人」を目指す政府は、インバウンドへのおもてなしの切り札として、国家資格がなくてもガイドができるよう法改正を行うなど拡大に躍起だが、最近は悪質な無資格ガイドも出現。関係者からは「数だけでなく、質を担保できなければ意味がない」と指摘する声も上がっている。 

「This shrine has a history of 1300 years.(この神社には1,300年の歴史があります)」。京都の観光名所・伏見稲荷大社。フィリピン人の外国人客を前に通訳案内士の外山比呂美さん(41)は流暢な英語でこう説明した。 

旅行代理店を経営する外山さんは平成29年末、仕事に生かすため通訳案内士の国家資格を取得した。「資格を取ったことで仕事の幅が広がった」と外山さん。2025年の大阪万博開催が決まるなど、関西を訪れる外国人客は今後も増加が見込まれ、「通訳案内士の需要はさらに高まるはずだ」と期待を込める。 

●地方都市で不足 

もっとも、現在は国の試験に合格しなくても通訳案内士になれる。昨年1月4日に改正通訳案内士法が施行され、地方自治体の研修を受けて試験に合格すれば「地域通訳案内士」として有償でガイドができるようになったからだ。 

背景にあるのは地方都市を中心としたガイド不足。25年に初めて1千万人を超えた訪日外国人は右肩上がりに増え続け、30年は3千万人を超えた。一方、国家資格を持つ通訳案内士は英語や中国語など10の言語で全国に約2万4300人。ただ、このうち約4分の3は東京や大阪など都市部在住で、地方では態勢が整っていないのが現状だ。 

地域通訳案内士は昨年4月時点で2.430人。国家資格保有者の10分の1にとどまるが、観光庁の担当者は「規制緩和でガイドの門扉が広がった。各自治体でインバウンド受け入れの環境整備を進めてほしい」と話す。 

こうした中、京都市は昨年、世界文化遺産を案内できる地域通訳士を養成する独自の制度を創設した。書類審査や面接を通して受講生を選定し、大学教授や専門家らが伝統産業や文化財などに関する研修を開催。これまでに20~60代の男女計153人を認定した。外国人客の評判も上々で、他自治体から視察や問い合わせも相次いでいるという。 

市観光MICE推進室の寺田敏隆係長(42)は「優秀なガイドを観光のソフトインフラとして使ってもらい、京都の魅力を深く知ってほしい」と話す。 

●無資格ガイド、悪質行為も 

しかし、課題もある。「ガイドの数を増やせば『おもてなし』が向上するわけではない」と苦言を呈するのは全日本通訳案内士連盟(東京)の松本美江理事長。連盟の聞き取り調査によると、規制緩和後は、無資格ガイドが外国人を特定の免税店に案内して手数料を取ったり、客を乗せるのに必要な第2種免許を持たず外国人客を車に乗せる「白タク行為」をしながら格安でガイドを実施したりするなど、悪質な事例が横行しているという。 

特に「白タク行為」は摘発が相次いでいる。警視庁は昨年7月、外国人客を車に乗せて羽田空港から東京都内のホテルなどに送って運賃を受け取ったとして、中国籍の男を道路運送法違反容疑で逮捕。福岡県警も昨年11月、福岡空港から自家用車で大分県の観光地・湯布院をめぐって、料金を受け取ったとして、会社員の男を同容疑で逮捕した。 

大阪観光大の鈴木勝名誉教授(国際観光論)は「地域通訳案内士が増えれば全国各地を訪れる外国人にこまやかなおもてなしを提供できる可能性が広がる」と指摘。その上で「悪質なガイドの増加はインバウンドの信頼を失い、通訳案内士の就業機会が奪われることにもつながる。政府は警察などと連携し、摘発を強化する必要がある」と話した。 

●ソース:THE SANKEI NEWS(2019.1.18) 
 https://www.sankei.com/life/news/190118/lif1901180058-n1.html 

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関連記事 
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●<NHKと週刊文春がヤミガイドと「ぼったくり土産物屋」の実態暴露!> 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/aabae2cdd78217bcb1e33d21824db5a9 

●日本で「活躍」する無資格ガイド、稼ぐためのあの手この手 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/7566b4518142561cc1e6afdad20180ff 

●無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/0b5695787a3c85a8ed4c4b1826c819ec 

●日本の観光業は外国のエージェントがやりたい放題、なのに有資格者の管理を強化 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/66e49287e7a1fea953d2ca64a87d2c6c 

●ヤミガイド(無資格ガイド)が暗躍するトンデモナイ「インバウンドの現場」 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/67492471a0e983ed5711e51a622e8915 

●JTB取締役が、社員に送った「創価学会様に選挙協力」メール事件の真相と深層 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/2e21983e8f8437994e257772b0d7fd80 

●<JTBグループは恥を知れ!> 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/8e64d653db0c119b9f844f3e5f0638fc 

●<合格率80%指示事件>の真相と深層 
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/4e0b03e893fea7ac8d5d46b28c6c0019 

以上 


インバウンドに全国通訳案内士の活用を!

2018年11月07日 19時41分15秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

インバウンドに全国通訳案内士の活用を!

外国人旅行者を案内するため、日本全国を旅する島崎秀定さんが、全国通訳案内士の活用について提案します。

●2年後に迫る国際大会
2020年の東京オリンピック・パラリンピックまで2年を切りました。大会組織委員会ではボランティアの募集を始めるなど、気運が高まってきました。
56年ぶりとなる東京での開催、ぜひ国民一丸となって盛り上げていきたいですね。

●全国通訳案内士の現状
私の職業は全国通訳案内士です。日本全国を舞台に、外国人観光客を外国語で案内するのが仕事です。
これは国家資格なのですが、その試験内容は語学に留まらず、日本の歴史、文化、地理、一般常識と多岐にわたり、さらには受験言語での面接もある難関です。
しかしながら、せっかく試験に合格しても実際に通訳案内の仕事をしている人は限られています。その一番の理由は、稼働状況に波があり、収入が安定しないということです。

桜の季節や秋の行楽シーズンには訪日客が増加し、通訳案内士が不足する事態が起きています。
しかし、その他の季節では通訳案内士の需要は必ずしも高くなく、特に新人のうちはなかなか仕事をする機会がないのが現状です。
実際、各都道府県に登録している通訳案内士約2万人のうち、稼働している人は1/4ほど。
そして実際に活動している人でも、その半数は年間の稼働日数がわずか30日以下という現実があります。

●通訳案内の自由化
それにもかかわらず、2018年1月に改正通訳案内士法が施行され、通訳案内士資格がなくても有償で外国人に対してガイド業務ができることになりました。
急増する外国人観光客に対応するためだと言われています。

法改正以前にも、日本の歴史をあまり知らなかったり、コミッションのために土産物店を連れまわしたりする無資格ガイド(その時点では違法ガイド)の存在が問題になっていました。
通訳案内が自由化されたということは、彼らが大手を振って活動できることであり、ガイドの質が低下するとともに、有資格者の稼働がますます不安定になることも危惧されます。

●インバウンドに精通する人材としての全国通訳案内士
訪日外国人の増加によって、インバウンドという言葉も浸透してきました。宿泊施設、飲食店、交通機関、観光施設などは、日々外国人と接するインバウンドの現場です。
その中でも、全国通訳案内士はこれら全ての施設を外国人と共に訪れ、さらにその反応を直接見ている貴重な存在です。

例えば、インバウンドの現場で以下のような問題が起きていますが、表面的な現象の裏に、あまり認識されていない事実があります。

飲食店で、お客さまは笑顔で「オイシー!」と言ってくれるのに、外国人客が増えない。→実は、後で通訳案内士に厳しい本音の評価を伝えてくることもよくあります。

外国人客にメニューを説明するのに時間がかかり、他の客が待たされる。→分かりやすい英語メニューを作れば、効率が良くなるはずです。

列車パスの発行手続きに行列ができ、さらに列車予約は別の窓口に行かなければならない。トータルで1時間をこえることも。→かなり立腹している外国人は多いですが、それが鉄道会社にきちんと伝わっていないのではないかと感じます。

こうした課題を検討する場に全国通訳案内士がいれば、外国人の本音を伝えたり、改善策を提案したりすることができます。
国が認めた制度である全国通訳案内士の資格を持つ私たちの経験は、大いに役立つはずでしょう。

残念なことに、前述の東京オリンピック・パラリンピックでは、これだけボランティアが注目されているのに、私たち全国通訳案内士には何も協力要請が来ていません。
大きな国際イベントのみならず、今後のインバウンド業界の健全な発展のためにも、国や地方自治体はぜひ私たちをもっと活用してほしいと思います。

●ソース
https://plus.alc.co.jp/2018/11/guide/

以上


ヤミガイド(無資格ガイド)が暗躍するトンデモナイ「インバウンドの現場」

2018年02月05日 10時10分26秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

ヤミガイド(無資格ガイド)が暗躍するトンデモナイ「インバウンドの現場」

本年1月4日に、新「通訳案内士法」が施行されて、これまでのヤミガイド(無資格ガイド)が、大手を振って有償でガイドができるようになりました。
約70年間にわたり、ヤミガイドを大量に使ってきた<ヤミの御三家>の異名を持つブラック企業のJTB>も、心晴れ晴れと、ヤミガイドを使えることができるようになりました。
「観光立国」が聞いてあきれる天下の悪法と化してしまった「通訳案内士法」ですが、YinYinさんこと、中国語通訳案内士のトンデモナイ「インバウンドの現場」からのレポートをお聞きください!

●中国語を操る私が、国際捜査官になったわけ
http://www.recordchina.co.jp/b229685-s166-c30.html

●私が刑事だった時、中国の密航者が日本中で暗躍していた
http://www.recordchina.co.jp/b232354-s166-c30.html

●日本は法治国家ではないのか?観光業の現場はトンデモナイことになっている
http://www.recordchina.co.jp/b162330-s166-c30.html

●日本で外国人が働くということ、インバウンドの世界は限りなくブラック!
http://www.recordchina.co.jp/b228355-s166-c30.html

●日本で「活躍」する無資格ガイド、稼ぐためのあの手この手
http://www.recordchina.co.jp/b346927-s166-c30.html

●無資格ガイドのバスに潜入したらめちゃくちゃだった
http://www.recordchina.co.jp/b560513-s166-c30.html

●筆者プロフィール:YinYin
1964年生まれ。千葉県出身。北京留学後、日本の大手商社の中国駐在員として活躍。
千葉県警初の国際捜査官(北京語・巡査部長採用)の経歴を持つ。
さらに、中国語通訳案内士の資格を有し、司法通訳(警察・地検・地裁・入国管理局)、医療通訳など、マルチに活躍している。

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悪質な団体の食い物にされないようにくれぐれもご注意ください!
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●<派遣会社110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/5d17a4d53c43fcd55a60d509f24fad4b

●派遣会社と紛争になったら、<派遣ユニオン>の関根秀一郎書記長にご相談ください。
・メールアドレス:sekine@zenkoku-u.jp
・ホームページ:http://www.haken-union.jp/

●<予備校110番>
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e576eb3f32e964badd912f2ff87f35bd

以上


ヤミガイドが合法化されるということ

2017年06月03日 12時57分01秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

ヤミガイドが合法化されるということ

今回の「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」成立により、ヤミガイドが合法化されることになりましたが、それは、下記の旧通訳案内士法の第三十六条と第四十条が削られたということです。

●第三十六条 通訳案内士でない者は、報酬を得て、通訳案内を業として行つてはならない。

●第四十条 次の各号のいずれかに該当する者は、五十万円以下の罰金に案内士の登録を受けた者は、五十万円以下の罰金に処する。

 一 偽りその他不正の手段により通訳案内士の登録を受けた者

 二 第三十三条第一項の規定による業務の停止の処分に違反した者

 三 第三十六条の規定に違反した者

●詳しくは、下記の新旧対照条文をご参照ください。(PDFの簡易検索で、「三十六条」と指定すると、関連条文を見ることができます。)

・「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」新旧対照条文
http://www.mlit.go.jp/common/001175234.pdf

・「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」参照条文
http://www.mlit.go.jp/common/001175236.pdf

●通訳ガイド、無資格でもOK(朝日新聞)(2017.5.29)
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/6db02d5e05b92e69e623b9539fa10642

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予備校は、生徒を騙し続けますか?
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5月26日の参議院本会議で、「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」が、可決、成立したことにより、ヤミガイドが合法化されることになりました。
ヤミガイドが合法化され、通訳案内士の価値が、劇的に毀損されるという重大な事実を予備校は、何故、生徒に伝えないのでしょうか。
それは、言うまでもなく、生徒が入会しなくなり、あるいは、やめてしまうからなのですが、高い授業料を支払った生徒に対して失礼ではないですか。
予備校経営者は、直ちに、生徒に事実を告げるべきだと思いますが、それとも、口を閉ざして生徒を騙し続けますか?
はっきり言いますが、それは、詐欺行為ですよ!

●「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)~加計学園問題と酷似の構図~
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/8266111e881bca848e5d038573581e27

●「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(2)~星野佳路氏の提言~
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/a2c16688b3d0f1c02034d4491b1d853c

●予備欧110番
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/c/9db8df788e8a3cdbcd9f73d477fd1ad7

以上


通訳ガイド、無資格でも 外国客急増で 質低下の懸念も(朝日新聞)(2017.5.29)

2017年06月02日 16時01分11秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

通訳ガイド、無資格でも 外国客急増で 質低下の懸念も(朝日新聞)(2017.5.29)

「通訳案内士」の国家資格を持つ人にだけ認められてきた外国人旅行者への有償の通訳ガイドが、無資格者でも担えるようになる。外国人旅行者の急増を受け、改正通訳案内士法が国会で26日に成立した。1949年に制度ができて以来初めての大幅な規制緩和。観光業界は新たなガイドへの期待と、質の低下への懸念とが交錯している。

訪日外国人は昨年約2403万9千人で、4年連続で過去最多を更新。そのガイドを担い、正しく日本の歴史や地理を伝えるのが通訳案内士で「民間外交官」とも呼ばれる。試験は毎年1回あり、外国語に加え、地理や歴史、政治などの筆記テストと口述テストがある。専門言語は10カ国語で、昨年度の試験では2404人が合格した。合格率は21・3%だった。

昨年4月時点で約2万人が登録されているが、その約7割は「英語」が専門。旅行者は中国からが最多で約630万人(約26%)、次いで韓国の約500万人(約21%)。東アジアと東南アジアで全体の8割超を占め、ミスマッチが課題となっていた。さらに、有資格者の4分の3は首都圏や関西圏に住み、地方に外国人を呼び込みたい自治体や業界の思惑ともずれが生じていた。

そこで政府は、無資格者にも有償ガイドを解禁することにした。ただ国家資格は残し、より質の高い案内士として活用する方針。また、地域限定で活動する「地域通訳案内士制度」も新設し、地方の人材不足に対応できるようにする。

しかし法改正には、「悪質ガイドにお墨付きを与えるようなもの」と質の低下を懸念する声もある。日本観光通訳協会の木脇祐香理副会長は「外国語能力だけでは不十分。

ガイドで日本の印象が決まる。下見など入念に準備して歴史、文化や魅力を紹介し、満足度を上げてリピーターになってもらうことが大切」と指摘する。「優秀なガイドを育て、質を保つための国の新たなサポートも必要になると思う」と話している。

●ソース
http://www.asahi.com/articles/ASK5C03BBK5BUTIL04F.html

以上


「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)~加計学園問題と酷似の構図~

2017年06月01日 13時06分17秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)~加計学園問題と酷似の構図~

■加計学園問題と酷似の構図
安倍首相が議長を務める国家戦略特別区域諮問会議が、今治市を国家戦略特区と決定し、安倍首相の「30年来の腹心の友」である加計理事長が経営する加計学園が今治市に獣医学部を新設できるように強引に推し進めた「加計学園ありき」が話題となっていますが、今回の通訳案内士の業務独占廃止も、内閣総理大臣の諮問機関である規制改革会議の「業務独占廃止ありき」から始まったことが、5月25日に開催された参議院国土交通委員会の日本共産党の山添拓議員の資料、発言によって明らかになりました。

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「通訳案内士制度の見直しについて」(規制改革会議)平成28年1月28日開催
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●規制改革会議委員の意見
・業務独占の見直しが適切でない理由として無資格ガイドの存在を挙げているが、そもそも取締りをしていない。仮に取締りを徹底した場合、旅行会社はガイドのコストを確保するため、たくさんキックバックがもらえる店に連れて行くことになり、かえって事態が悪化するのではないか。
・業務の範囲を考える必要がある。ラーメン屋への案内が「旅行に関する」に当たるのか。例えば、全国を案内して周るのは業務独占を維持し、個別のエリアやテーマに限定されるものを対象外とするのも一案。
・業務独占の理由として、かつては旅行者の保護があったかもしれないが、現在は口コミなど、ネットで情報を発信できる環境にある。そのような情報を通じ悪質ガイドは淘汰されるはず。
・インバウンドが急増している中でガイドの需要も増えているはずで、現在の通訳案内士の数で対応出来ているとは思えない。供給量を増やすために業務独占を廃止すべき。
・中国からは昨年、500万人の旅行客が来ているが、2,291人のガイドで対応できるのか。業務独占自体に無理があるのではないか。外国人の方の自由なニーズに対応できるシステムを作り上げることが大事。
・日本語で旅行に関する案内を行うということと、旅行に関する案内を外国語で通訳することは、全く資格は不要なのに、これを1人で行うと業務独占になるということについて疑問。
・形式上、旅行者からガイド代を取らないボランティアであっても、キックバックでもうかるためガイド料は無料でもやっていける。どうしてこの制度で無資格ガイドを防げるのか。

●岡議長のとりまとめ
・本日の議論を踏まえ、規制改革会議においてもさらに検討していきたい。
本件は業務独占を廃止するしかないと考えており、観光庁においてもその方向で検討してもらいたい。
・選択肢を増やす環境を国が作って、その選択肢を民間が活用するということではないか。

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「通訳案内士制度の見直しについて」(規制改革会議)平成28年2月10日開催
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●規制改革会議委員の意見
・通訳案内士の仕事が優れているのは理解できるが、なぜ、業務独占でないといけないのか。業務独占が廃止されても、名称独占が残れば質の高いサービスは残るはず。
・一般の会議等の通訳には、名称独占も含め資格制度自体がないが、通訳案内士にはなぜ資格制度が必要なのか。
・ボランティアでガイドする分には資格が不要であり、ぼったくりの土産屋に連れて行くこともできる。そのような状況でなぜ、業務独占でぼったくりの問題を防ぐことができ、業務独占がないとそれが防げないと言えるのか。
・旅行者の安全の確保は通訳案内士の業務や法的責任の中には含まれていないではないか。

●岡議長のとりまとめ
・通訳案内士の皆さんがプライドを持って活動されているのはよく分かった。一方で、委員の方々からは業務独占の必要性について疑問があるという意見が多々あった。規制改革会議では引き続きこのテーマについての検討を継続していきたい。

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「通訳案内士制度の見直しについて」(規制改革会議)平成28年4月8日開催
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●河野太郎内閣府特命大臣の意見
・観光ビジョンの目標を上向きにしているのであれば、今年はもう2016年なのだから、来年の通常国会ではなく、業務独占をやめるということだけ、今通常国会に議員立法でもなんでも出すべき。それぐらいのペースでやらないと、観光庁は何の為に立ち上げたのか、観光産業の育成を邪魔するような役所だったら、やめてしまえばいい。
・春の予算のレビューでは、観光庁は全面的にレビョーの対象にさせてもらおうと思っているが、重点項目でもやる。
・観光庁があることで、観光産業が育っているのか、それとも邪魔をしていて伸びるところが伸びないのか、どちらかだ、
・観光産業が育っているのであれば、業界が観光庁予算を負担すればいい。
・観光庁が作られた時の目的はハッキリしているのだから、観光庁が真面目にどれぐらいのペースで仕事をしているのか考えてもらわなければならない、でないと観光庁はもういらないという話になる。

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参議院国土交通委員会での日本共産党の山添拓氏の質疑(平成29年5月25日)
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(以下は、山添拓事務所のご了解の上、掲載しているものです)

・山添拓議員の資料
本資料を印刷の上、下記の質疑をお読みください。
http://hello.ac/yamazoe.siryo.pdf

●山添拓君
日本共産党の山添拓です。
現行の通訳案内士法では無資格者による有償ガイドは禁止をされております。業務独占です。
そこで違反をすれば罰則もありますけれども、この十年間には適用された者はいないということでありました。しかし、無資格ガイドは存在するわけです。
先ほど有田議員からもありましたが、沖縄の例を始め、私も通訳案内士の方から似たような事例を幾つも伺います。資格を持ち仕事をしている皆さんが豊富に情報をお持ちになっています。
なぜ国交省では実態を把握し、適切な指導監督をしてこなかったのでしょうか。大臣に伺います。

●国務大臣(石井啓一君)
通訳案内士法の業務独占規制違反につきましては、ガイド行為が外国語で移動しながら行われておりまして、その現場を確認することが容易ではないこと、無資格ガイドの被害に遭われた方が訪日旅行中の外国人でいらっしゃって、旅行の終了後は本国へお帰りになるため具体的な被害を日本政府当局に届けることが難しいこと等から、過去十年間、罰則の適用までは行われてこなかったところであります。
しかしながら、国土交通省においては、これまでも観光庁や日本政府観光局に苦情相談窓口を設置をいたしまして、無資格ガイドについて情報収集を行うとともに、通訳案内士制度のあり方に関する検討会等の場において旅行業者、通訳案内士団体からヒアリングを行うなど、無資格ガイドの実態把握に努めてきたところでございます。
また、訪日外国人の方が悪質ガイドの被害に遭わないよう、これまでも、悪質ガイド対策関係省庁連絡会議の開催、訪日旅行者から消費者庁、JNTO及び観光庁に寄せられた悪質行為に関する情報の共有、これらの情報を基に、中国を始め各国の観光当局間と連携をいたしました旅行業者に対する指導の強化、特に被害が多いと考えられます中国人旅行者への注意喚起のためのリーフレットの作成、配布等の取組も進めてきておりました。今後とも、悪質ガイド被害の防止に努めてまいりたいと考えております。

●山添拓君
把握しにくいとおっしゃるんですけれども、例えばクルーズ船で大勢来てそこからバスに乗り換えると、その段階で調査に入るということは可能なんですね。
先ほども一月、沖縄で調査をされたとおっしゃいました。ところが、その段階でも無資格者か有資格者か、この調査はされていないということなんです。大手の旅行会社も含めて使ってきたと伺います。国交省も当然に把握し得たはずなんですけれども、本格的な調査すらしてこなかったと。その責任を棚上げにして、無資格違法ガイドを解禁し合法化しようと、これが今度の法案だと言えます。
例えば、先ほどもお話ありましたが、中国語、韓国語の無資格ガイド、七千人ぐらいいるんじゃないかという話があります。本国から同行してくるケースもあれば、日本に在住していて空港などで受け入れるという場合もあるそうです。中国語、韓国語のガイドというのは九割以上が無資格だとも伺っています。無資格ガイドがこれだけ多いのはなぜだとお考えでしょうか。

●政府参考人(田村明比古君)
近年、アジア各国、特に中国、韓国からの訪日外国人旅行者数が急激に伸びておりまして、直近五年間で見ますと、中国人は約五倍、韓国人は約三倍となっております。また、通訳案内士の数で見ますと、平成二十九年四月、今年の四月時点で、英語では一万五千九百八十五人の登録がなされている一方で、中国語では二千四百九十三人、韓国語では千百十人となっておりまして、英語と比較いたしましても中国語、韓国語の通訳案内士の数が不足をいたしている状況でございます。
このような状況もございまして、中国語及び韓国語につきましては、有資格者でカバーし切れない部分についてボランティアガイドなどの無資格ガイドが増加しているものと考えられます。

●山添拓君
先ほどもありましたが、二万人の通訳案内士の方のうち専業は六%ということでもあります。実際には資格のある人にきちんと仕事が行っていないと。私が話を伺いました方の中でも、年間五十日程度しか仕事はなくて、さらに終日、一日中仕事があるのはその半分だということでした。
無資格がはびこるのは、今ボランティアという話もありましたが、安上がりだからにほかならないわけです。有資格者であれば一日二万円、高級ツアーだと四、五万円になるそうですが、ところが、無資格ガイドは日当不要で旅行会社に売り込みます。代わりに客をぼったくり店に、免税店に連れ込んで、そしてキックバックを受けるわけですね。
資料の二枚目、三枚目を御覧ください。
先日、私は銀座や秋葉原の免税店に行ってまいりました。店内には化粧品、衣料品、家電製品、時計、南部鉄器のようなお土産まで売っているんですが、日本語はほとんどありませんで、中国語が躍っております。十四万円する炊飯器ですとか、三ページにありますが、普通の薬局では見たことがないような栄養食品、納豆キナーゼ三百六十粒、十四万八千円と。私が入りますと、警戒されて店員が後ろを付いて回りまして、パスポートの提示を求められたんです。日本人ですよと言ったんですが、いや、免税店だから見せてくださいとか、もう普通じゃあり得ないようなことが国内であるわけです。
こういう店に大型バスで乗り付けまして、車内では、日本人はみんなこういうものを飲んでいるんだよ、だから長生きなんだと、こう宣伝をしまして、他の店で買うと高いからここで買うようにと、こう吹き込んでおくわけです。割引券だと言ってカードを渡すそうです。客が買った額に応じてキックバックを支払いますので、連れてきたガイドの名前と手配したランオペ業者を免税店側で判断できるようにしておく必要があるわけです。二万円から三万円の商品でガイドには九千円のキックバックがあると、別途ランオペにも支払われるそうです。
無資格ガイドの中には、先ほどもお話ありました出入国管理法違反や、あるいは所得税の無申告、ガイドが白タクのドライバーを兼ねるなど、もう何でもありだという状況です。以前、ある免税店がバスを出して空港から店まで運転していたそうでありまして、これ白バスだったんですね。一斉摘発に遭いまして、その後はエバーグリーンという名前のバスにしたそうです。これ、いつも緑ナンバーということですね。これ、笑えない話なんですけど、幾らでもこういう話があると。その上、ガイドをすれば、大阪城を建てたのは徳川家康だと案内するような話もあると。
大臣、これが日本のおもてなしなんでしょうか。こういう訪日経験をする方を増やすようなこういう政策、大臣、やっぱり日本は取るべきじゃないと思うんですけれども、大臣の認識を伺いたいと思います。

●国務大臣(石井啓一君)
観光振興は我が国の成長戦略の柱でありまして、地方創生の切り札であります。昨年三月に取りまとめました明日の日本を支える観光ビジョン及びそれを踏まえた観光立国推進基本計画におきましては、二〇二〇年までの訪日外国人旅行者数四千万人、旅行消費額八兆円の達成等を目標といたしまして観光先進国を目指すこととしたところであり、現在、政府一丸となって諸施策を推進をしております。
今回の通訳案内士法の改正につきましても、訪日外国人旅行者数が増加する中で、通訳案内士につきまして、その数が不足をしており、求められるサービスの質も多様化していることから、今般、業務独占規制を廃止をし、名称独占規制のみ存続することとしております。
委員が御指摘ありましたとおり、我が国における訪日旅行の質の確保は重要であります。今般、通訳案内士制度の見直しと併せて、訪日旅行商品の企画やガイド等の手配を行うランドオペレーターにつきましては、登録制の導入等を通じた業務の適正化を図ることとしております。これに加えまして、本年四月から、悪質ガイド対策関係省庁連絡会議を実施をする、苦情の多い免税店に対する任意の事情聴取や改善要請の実施、旅行会社に対しなるべく有資格のガイドを活用するよう要請を行う、中国政府と連携をいたしまして、苦情の多いツアーを実施する日中の旅行会社について双方の根拠法令に基づき指導を行う、訪日旅行における悪質事案に関するリーフレットを作成をしまして、空港や観光案内所において配布し注意喚起を行う等の取組を総合的に行うことによりまして、訪日旅行の安全、安心の確保に向けた取組を今後とも進めてまいりたいと考えております。

●山添拓君
通訳案内士の業務独占を廃止すれば、旅行業者やランオペ業者にとっては有資格者を用いる積極的な理由はなくなるわけです。無資格ガイド問題の対策とはなりません。質の低い有償ガイドを合法化するだけであろうと思います。
業務独占の廃止をやめるように求めたネット署名がございまして、ここにはたくさんのコメントが寄せられておりました。法律に違反しているにもかかわらず、その人たちにはおとがめなしで、得する人たちがいるので法律を変えちゃおうというのはむちゃくちゃだ、あるいは、難関の試験を突破し誇りを持って民間外交官の役割を果たしている私たちの夢を打ち砕かないでください、また、いいかげんな偽ガイドをのさばらすのは一流国で観光を目玉にしていこうとする国のすることではない、これ、もっともな声だと思います。実態把握と取締りを適切に行い、通訳案内士を質、量共に充実させることこそが求められていると私は思います。
こういう悪質ガイドの問題については、今度旅行業法の改正でランオペ規制をして対応するんだと言っています。悪質な土産物屋への連れ回しを禁止行為で位置付けるんだとしています。さらには、業務改善命令や登録の取消しといった監督権限を予定されているわけですが、こうしたぼったくり店への連れ回しや出入国管理法違反、キックバックによる収入の無申告、白タクの手配や薬事法、景品表示法違反などの違法行為を行った場合にも改善命令の対象となるでしょうか。これ、そうであるかどうかということだけお答えいただければ結構です。

●政府参考人(田村明比古君)
当然、違法行為、禁止行為はそういうものの対象になるというふうに考えております。

●山添拓君
定期的に実態を把握する体制をきちんと整えて対処をすべきだと考えます。
そもそも、なぜこの通訳案内士法の改定案が出されるに至ったのか。二〇一五年十二月に、業務独占を廃止し名称独占のみを存続させる規制緩和を行うべきだという提案が規制改革会議に出されました。観光庁はこの提案にどう回答されましたか。

●政府参考人(田村明比古君)
通訳案内士の業務独占規制について平成二十七年十二月の規制改革会議において議題に上がりまして、その後、規制改革ホットラインを通じて業務独占資格制度を廃止し名称独占資格制度のみを存続させるよう規制緩和に関する具体的な御提案をいただきました。観光庁といたしましては、この御提案に対しまして、その時点におきまして訪日外国人旅行客が増加しガイドに対するニーズが高まる中で通訳案内士の絶対数の確保に加えて質の確保が課題であること、それから、依然として無資格ガイドによる不適切な勧誘等が行われている等の問題が生じていることから、まずは通訳案内士の量と質の確保に取り組むことが先決であると認識しているとの回答を行ったところでございます。

●山添拓君
資料の四ページでございますが、当時の所管省庁としての国交省、観光庁の措置の分類としては対応不可なんですよ。業務独占廃止は応じられないというのが当時の対応だったわけです。
二〇一四年に観光庁に通訳案内士制度のあり方に関する検討会が設置され、長らく議論がされておりました。この二〇一六年二月の第十二回の検討会、ここでも議論がされておりまして、通訳案内士団体の皆さんあるいは旅行業者、ヒアリングを行っていますが、その議論の中でも業務独占を廃止せよという意見は全く出されておりませんでした。
この規制改革会議がその後、二〇一六年一月から四月に計三回このテーマで議論をしておりますが、資料の八ページを御覧ください。
一月二十八日、観光庁の意見は、資格が必要な業務範囲を明確にする、訪日外国人旅行客の増加に的確に対応できる資格取得者を確保する、無資格ガイドについては、両罰規定の導入と法の適正な執行などと、至ってまともな意見を述べているんですね。ところが、岡議長の取りまとめでは、本件は業務独占を廃止するしかないと、観光庁においてもその方向で検討してもらいたい、もう廃止ありきだったんです。
二月十日には五つの通訳案内士団体からヒアリングを行っておりますが、これはその次のページです。
ここでも業務独占を廃止すべきだという意見は現場からは出ていないわけです。観光庁も、その後も業務独占廃止は主張されておりません。
ところが、四月八日には業務独占廃止の結論に至っています。最後の資料です。
当時の河野大臣、業務独占をやめるということだけ、今通常国会に、昨年ですね、議員立法でも何でも出すべきだ、観光産業の育成を邪魔するような役所だったらやめてしまえばいいと、これ、まるで脅しだと私は思います。大臣が議員立法をあおるという明らかな越権行為まである。そして、六十年の歴史を持つ制度を激変させる結論を下してしまいました。誇りを持って仕事に当たっている通訳案内士の皆さんはもちろん、所管する国交省、観光庁の意見すら無視して、僅か三回の会議で結論を押し付けたわけです。
これ、大臣、最後に伺いたいんですが、規制改革実施計画が閣議決定される前には、国交省としても業務独占を廃止すべきとの意見を一度も出していない、これはお認めになりますね。それなのに、なぜ受け入れるんですか。

●委員長(増子輝彦君)
田村長官、申合せ時間が過ぎておりますので、簡略にお願いします。

●政府参考人(田村明比古君)
はい。平成二十八年のこの二月に開催された会議のワーキンググループでは、委員御指摘のように、通訳案内士団体の皆さんから業務独占規制、維持すべきというような意見も出されておりました。しかしながら、その後、通訳案内士制度のあり方に関する検討会において、これらの団体の方々にも加わっていただいて議論を重ねた結果を踏まえて、今般の法案が作成されたものでございます。

●山添拓君
もう終わりますが、結局、規制改革会議が決めたことだからということなんです。これ、でも何でもない、規制の破壊だと私は思います。通訳案内士制度の業務独占の廃止には理由がありません。その決定プロセスも極めて不適切であると考えます。そのことを述べまして、私の質問を終わります。
ありがとうございました。

以上


「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(2)~星野佳路氏の提言~

2017年06月01日 13時06分01秒 | ●通訳案内士業界の諸問題

「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(2)~星野佳路氏の提言~

「加計学園と同じか?冗談もいい加減にしろ!」
私は、1975年に通訳案内士試験に合格し、1977年にハロー通訳アカデミーを創立し、40年間にわたり、毎日、通訳案内士試験(制度)と向き合って生きてきました。
今般、通訳案内士法が改正され、通訳案内士の業務独占廃止が決定しましたが、業務独占廃止に至る経緯をきちんと記録に残すことが、40年間お世話になってきた通訳案内士試験に対する私の責務のような気がして、「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)および(2)をまとめました。
「加計学園ありき」と同じように、何ら十分な審議も検討もなされずに、規制改革会議の「業務独占廃止ありき」の帰結として、業務独占がいとも簡単に廃止された経緯を見るに、「加計学園と同じか?冗談もいい加減にしろ!」という怒りが込み上げてきます。

●皆さんのご意見、ご感想も是非お聞かせください。
・件名:<通訳案内士の業務独占廃止>(氏名)
・宛先:info@hello.ac

●星野佳路氏の提言
前回のメルマガの「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)で、内閣総理大臣の諮問機関である規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(3回開催)が、「通訳案内士の業務独占廃止ありき」であったことを指摘しましたが、その引き金となったのは、平成27年12月5日に開催された規制改革会議「第8回地域活性化ワーキング・グループ」における星野リゾートの星野佳路(ほしのよしはる)代表の提言でした。
下記に、同ワーキング・グループにおける星野代表の「通訳案内士の業務独占廃止」に言及する提言と「通訳案内士の業務独占廃止」への流れを掲載しました。

●「通訳案内士の業務独占廃止」の真相と深層(1)~加計学園問題と酷似の構図~
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/8266111e881bca848e5d038573581e27

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「星野佳路代表の提言」(第8回地域活性化ワーキング・グループ)平成27年12月5日
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●「第8回地域活性化ワーキング・グループ」の議事録(すべて)
http://hello.ac/hosino.pdf

(前略)

●星野代表
(資料の)7番は、私の事業の課題にもなっているのですが、実は、軽井沢でエコツーリズムを一生懸命やってきていまして、今、エコツーリズムの部門で黒字化しているので、彼らはそれなりに成長してきているのですが、お客様がいらっしゃったときに、バードウォッチングのツアーをやっているのです。軽井沢は野鳥の宝庫と中西悟堂先生が言った、というところから始まっているのですが、世界中からバードウォッチャーが来る可能性があると思っています。

日本人が大半のお客様なのですが、海外からいらっしゃる方が同じツアーに参加しようとするときに、現場のスタッフによると、厳密には、通訳案内士の免許のないうちのスタッフが案内することは違法であると言うのですね。

通訳案内士の免許がない人が、外国人に対して観光案内をするということ、バードウォッチングは観光案内だということなのですけれども、これについて問題だということになると、途端に今日の8時半のツアーは日本人が8人で外国人が4人来たというときに、外国人のお客様だけ「ちょっとあなた方参加できません」と言わざるを得ない状態が生じているのです。

浅間山に登ってくるツアーで外国人が入ってくるときには、通訳案内士の人がいなければいけないということで、小室に一人いるのですけれども、この人は山登りが嫌いなのですよ。通訳案内士の方は、文化的な施設に行ったときにちゃんと英語で案内できることを訓練されていて試験も受けているのですけれども、1日山を歩いてくださいというのは嫌なのですよね。それに、別に鳥に詳しいわけでもないわけです。

鳥の研究者が私たちのツアーのガイドをやっていますので、案内士の試験にあるような姫路城については確かに英語で説明できないのだけれども、軽井沢の鳥については、研究者ですから英語で説明できるのですね。

なので、こういう免許自体が、私は本当に要るのだろうかと思うのですね。この免許の趣旨が、ツアーの質を均一化させるためであるなら、それは案内する人の評価制度を入れれば良いと思うのです。

今、宿だって口コミ評価とか、ミシュランだってレストランの評価とかやっているわけで、このバードウォッチング業者は不満だったということをお客様が書けばいいわけです。そのレイティングを見て、顧客が判断すればいいのであって、国がどの案内士の英語のレベルとか、説明のレベルを免許制にする必要はないのではないかというのが私のポイントで、これはスキーのツアーでも同じなのです。

スキーの冬山ツアーを見ていただくと、今、世界でスキーを買ったり、オーストラリアなど海外から北海道に飛んでくる人は、ほとんどがパウダースノー目的なのですね。パウダースノー目的というのは、ゲレンデ内を滑らないということなのですよ。ゲレンデ外滑走を可能にしようというのは、ちょっとまた別なところで私は提案していて、それは規制の問題ではなくて、我々の問題でもあるということがようやく分かってきたのですが、ただ、本来、私は雪崩を含むコース外滑走は危険が伴うと思っていまして、海外では、ガイドを付けるというのは常識なのです。

ガイドを付けて、危ないところを把握していたり、それから何か起こってもすぐに対応できたり、ビーコンという発信機を付けて滑ってもらったり、ガイドがいることによって安全性が高まるのです。そのパウダースノーを滑れる山のガイドが、どこまで英語を話せる必要があるのだろうか。また、大体スキーとパウダースノーを滑るのがうまい人が通訳士の案内の免許を取れるかどうかというのもよく考えないといけないと思っているのです。

ですから、そうやって考えたときに、この通訳案内士の免許自体がどこまで適用されて、そして何を達成しようとしているのかということは、ちょっと考えなければいけない。是非、考えてほしい問題だなと思っています。

(中略)

●羽深室長
事務局なのですけれども、本当に貴重な御指摘をいただいて、我々も一つずつ潰していけたらと思いますが、2つ伺いたいのです。

1つは、7番のホテルの通訳案内、これは我々も勉強しておきますけれども、多分、通訳案内士と名乗ってこういう仕事をするには、こういう資格が要ります、何とかという試験が必要ですよということを決めているのですけれども、外国人に付き添い、外国語を用いて旅行に関する案内をするといったことは、多分、ホテルのフロントにいる方も日常的にされると思うので、逆に通訳案内士以外の人がそういうことをやったら法律違反になるというところまで制約しているのかどうか。これは、我々も調べてみないといけませんが。

この試験についても、先ほどおっしゃったような鳥の案内について、いちいち資格を取ろうとしても、それはそもそも試験がないのでやりようがない。であれば、それは通訳案内士としてではなくて、別のサービスをやっているのだという整理が、つまり、それは法律の外の話なので、御自由におやりくださいということにできないのか。

そういう意味では、建築基準法とか、旅行業法とか、あるいは都市計画法も、みんな国交省の管轄で、国交省には観光庁もあって、観光が重要だと今の大臣も言われているので、国交省自身の取組というか、対応というか、そういうものについて、何か御感想とか、熱心か不熱心かということなのですけれども、ございますでしょうか。

●星野代表
まず、今の通訳案内士の話は、外国人にいろいろ紹介したり、案内したりというのは自由なのですよ。だけれども、料金を取ってはいけないということなのです。

●羽深室長
報酬を得るには資格がないと駄目ということですか。

●星野代表
そういうふうに私は理解しているし、うちのエコツーリズムの団体もそう言っています。

●羽深室長
それをやっていたら違法になるのかな。分かりました。

●星野代表
違法にならないと言っていただけると、それでこの問題は解決するので非常にうれしいです。ただ、そうすると、通訳案内士は何なのだろうということになっていくので、そもそも私は通訳して案内する人を免許制にする必要があるのだろうかと思っているところですね。
今、トリップアドバイザーも含めて、レストランも含めてうまいまずい、よかった悪かったというのはみんな口コミで点数になって評価されて、市場がもう評価しますから、あそこのバードウォッチングの星野リゾートのガイドはひどかった、つまらなかったとすぐ書かれるので。

(後略)

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「通訳案内士の業務独占廃止」への流れ(まとめ)
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「通訳案内士の業務独占廃止」への流れを時系列に記載すると下記のようになります。

●規制改革会議「第8回地域活性化ワーキング・グループ」(平成27年12月5日)
・星野リゾートの星野佳路代表の提言

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(1)(平成28年1月28日)
・岡議長:業務独占廃止するしかない。観光庁もその方向で検討してもらいたい。

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(2)(平成28年2月10日)
・業務独占廃止となっても、名称独占が残れば質の高いサービスは残るはず。

●規制改革会議「通訳案内士制度の見直しについて」(3)(平成28年4月8日)
・河野太郎内閣府特命大臣の意見観光ビジョンの目標を上向きにしているのであれば、今年はもう2016年なのだから、来年の通常国会ではなく、業務独占をやめるということだけ、今通常国会に議員立法でもなんでも出すべき。それぐらいのペースでやらないと、観光庁は何の為に立ち上げたのか、観光産業の育成を邪魔するような役所だったら、やめてしまえばいい。

●規制改革実施計画「通訳案内士制度の見直し」を閣議決定(平成28年6月2日)
・規制改革の内容
訪日外国人旅行者の増加とニーズの多様化に対応するため、通訳案内士の業務独占規制を廃止し、名称独占のみ存続することとする。その際、業務独占規制の廃止に伴い団体旅行の質が低下することのないよう、訪日旅行商品の企画・手配を行っているランドオペレーター等の業務の適正化を図る制度を導入する。

●「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」を閣議決定(平成29年3月10日)

●同法案が、衆議院本会議にて可決(平成29年5月16日)

●同法案が、参議院本会議にて可決、成立(平成29年5月26日)

・「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」の附帯決議
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/47cb484146ddaa46f533bb2dec70032d

・「通訳案内士法及び旅行業法の一部を改正する法律案」成立に関するマスコミ報道
http://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/7cec110a56be830bb977932bd5df88b6

以上